ロックグループ「NORAZO」の実力や人気をけなそうというのではありません。NORAZOは独特なパフォーマンスのせいでむしろ歌唱力が埋もれているという評価があるほどあふれる実力を兼ね備えたロックグループで、ポップ、ロックに調和する軽快な歌で既に申し分ない人気を得ています。特に若い層が多いゲーマー達にも認知度の高い芸能人です。
ただゲームのモデルという側面から見た場合、広報とマーケティングの第1目標である注目集めや第一印象で多少インパクトが弱いのではないかと思っていたのです。NORAZOのロックスピリッツが充満したシャウトもいいけれど、少し俗っぽい言葉で表現するなら「かわい子ちゃんたちも沢山いるのにどうしてよりによって男キャラデュオなんだ？」が正直な気持ちでした。
「どうせポスター何枚、広報にだけ使うのならかわいいガールズグループがいいのでは？」ところが実際にNORAZOに会ってみたら私の小さな不安は100％勘違いでした。NORAZOは単純に体裁を取り繕った広報モデルでなく新作「叩いて打って無限商社」の音楽及び映像の制作に参加してゲームの中にNORAZOをモデルにしたキャラクターが登場するなどもう少し専門的な協業(コラボレーション)まで計画していたのですから。
人もうらやむ優れた歌唱力、視聴者を一発で虜にする熱くて面白いバフォーマンス、独特なコンセプトのため時にはコメディアン歌手ではないのかと誤解を受けることもありますが、実は誰より熱い音楽の情熱を大切にしてきたグループ、NORAZOと無限商社が出会いました。
NORAZOは歌を直接歌うのにとどまらず、編曲を通してデジタルシングルまで出す計画も立てるなど、今後も多様なコラボ活動を計画中だといいます。PNIX GAMESの新作「叩いて打って無限商社」と人気グループ「NORAZO」は果たしてどのようにして出会うことになったのでしょうか。
※25日に公開されたロックグループ「NORAZO」の「叩いて打って無限商社」
▲NORAZO! そして叩いて打って無限商社！
Q. 人気ロックグループ「NORAZO」とモバイルゲームの出会い、果たしてどう始まったのか？きっかけが気になる。
チョビン(NORAZO)： 「PNIX GAMESの音楽を担当するパク･チンベ(ESTi)作曲家様が最初一緒にやってみたらどうかと意見して下さった。私たちの立場では不慣れなこともあるが出会ったことのない新しい分野だったので当然O.K。魚が釣りの餌に食いつくようにパクッと食いついた。」
パク･チンベ(サウンドPD)： 「PNIX GAMESの新作「叩いて打って無限商社」はゲーム自体のコンセプトがストレス打破から出発したほど面白く愉快な感じを与えるモバイルゲームだ。奇想天外なキャラクターやゲーム中の設定を考える時、韓国にNORAZOというグループ程ぴったり合う歌手がいないと思い、連絡をして一緒に作業することになった。」
Q. NORAZOは大衆的な音楽を作ってきたが、今回の作業はゲーム音楽だ。どんな違いがあるのか気になる。
チョビン(NORAZO)： 「歌詞にゲームと密接した単語、例えばゲームのタイトルのようなものが一部入っていること以外は大きな違いはない。むしろ大衆音楽に劣らぬクォリティ―で主題歌が出てきて、今後編曲を経た後シングルアルバムまで活動する計画で作業を終えた。
余談として録音室でミキシングをしている途中、某企画会社の社長様までいらっしゃったが、この歌をお聞きになって『勤め人の悲喜こもごもをざっくり歌う曲を準備中だったが、他のにしなければ』とおっしゃった。（笑）勤め人の悲喜を理解して作った歌なのでどんな方が聞いても全く違和感ないカッコいい歌が完成したのではないかと思った。」
Q. よいゲーム音楽を作ろうとするとゲームについて理解も必要なようだ。直接「叩いて打って無限商社」を楽しんだのか気になる。
チョビン(NORAZO)： 「歌手は普通、歌が完璧に仕上がった後にお聞かせしたいものだが、開発者の方々も同じようで、まだ完成版のゲームをやっていない。ただ作業に入る前に全体的なゲームのキャラクターやコンセプトなどについて十分な説明を聞き、途中でも何度か話し合いがあった。
ゲームは試作版よりは正式発表後の完成版をやってこそ本当の面白さを感じられると思う。今はゲームを愛するユーザーの立場で発表を待っている。出たら私たちも直接カカオトークからダウンロードしてやってみる予定なのでゲーマーの皆さんたちも一度楽しんで下さったらいいと思う。」
Q. ゲームのモデルとして活動することになったが、モバイルゲームは普段から楽しむ方なのか気になる。
チョビン(NORAZO) : 「最近スマホで楽しめるゲームが多いのでストレスを解消する用途でよく楽しむ方だ。個人的な感想として退屈な時間を過ごしてくれる活力源のような存在。ただ時間制限があって、速いゲームはやると性格上ヒステリーを起こしそうでアーケード方式のゲームを主に楽しむ。」 静かなイヒョク氏はどうなのか気になる。普段静かな人が意外にゲームを好む場合が多いが？ 「好きな方だ。昨日イベント出演に行く時、後ろで急に『あ～もうっ！』という声が聞こえてきて、見たらヒョクがゲームをして怒鳴る声だった。スマホを見るとあれこれゲームが多い。」
▲「ヒョクは意外にゲームが好きです」
Q. 作曲した叩いて打って無限商社の歌について自己評価するとどんな感じか
チョビン(NORAZO) : 「歌詞の内容から音楽の感じまで軽快で一目瞭然にすっきりとした感じだ。お父さん、お母さん、叔父さん、叔母さんなど勤め人という枠の中で人生を生きる方々なら誰もが共感できるメッセージを伝える歌だと言える。もちろんこのようなメッセージを通してゲーマーの方々が出会う「叩いて打って無限商社」も歌の感じを完全に受ける愉快なゲームだ。
最初私たちNORAZOのカラーをあえて強調するよりゲームのカラーに合わせた歌を追及したが、むしろそれが私たちの追及する愉快ですっきりしたコンセプトとぴったりの歌になったようだ。個人的にもとても愛着のある歌だと評価したい。」
Q. 叩いて打って無限商社の歌でシングル活動も計画していると言及があった。ゲーム音楽で活動が可能なのか、大まかな計画はどうなのか気になる。
チョビン(NORAZO) : 「最初に歌を作り、まるでミュージックビデオのようなゲーム映像を送って下さったのを見るとますます愛着が湧いてきて、こんな良い感じの映像に新しい編曲までつけたらもっと面白いだろうと思った。叩いて打って無限商社を楽しんで下さる方々がより楽しく多様な方法で接することができる機会にもなりそうだったし。
同じテジコギ(豚焼肉)でも調理方法や料理人によって味が違ってくる。最初に出た曲がスッキリと軽快なチョビンスタイルの音楽だとすると、ヘビメタに近いイヒョクスタイルの歌でも編曲をした。スッキリ解消したい時はこんな荒々しい音楽、叫ぶ音楽がふさわしいので。
ただゲームのタイトルが入るなど一部商業的な制約の問題で歌詞はちょっと修正されたが、それでもお聞きになるとすぐ『叩いて打って無限商社』を思い浮かべられる。これから原曲と編曲バージョンを合わせてシングルを出す計画で、反応があれば放送活動も可能ではなかろうか。最近NORAZOがバンドも結成したのだが、公演のレパートリーとして活用するなど相乗効果を得られるよう多様な方法を試してみるつもりだ。」
Q. ゲーム音楽なのでゲームとどのように合わせるのかも大切なようだ。パク･チンベPDが評価するNORAZOの主題歌は？
パク･チンベ(サウンドPD)： 「勤め人の人生を代弁する歌詞をベースに作られた、楽しく速いテンポのロックミュージックだ。ゲームのためある程度妥協した音楽ではなく、それこそ『NORAZOの歌』として完成したので敢えてこの曲に『歌謡』または『ゲーム音楽』という区分をする必要はないと思う。
NORAZOのファン達はNORAZOの新曲に出会うことになって満足し、ゲーマーたちはユーザーの立場で良いゲーム音楽を楽しむことで完璧に一致した。ゲーマーたちは勿論NORAZOのファンまで両者全てを満足させる歌なのでまもなく販売されるリアルタイム音源チャートでの成績も期待している。
元々実力もあり口パクを絶対しないグループであるだけにNORAZOのライブでも聞けるよう演奏され、ゲームが扱っているテーマのため全国全てのカラオケや会食の席で歌っても全く違和感ない内容の音楽だと思う。」
▲ロックグループNORAZOのチョビン
▲ロックグループNORAZOのイヒョク
Q. ゲームには歌だけでなく多様な音楽が入っている。「叩いて打って無限商社」のサウンドに特別重要に考える部分があるのか気になる。
パク･チンベ(サウンドPD) ： 「打撃音とBGMなどが全て重要だが、声優たちが生かされる210種余りの「キャラクター性」に最も多くの神経を使った。携帯電話がDMB(韓国のワンセグ)機能を搭載してTVの代わりをするとか、或はyoutubeとアフリカ(韓国のニコニコ動画)などのストリーミング放送が普遍化されたスマートフォン時代に人が敏感にそして自然に耳を傾けるのはやはり人の声が一番最初になる。
「叩いて打って無限商社」の究極的なユーザー層は私のようなヘビーゲーマーより大衆的な放送と一緒に余暇時間を過ごす非ゲーマーやライト層にあると思う。こんな人々が気軽に聞いて楽しく思えるような聞き応えあるものに構成していくのが最も難しかったようだ。」
Q. 音楽だけでなくゲームの中にNORAZOのキャラクターまで入っていると聞いた。
パク･チンベ(サウンドPD)： 「かなり強烈で面白いキャラクターとして出てきて、NORAZOの声が入っているのは勿論、シャウトなど専用必殺技まである。ゲーマーの方が得たらプレミアムの価値が感じられるキャラクターになるだろう。」
NORAZO： 「我々のキャラクターが出てきたらストレスが解消されるまで思う存分叩いて下さい!(笑)」
パク･チンベ(サウンドPD) : 「PNIX GAMESは会社自体がDJ MAXなど音楽に多くの比重を置いていた人々が集まった会社なのでゲーム音楽の価値を認めてくれる方が多い。内部でも全く反対がなく、ゲームコンセプトが決定されるとすぐモデルにはNORAZOがぴったりだと考えた。
最初は行ってお願いしてでも我々のゲームの広報モデルを任せたいという考えだったのに、有難いことに作曲までして下さった。また「鯖」や「スーパーマン」などNORAZOの音楽を作曲なさっていたdk様も快く対話に応じて下さり全般的にかなり滑らかに進められたと思う。」
Q. ゲームのモデルとして、また歌まで作曲するなどゲーム分野で活動するのは初めてのようだ。NORAZOのファン達、そしてこれから叩いて打って無限商社を楽しむゲーマーの方へ一言。
「全てのゲームがそうであるように楽しむため、幸せのためにすることだと思う。多くの方がinven(韓国のゲームサイト)を通して紹介されるカッコいいゲームなど、そして私どもNORAZOと共に見て聞いて楽しいゲーム「叩いて打って無限商社」を楽しくなさって楽しく幸せな時間を過ごしてほしい。これからNORAZO、そして家族、恋人と共にスッキリとストレスを解消できる叩いて打って無限商社をよろしくお願いします。」
▲叩いて打って無限商社のコンセプトにあわせて様々なポーズをとるNORAZO
記事原文↓
http://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=108621
(日本語訳：花かんざし)
◆単語ノート◆
・의구심(疑懼心/ウィグシム)…疑懼(ぎく)とは疑って不安に思うこと。危惧
・폄하하다(貶下－/ピョマハダ)…폄하다、貶める、けなす
・남캐(ナムケ)…男性キャラクターの略語
・체면치레(体面－/チェミョンチレ)…体面や体裁を取り繕うこと 見栄
・생소하다(生疎－/センソハダ)…疎い、見慣れない、不慣れだ、不案内だ
・출시(出市/チュルシ)…商品などを市場に出すこと
・화병(火病/ファッピョン)…韓方医学用語＝悔しい思いを鎮めることができなくて肝臓の生理機能に障害がきて頭とわき腹が痛く、胸が苦しくあまり眠れなくなる病気 類語＝울화병(怒りを抑え過ぎて起こる病気)
・테두리(テドゥリ)…枠、輪郭、アウトライン、範囲、限界
・오롯이(オロシ)…(1)不足なく完全に (2)静かに ひっそりと
カカオ専用モバイルゲーム「치고박고 무한상사/チゴバッコ ムハンサンサ」はこちらからDLするようです。↓
http://pnixgames.com/muhan_notice/
※私はゲームはやらないのとカカオトークもしていないので内容の確認はしていません(汗)
Facebookページはこちら↓
https://www.facebook.com/muhansangsa
シングルの音源が発売された情報は確認していませんが、
動画サイトで公開されているOSTこちら↓
http://youtu.be/SxugbwWn8w0
NORAZOの顔のお札が舞っています～
画像出処：OST動画キャプチャーより