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【記事訳】その4「未生」キム・ウォンソクPDでなければ不可能だった [【韓国ドラマ】未生]

人気漫画や小説が映画化されたり実写ドラマ化されたりすることは日本でもよくありますが、ヒットすることもあれば、その逆もあって…原作の世界観を具現化することに加えて大衆ウケする要素も必要ですし。難しい舵取りを担う監督の役割は大きいと思います。また企画段階を経て、実際の撮影に入ってからは撮るだけでなく、編集や録音などに至るまで全ての工程の責任者ですから寝る間もないほど過酷な状況になるとか。

さて、連続して記事訳をご紹介していますが、4つ目は「未生」のキム・ウォンソク監督について書かれた内容です。
この記事は「未生」最終回放送日の12月20日の朝に出ました。
「未生最終回特集」として4つご紹介するうちの最後の記事です。
   

「未生」キム・ウォンソクPD、彼でなければ不可能だった[最終回特集④]
記事入力 2014.12.20 午前 7:00

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 [マイデイリー=シン・ソウォン記者]

ケーブルチャンネルtvN金土ドラマ「未生」(脚本:チョン・ユンジョン、演出:キム・ウォンソク)を誕生させた人物は原作者のユン・テホ作家だが、彼に香り付けをしたのはキム・ウォンソクPDだ。

キム・ウォンソクPDは「未生」をドラマ化するため2年前からユン・テホ作家と話し合いを持った。ユン・テホ作家は「キム・ウォンソクPDの横で見ていたところ、この人なら全てを任せても大丈夫だという信頼が生まれた」と再三話していたことがある。原作者なのに「未生」台本を見ない状態で「思い通りになさい」という信頼度200%の返事を出したという話は既によく知られている。

会社員たちを中心にウェブ漫画で人気だった「未生」は多くのユーザーたちが激しく共感する作品だった。その渦中にキム・ウォンソクPDはこれをドラマとして具現するため100回以上も原作を読みこんだ。ユン・テホ作家は「キム・ウォンソクPDは私より作品を読みふけり分析していた」と舌を巻くほどだった。

キム・ウォンソクPDは現在CJ E&M所属のシン・ウォノPD(*応答せよ~の監督)やナ・ヨンソクPD(*花より~の監督)とKBS入社同期だったが、再びCJ E&Mで出会った。彼は先にCJ E&Mに入社してミュージックドラマ「モンスター」を手掛けたが大きな注目を集められず歯を軋ませ「未生」を演出した。

キムPDは「モンスター」を通じ協力していたチョン・ユンジョン作家と再会し「未生」を具現した。チョン・ユンジョン作家はウェブ漫画があるのに更に生き生きした表現のために大企業に実際に入社し、キム・ウォンソクPDはそんなチョン・ユンジョン作家の努力を粗略にしなかった。

実際、先日の「未生」記者懇談会で俳優たちはキム・ウォンソクPDを指して「超微細監督」だという程ディテールに大変気を使った。視聴者にはあまり見えないカメラアングルの隅に映る小物一つ一つまでこだわって実際の会社の事務室の様子をきちんと設定した。
 
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またキムPDはそれぞれのキャラクターにどんぴしゃりの俳優をスイスイ探し当てたという称賛を受けているが、決して単純にありついたのではなかった。主・助演の区別なくキャラクターに合うキャスティングをするため多くの作品の中で特に自主制作映画や演劇を集中的に調査した。ここにキム・デミョン、ピョン・ヨハン、テ・イノ、リュ・テホ、キム・ジョンス、ソン・ジョンハク、チョン・ヒテ、シン・ジェフン、チェ・グィファ、チョン・ソッコ、オ・ミンソク、ファン・ソクチョン、ユ・ジェミョンなどドラマではあまり見かけない俳優たちを引き入れた。

結果的に彼の選球眼は見事に的中したし、堅実な演技力は言うまでもなかった。また俳優たちの新鮮なマスクは実際にウォン・インターナショナルという会社があるような立体感を盛り立てた。誰一人演技力論争がないドラマだったし、主演より助演、ひいては端役まで全員が注目を浴びるドラマになったのにはキム・ウォンソクPDの隠れた努力があった。

「原作に対する怖れがあったならこの作品をできなかった」と先日堂々と話していたキム・ウォンソクPDは原作のあるドラマの限界と偏見を果敢に打ち砕いた。原作のファン達でさえ賛辞を送った「未生」はこれまで誰もやったことない極めて寂しい現実の中の物語を息遣いまでリアルに作ったキム・ウォンソクPDの大変な努力の産物であった。

ユン・テホ作家が2015年春に「未生」のシーズン2を執筆すると明らかにしたので、tvNで「未生2」ドラマへ制作されたなら当然キム・ウォンソクPDが演出しなければならない。今や皆が信じる演出家になった。

画像出処:[キム・ウォンソクPD(上)、「未生」放送分。写真=マイデイリー写真DB, tvN提供]

原文↓


(日本語訳:花かんざし)

◆単語ノート◆
・절치부심(切歯腐心/チョルチブシム)…切歯腐心(せっしふしん)、切歯は歯を食いしばること、腐心は心を砕くことで、非常に悔しがること。歯を軋ませる
・허투루(ホトゥル)…見くびって、軽軽しく、いいかげんに、ぞんざいに、でたらめに
・디테일하다(ディテイラダ)…ディテール(細部)にこだわる、精巧だ、繊細だ 日本語にも最近「ディテールする」という表現が一部にはあるようですが、韓国では一般によく使っている気がします。
・얻어걸리다(オドコルリダ)…有り付く
・독립영화(独立映画/トンニムニョンファ)…自主制作映画、インディーズ・ムービー、インディペンデント映画
・선구안(選球眼/ソングアン)…野球用語 選球眼、バッティング・アイ 多くの中から一つを選ぶ能力だと「鑑識眼」「審美眼」「目利き」という表現も

未生最終回特集③はこちら
未生最終回特集①はこちら

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