2014年最後に大きな話題になった韓国ドラマ｢未生(ミセン)｣。私もすっかりハマってしまい、年末年始は「未生」関連の記事を読んだり、「未生」のスペシャル番組やトーク番組「タクシー」の未生特集の回を見たり、ドラマに出演した俳優たちのラジオ出演番組を聞いたりして過ごしていました。
その中で未生の最終回放送前に沢山出た「未生」まとめ記事の中からドラマ紹介になりそうな記事を拙い訳でご紹介いたします～。
ドラマの結末には触れていませんが、多少ストーリーに関わる内容が含まれています。
「未生最終回特集」記事は全部で4つあります。
｢未生｣の成功、イ･ソンミンがいたから可能だった[最終回特集①]
記事入力＝14.12.20 午前7:00
｢イ･ソンミン、写真= tvN提供｣
[マイデイリー＝チョンウォン記者]
ケーブルチャンネルtvN金土ドラマ「未生/ミセン」(脚本：チョン･ユンジョン、演出：キム･ウォンソク)を通して多くのスターたちが世に送り出され大きな反響を得たが、実はイ･ソンミンがいなかったなら作品も、キャラクターも皆が輝くことはできなかったであろう。
tvN「未生」制作陣はもとより俳優たちも口を揃えて言う、「イ･ソンミンは演技の神」だと。それ程イ･ソンミンは演出家にとっても必要な存在であり、後輩俳優にとっては尊敬に値する人物なのだ。
これに先立ち、キム･ウォンソクPD(監督)は記者懇談会を通して「イ･ソンミンは現場では見えない所で演出をたくさん助けてくれる。私は言葉通りに『撮影を難しくしておいて』撮るのが好きだ。私がそうやって演出をするとほとんどのスタッフが不満そうにするのだが、イ･ソンミンはそれをうまく調整して助けてくれる。キャスティングする過程でもイ･ソンミンの力が大きかった。チャン･グレ役をキャスティングする時もたくさん話をした。」と説明した。
またこの過程でイム･シワン、ピョン･ヨハンなどの後輩俳優は直接イ･ソンミンに会ってアドバイスしてもらい、お互い意見を出し合って完成度の高い演技を作り出すと。動線を合わせることから表情の一つ一つまでイ･ソンミンの手が加わっているのだ。
イ･ソンミンは和気あいあいとした現場のムードメーカーであり軍気班長だ。いつも親切に後輩たちに接するが、演技とそれに伴う姿勢については厳しく教えるという噂だ。そのため後輩たちは自然と彼に従うしかない。
実際にイ･ソンミンの演技力はいつも絶賛されてきた。KBS 2TV「ブレイン」、MBC「キング〜Two Hearts」、「ミスコリア」、「ゴールデンタイム」など作品に出演するたび視聴者の視線を引きつけ中心を取ってきた。
しかしイ･ソンミンは「未生」でひときわ真価を発揮した。彼は現実と密接したただ「普通の存在」キャラクターの演技をした時に最も華やかだった。イ･ソンミンは「未生」でオ･サンシクそのものだった。多くの俳優たちが「本物の演技をする」と言ったりするが、イ･ソンミンは本物それ以上のものを見せてくれた。彼は会社員の人生を100％体験して共感しながら感情移入した。会社生活からくる対立は勿論のこと、取引先との接待まで様々なエピソードを完全に自分のものとして作り視聴者を泣かし笑わせた。
普段はお酒を飲まない彼が会食の後に泥酔する演技を実際よりもずっと本物らしくできた理由は「観察」にある。丁寧に観察して習得して完全に自分の演技として作った。そのため彼の演技を見守る俳優と制作陣は感嘆せざるを得なかった。ただ「演技の神だ」だと称賛することだけが可能だった。
｢未生｣は12月20日に20話で終了しイ･ソンミンもオ･サンシクとお別れする。ご褒美旅行から戻った後にはMBC新月火ドラマ｢ファジョン(華政)｣で生真面目な儒学者イ･ドッキョン役で再び新しい演技を披露することになる。
記事原文↓
(日本語訳＝花かんざし)
◆単語ノート◆
・군기반장(軍気班長/クンギバンジャン)…階級の秩序を確立するために部下を厳しく扱う人を比喩的に指す言葉
・갈등(葛藤/カルトゥン)…葛藤、もつれ、対立、争い、いざこざ
私は「葛藤」というと「複雑な状況の中で深く悩むこと」だと思っていましたが、韓国語の辞書を見て「争う」意味が含まれていることに驚き、日本語辞書を見たところ、一番目に「人と人が互いに譲らず対立し、いがみ合うこと。」とありました。目からウロコです