今回はオフィシャルMVが公開されていますが、ネタバレが心配なので、ここではこの動画を貼っておきます。
オフィシャルMVは歌詞訳の下の方で貼っています~
恋しく恋しくて(イ・ヨンVer.)
그리워 그리워서 クリウォ クリウォソ (이영 Ver.)
雲が描いた月明かり(KBS2 月火ドラマ) OST - Part 12
歌:ファン・チヨル(황치열)
発売:2016.10.18
作詞:ケミ、テ・ユンミ
作曲:ケミ
編曲:イ・ゴニョン
チョ クルメ タルピチェ ネ マウム ポイルカ
저 구름에 달빛에 내 마음 보일까
あの雲に 月明かりに 私の心が見えるだろうか
ピッパレン タムジャン アレ ナ スモボムニダ
빛바랜 담장 아래 나 숨어봅니다
色あせた塀の下に私は隠れてみる
イルモムヌン トゥルコット ヌル ハムケハヌンデ
이름없는 들꽃도 늘 함께하는데
名も無き野の花も常に共にあるのに
ウェ ナン ホルロ ヌンムルマン フルリゴ インヌンジ
왜 난 홀로 눈물만 흘리고 있는지
何故私は一人で涙を流しているのか
クリウォ クリウォソ トヌン モン ニジュル サラム
그리워 그리워서 더는 못 잊을 사람
恋しく恋しくて もはや忘れられぬ人
ヌンムリ カスミ クデル プルゴ イッソ
눈물이 가슴이 그댈 부르고 있어
涙が 胸が 君を呼んでいる
サランヘ サランヘソ トヌン モッ ポネル サラム
사랑해 사랑해서 더는 못 보낼 사람
愛しく愛しくて もはや離れられない人
クデ ティエソ カル コスリロ
그댈 뒤에서 갈 곳을 잃어
君の後ろで行き場を失い
ウルゴマニッソ クデ
울고만 있어 그대
涙してばかりいる 君...
ヌナペソ ナルリヌン クデ オチャラゲ
눈 앞에서 날리는 그대 옷자락에
目の前でなびく君の衣の裾に
ネ マウムマナンギン チェ ナ トラソヌンデ
내 마음만 안긴 채 나 돌아서는데
心だけ抱かれたまま 私は背を向けるのに
クリウォ クリウォソ トヌン モン ニジュル サラム
그리워 그리워서 더는 못 잊을 사람
恋しく恋しくて もはや忘れられぬ人
ヌンムリ カスミ クデル プルゴ イッソ
눈물이 가슴이 그댈 부르고 있어
涙が 胸が 君を呼んでいる
サランヘ サランヘソ トヌン モッ ポネル サラム
사랑해 사랑해서 더는 못 보낼 사람
愛しく愛しくて もはや離れられない人
クデ ティエソ カル コスリロ
그댈 뒤에서 갈 곳을 잃어
君の後ろで行き場を失い
ウルゴマニッソ クデ
울고만 있어 그대
涙してばかりいる 君...
ネゲ タン ハン サラム
내게 단 한 사람
私にとって唯一の人
スマナットン キオク ソグロ
수많았던 기억 속으로
幾多の記憶の中へ
クリウォ クリウォソ トヌン モン ニジュル サラム
그리워 그리워서 더는 못 잊을 사람
恋しく恋しくて もはや忘れられぬ人
ヌンムリ カスミ クデル プルゴ イッソ
눈물이 가슴이 그댈 부르고 있어
涙が 胸が 君を呼んでいる
サランヘ サランヘソ トヌン モッ ポネル サラム
사랑해 사랑해서 더는 못 보낼 사람
愛しく愛しくて もはや離れられない人
クデ ティエソ カル コスリロ
그댈 뒤에서 갈 곳을 잃어
君の後ろで行き場を失い
ウルゴマニッソ クデ
울고만 있어 그대
涙してばかりいる 君...
(日本語訳:花かんざし)
◆アルバム紹介◆
「恋しく恋しくて(イ・ヨンVer.)」はドラマ「雲が描いた月明かり」の音楽監督ケミがドラマの二人の主人公であるイ・ヨン、ホン・ラオンのつらい過去と内に秘めた恋しさにインスピレーションを得て作曲した曲だ。
愛する人と別れて感じる感情を歌詞に表現し、リフレインで繰り返される「恋しい」「愛しい」という歌詞に、愛を求める深い恋しさがにじんでいる。特に既に発売されたラオンバージョンの「恋しく恋しくて」に別途の編曲を加えて、歌手ファン・チヨルの感性豊かな歌声が主人公イ・ヨンの恋しさを込めて代弁している。
CREDITS
LYRICS BY ケミ、テ・ユンミ
COMPOSED BY ケミ
ARRANGED BY イ・ゴニョン
GUITAR チョン・スワン
BASS チェ・フン
STRINGS ユンストリングス
RECORDED BY ソンヨン at Bono Studio
MIXED BY コ・スンウク at Bono Studio
MASTERED BY ソン・ジフン at JFS Mastering
VISUAL DIRECTOR ペク・ソヨン
曲情報↓
この曲を歌ったファン・チヨルさんは、2006年のSBSドラマ「恋人」で「告解」という歌を歌っています。「告解」といえば、イム・ジェボムさんですが、そのジェボムさんが認めたという歌唱力の持ち主。実はB-Boy出身だとか。
2015年4月25日に韓国で放送された「不朽の名曲ソ・ユソク編」に初出演しています。この時にデビュー9年目と紹介されていたので、今年で10年目になるんですね~。ちなみにこの回にプファルも出演していました!
「不朽の名曲」控室ではユン・ミンスさんのものまねも披露していました。ユン・ミンスさんが以前シン・ヨンジェさんと不朽でイ・ソニの「因縁」を歌ったときに一瞬ふらついた部分までマネして大ウケでした。その後にB-Boyダンスも披露していましたよ~
ステージでは「구름 나그네」(雲の旅人)を熱唱していました。
初出演なのに2勝してプファルとも競い合いました~
結果発表前にキム・テウォン氏はファン・チヨルさんに対して「早晩スーパースターになるでしょう」と言葉をかけていました。
ファン・チヨルさんは最近中国版「私は歌手だ」という番組にも出演してその歌唱力が広く認められているようです。テウォン氏の言葉が本当になったんですね~
~~ここからはドラマ第17話のネタバレです~~~
OSTの42秒のティーザー動画↓
そして12番目のOSTはMVが公開されています↓
そして17話でこの曲が使われたのは2か所あるのですが、動画が見つからず…
あらすじと一緒にご紹介します
第17話
16話はラオンが斬られそうになる瞬間に白雲会が乱入し、混乱する中ビョンヨンがヨンの首に刀を向けたところで終わりました。
17話の冒頭、例によって「このドラマは史実と違います」という表示が出ました。なんだか免罪符みたいです。これさえ出しておけば歴史上の人物もドラマの中では全く自由な人生を歩めるようで。
そして16話の続きのシーンになります。
吏判キム・ウィギョが「直ちに捕らえろ」と言いますが、
ヨンに刀が向けられているので王が「誰も、誰も動いてはならぬ」と命じ、
ハン・サンイクも続けて「世子の安全が最優先だ。早く道を開けろ」と。
これによって洪景来とラオンは易々と尋問場から外へ。
その後全員の視線が世子に刀を向けているビョンヨンに向けられます。
ビョンヨンはもう絶体絶命の危機。
ここで、回想シーン。尋問場に行く前にヨンとビョンヨンが交わした会話がありました。
ヨン:とてもつらい戦いになるだろうが、白雲会がどんな組織なのか、また民と自分の間にある壁が何なのかきちんと理解しなくてはという気がする。
ビョンヨン:その壁を越えたら、あるでしょう。
ヨン:ん?
ビョンヨン:世子様が作ろうとなさっている国のことです
ヨン:そうかな?
ビョンヨン:ぜひ見たいです。世子様
ヨン:それならお前の助けが絶対必要だ。
そして再び緊張した場面に戻り...
ビョンヨン:無礼をお許しください 世子様
世子:ビョンヨナ...
ビョンヨン:白雲会が願う世界と世子が夢見る朝鮮は同じだと信じます。
世子様と民の間にある壁を越え、世子様が作られる国を是非見たいです。
このあと尋問場に弓矢を携えた兵士が大勢入ってきます。
結局、ビョンヨンはヨンに向けた刀を降ろし...一斉に放たれた矢を体に受け、刀でも斬られてしまいます~~
ヨンの腕の中で息絶えるビョンヨン...画像は勘弁してください(涙)
するとまたもや回想シーンが
なんと中秋節の風灯祭で、ひそかにビョンヨンも願いを書いた風灯祭を空に飛ばしていたのでした。
ビョンヨンの願いは...
「最後の瞬間は ただ友であるように」
結局ドラマではビョンヨンとラオンでなく、ビョンヨンとヨンの友情というか、今流行りのブロマンスに重点を置いたんですね。
さて尋問場から出てきた洪景来とラオンたちに門番が疑問を持ちストップをかけます。ハン・サンイクが義禁府に移送するところだと言いますが、追手が「逆賊だ」とやってきたのでまたまた混乱。洪景来とラオンは馬に乗って無事に逃げますが、ハン・サンイクは斬られてしまいました。
門から外に出されようとするビョンヨンの遺体をユンソンとチャン内官が引き取ります。この時、かすかに動いたビョンヨンの指先にユンソンが気づきます。
ドラマを視聴しながら何度か感じたのですが、視聴者がドラマを見ている中で色々と考えたり想像する前に、ドラマの方でさっさと正解を出してしまうことが多いような気がします。同じようにラオンとヨンにしても、別れたといいながらも、危険を冒して何度も会うし、全然別れの痛みを感じてないのでは?と。視聴者が別れの痛みを感じる前に、もう二人を出会わせているような気がするのです。だからこそスピード感が生まれるのでしょうけれど、本当に早い展開についていけず頭がクラクラします。
もしかすると、私がこうしてこの記事を書いているのは、流れについていけないと感じた部分への理解を深めようと、一つ一つ確認しているに過ぎないのかもしれません。ドラマの展開速度にスムーズに乗れる方もたくさんいらっしゃるでしょうけれど、私には出来事を追いかけるだけで精一杯で。だから、ブログ記事をもっと簡潔にまとめなくちゃと思いつつ、気が付いたらだらだらと長文になっているのは、自分の中で見落としがないか、もう一度見直しをしているからのようです。もう一つ大きな理由は、すっかり共感できなくなったある部分が残念で、もしかして丁寧に見ていけば、私の気持ちも変わるかなと思ったからです。
そして第17回のタイトル「始まりのための終わり」
半月後、世子は妓楼や賭博場に出入りしています。
会議に欠席したヨンに代わり、王が再び玉座へ。
朝廷では王の前に儒生たちの世子廃位に関する上訴文が山のように積まれていますが、キム・ホンはこれはほんの一部だと言い、放蕩続ける世子を廃位すべきだと言います。
礼判チョ氏だけがヨンを擁護する意見を言います。「この国の国家の安泰を危うくしたのは世子様ではありません。確かでない白雲会との関係を云々しながら、なさろうとすることにいちいち逆らって何かといえば儒生を動かし宮中から去るようにと訴えさせたではありませんか。」
あの騒動から2週間で何があったのかなんとなく想像つきます。
でも朝廷の多数派を占めるキム氏の発言力の方が強くて...例によって自分の意見を言えない王です。
結局、洪景来とラオンは逃がしたままなのかな?引き続き捜査中なのかしら?王の極度の心配性は?本人を直接見たらもう以前ほど怖いと思わなくなったのかな? 10年ぶりに死んだと思っていた洪景来が捕らえられただけでも衝撃的な事件なのに、尋問中に白雲会が現れ洪景来とその娘を逃がし、さらに実は世子の護衛に尚膳も白雲会の一員だった。これは大変な事件で、しかも未解決だというのに、なんだかみんな呑気に暮らしているなと思うのは私だけ?
ヨンの方は妓楼から出たところで、中へ入っていくソン内官を見かけます。
中殿のところにキム・ホンが訪ねて、もうすぐ大君が国本(世子)になると言います。
その言葉に嬉しさがこみあげてくる中殿ですが、自分が産んだ子の存在をちらつかせるユンソンの言葉も引っかかっています。そんな時、ソン内官がやってきて...
ビョンヨンは茶山先生が治療していました。
歴史上の茶山先生も医学にも明るく、麻疹の治療法を説明した書物「麻科会通」を書き残しました。天然痘の予防のための種痘(牛痘法)も始めていたとか。純祖実録にも孝明世子の治療に同席していた記録が残っています。
ヨンがお見舞いに来ます。
ほとんど寝たきり状態ですが、ヨンがビョンヨンの側を去る時、ちょっと気が付いていた感じです。
ビョンヨンの状態について、
「これまで大変だったからちょっと休みたいのだろう」というヨンに
「世子様に会う心の準備をしているのでしょう。」という茶山先生
ヨンはラオンの消息も尋ねますが、茶山先生からは何も..
そして、ヨンは今は色々とキム氏の不正に関する尻尾をつかもうとしている話をします。
茶山先生は「尻尾を捕まえたからと言って狩りが終わったわけではありません。尻尾を切って逃げることもあるから注意してください」と助言します。
ヨンは茶山先生に「もうすぐ政党に大きな穴があくのでそれを埋める準備をして下さい」と言います。
ヨンは放蕩息子のように遊び歩いていると油断させておいて、実は密かに調べていたのでした。
その頃、中殿はソン内官からユンソンの話は本当で、自分の産んだ子が妓楼で育てられていることを知ります。
廊下でヨンはキム・ホンとばったり。
キム・ホンは「廃位して鷹狩りなどを楽しみむしろ長生きする大君もいらっしゃいますよ~」と廃位を促しますが、ヨンは「それも惹かれるけれど、どうも自分の足に引っかかるものがあって、あなたのことですよ。領政を朝廷に残したままではどうも足が離れそうにありません。」と言い返します。
色々証拠が集まってヨンも領政を追い詰める自信がついてきたのかな?急に成長したなと感じました。
ビョンヨンのことを母から聞いたと言ってラオンが茶山先生の元を訪ねます。
ということは、ラオンの母はラオンよりも自由に出歩いているということ?
そしてラオンは一応、追われている身のようですが、その割には白昼堂々と...
ビョンヨンに話しかけるラオン
ラオン:私です。サムノム。私が来たのにずっとこうして寝たままでいるんですか?
これまで自分を抑え隠して生きていたからとても大変だったんでしょうね。
だからしばらく休んでいるんですか?
あ~こうしていたら秋がすっかり過ぎてしまいます。
枯れ葉が全部落ちる前には絶対起きてくださいよ。キム兄さん!
キム兄さん、初雪が降ったら、宮中はどうですか?
資泫堂の広い前庭と低い屋根の上にこんもりと雪が積もったら本当にきれいでしょうね...
ビョンヨン:きれいだ。とてもたくさん。
ラオン:キム兄さん!気が付かれたのですか!
ビョンヨン:うるさい奴(성가신 놈!) 相変わらずおしゃべりだな...
ラオン:キム兄さん!
ビョンヨン:痛い。
ラオン:あ!
ドラマシーン↓ クリックしてください
성가신 놈!(ソンガシンノム)
これは原作小説の中で出てくるビョンヨンのラオンに対する口癖なんです。意味は「ウザい奴、面倒な奴、世話の焼ける奴、うるさい奴、厄介な奴」こんな意味です。原作小説では、様々な問題や困難を抱えて困っているラオンを側で見つめるビョンヨンが、無関心を装いつつ結局は助けることになるのですが、もともと口数が極端に少ない上に照れ隠しもあってか「성가신 놈!(ソンガシンノム)」というセリフだけを言い残してその場から去っていく場面がよく出てきました。
状況によって日本語のニュアンスが微妙に変わってくる感じです。今回OSTが流れた場面では寝ているビョンヨンの枕もとで一人ベラベラしゃべり続けるラオンに対してなので「うるさい奴」に訳しました。ドラマではビョンヨンのラオンに対する感情に特別なものは描かれませんでしたし、「성가신놈」も全然出てこなくて寂しかったのですが、ここにきてやっと出てきました!この時のラオンも久しぶりに明るい笑顔をみせていて個人的に嬉しい場面でした^^
そしてこの次に今回のOST曲ファン・チヨルさんが歌う「恋しく恋しくて」(イ・ヨンVer.)が流れます~♪
上にご紹介したドラマシーンの動画の最後の方に、イントロクイズレベルで前奏が流れているのを確認できます。
ファン・チヨルさんが歌う「恋しく恋しくて」(イ・ヨンVer.)がBGMのシーン
資泫堂を訪れたヨンは、ラオン、ビョンヨンと過ごした楽しかった日を懐かしく思い出しています。
歌の歌詞どおり、あの頃が懐かしく、恋しいヨンです。
そこへ人の気配が...もしかして?振り返ると、そこにはハヨンが立っていました。(BGMもここまで)
いつも招かれざる客のような登場をする人で、なんだか気の毒。
史実でも、原作小説でも、ハヨンが世子嬪になったことで、ハヨンの実家チョ氏がキム氏よりも勢力を増していくことになるのですが、ドラマでは全然そんな気配はありませんね...ハヨン自身は自分の立場がヨンの政治的立場を支える役に立つと信じているのですが、ドラマでは徹底して存在価値すら描かれることがなくて...悲しいですね。
場面は変わって、ユンソンの言葉が気になる中殿です。
「もうすぐ廃位された世子に代わって国本となる大君と私に対していつまで身勝手なふるまいをするのか」とけん制する中殿ですが、
ユンソンは、「一度くらい顔を見たがるかと思ったのに...」と中殿の痛いところを突きつつ、
「権力のために無残に捨てた中殿と王の子どものことを、自ら打ち明けてください。それが私できる最後の好意です」と言いますが、この会話を廊下でキム・ホンが聞いていたのです。
中宮殿では内緒話ができないようですね。話し声が廊下に筒抜けのようです。
チョン・ドッコはイグィサ チュァシジク(익위사 좌시직/翊衛司 左侍直)という世子を警護する役職についているようです。
そして、調べていた東宮殿襲撃事件の黒幕がわかったようです。
ヨンは証拠がそろったとして朝廷に出向きます。
朝廷ではヨンの行動に批難の声が上がっています。
ヨンは妓楼と賭博場に出入りしていることを認め、民心に耳を傾けてこそ聖君。宮殿の中にいてはだめだ。一晩中民と一緒にいてたくさんの助言をもらっている所。何か間違っているか?と発言。大臣たちは一斉に世子の廃位を訴えますが、ヨンはこれから妓楼と賭博所で聞いてきた面白い話をしてあげようと言います。
場面は変わって、
妓楼を中殿が訪ねます。なんとユンソンが馴染みにしている、あの中殿が産んだ子を育てている妓楼の行首が中殿の母親だったとは!ユンソンは行首と中殿の関係も知っていた上で、孫を祖母に預けていたのかしら?
しかし赤子は既に誰かがどこかへ連れて行ってしまった後でした。
朝廷ではヨンが東宮殿襲撃事件に関わった犯人の遺体の似顔絵を床にばらまいたり、一人の証人を連れてきて自白させ、吏判の裏帳簿も持ち出して、吏曹判書と戸曹判書をいとも簡単に失脚させます。
次は領政だと言わんばかりのヨンの鋭い視線
実は、尻尾をつかんでも逃げられないようにするため、「右腕、左腕を切り落とし最後に頭を落とすまでは決して油断するな」という茶山先生の助言を実践していたのでした。
ヨンは廊下で領政に見せるものがもう一つあると言い、
分娩したばかりの女官の遺体の似顔絵を見せます。
「しかし不思議なことに赤子が見つからない。隠れている事件は何なのか?気にならないか?」と言います。
中殿の大君入れ替え事件に別のルートからたどりついたヨンです。
妓楼から戻って来た中殿が乗り物から降りると、赤子をあやす声がします。
みると世子嬪と尚宮が赤子をあやしているではありませんか。
ハヨンに話を聞くと、世子が事情があってこの赤子を東宮殿の尚宮に預けているが、あんまりかわいいから連れてきたと。
顔を見てくださいと言われ、初めて我が子の顔を見る中殿です。
今後は中殿の中にわずかに残っている母性と権力への執着との間の葛藤が繰り広げられるのでしょう。
もう起き上がれるようになったビョンヨン
ヨンに対し「合わせる顔がない」と言いますが、
ヨンは「私と愛する人まで皆を守ってくれたじゃないか。何より戻ってきてくれてありがとう。」と言います。
その言葉にほっとしたのか、ラオンが時々看病しに来てくれていたことを話します。
ヨンは「すべての準備が整ったらまた自分の側に置くつもりだ。私の側で以前のように笑ってはしゃいで、幸せになるようにするつもりだ。もうほとんどできた。そうしたら私たち3人でまた資泫堂で一杯やろうか。」と言います。その会話をラオンも聞いていました。
一方、中殿に対しキム・ホンが赤子のすり替えの件を問い詰めます
もしこの秘密がばれたら死は免れぬと中殿を脅し、
中殿の方も本来なら中殿になれない自分をこの座に据えた話を切り出して領政を脅します。
やはりこの件が領政と中殿の間に亀裂を生じさせることになりました。
珍しくユンソンとヨンが一緒にいます。
二人でお互いのことを嘆きあっています。
ユンソンが自分の家系から逃げたかったというと、
ヨンも自分も捨てたかったものが多かったという調子で。
ヨンが心を決めたかのように「私はやるべきことをやるつもりだ。」というと
ユンソンは「正しいと思うことをなさってください」と返します。
ヨンはそのことでユンソンを傷つけるのではと心配しています。
しかしユンソンは「私も自分の家門を守ろうとするのではと心配になります。だからこの事ですまないと思う必要はありません。世子様も私も。お互い知らずに始めたことではありませんから。」と
結局、ユンソンはキム氏の家門から逃れることはできないようで...
キム・ホンが8年前のことを回想しています。
ドラマ2話にも出てきたシーンです。
8年前、キム・ホンは観相師に世子とユンソンたちご学友が遊んでいるところで人相を占わせます。
世子は柔軟に見えるが内面は勝負師らしさがあり王族の気風をたたえているが、短命の相だと。
そしてご学友のうちの一人がただならぬ気運が感じられて、温かい心と男らしさを備え間違いなく聖君になる相だと。
キム・ホンは観相師の8年前の言葉を思い出しながら、どうせ李氏の血筋を改めるならまともな主人を据えなければと...心の中で呟いています。
この回想シーンでユンソンが被っている頭巾の雲鶴紋が大写しになるところが、2話を見たときから疑問でした。普通に考えると世子が短命の相で、ユンソンが聖君の相ですが、雲鶴紋がもし世子の印なら、世子とユンソンは服を取り変えたことになり、観相師の見立ても入れ替わってきます。
2話ではヨンが武官の恰好をしたり、内官の恰好をしたり、よく衣装を取り替える場面が出てきたので、子供の頃もそういういたずらをよくしていたのかと思いました。でも雲鶴紋が世子の模様だと結論づけられず、結局よくわからずじまいでした。ちなみに小説にはこの話は出てきません。そして17話でもキム・ホンは短命の相はどっちと思っているのか?その疑問は解決できませんでした。
実は18話になってこの謎が解けました。
内医院でチマの裾だけ映っている人物が、ある煎じ薬の前で止まりました。
ただこれだけなのに、次に絶対何か事件が起きるぞ~と予告しているようです。
夜遅くまで書物を読んでいるヨンのところへハヨンが疲労回復のための煎じ薬を持ってきます。
ちゃんと銀のスプーンを使い、毒見も済ませました。
尚宮が入れた煎じ薬をハヨンが受取りヨンへ渡し、ヨンが飲もうとしたとき、
ハヨンの銀の指輪が変色していることに気づき...
でも一口飲んでしまったヨンはそのまま倒れてしまいました。
ここで17話終了です。
エンディングテーマ曲にファン・チヨルさんが歌う「恋しく恋しくて」(イ・ヨンVer.)が流れました。切ない歌声がヨンの心を代弁しているようです。
次がいよいよ最終回。もう小説とは全く違う物語になっているドラマ「雲が描いた月明かり」
さて結末はどう描かれるのでしょうか?
KBS2TV「雲が描いた月明かり」公式HP↓
韓国KBS2TVで2016年8月22日~10月18日に放送されました
画像出処:KBS2TV「雲が描いた月明かり」画面キャプチャー