韓国の小さな村で―近い昔の記憶 [読書]
神谷丹路さんの紀行本『韓国の小さな村で―近い昔の記憶』を読みました。これは先日読んだ『韓国歴史漫歩』より以前に書かれた作品です。
ところで、私が図書館へ行った時にまずチェックする棚は「新着図書」と「返却直後で未整理の図書」です。ここにはあらゆるジャンルの図書が並んでいるので思わぬ掘り出し物に出会えるチャンスも多く、私にとって楽しみなコーナーです。ここでずいぶん昔に面白い本に出会いました。古い話なので書名は忘れましたが、赤瀬川原平さんの「トマソンの無用階段」について書かれている本でした。
すっかり忘れていましたが、今回この『韓国の小さな村で』の中に「トマソンの無用階段(純粋階段)」が出てきて思わず小さく感動しました。でもそれは日帝時代の遺物なのです。
韓国歴史漫歩 [読書]
図書館でたまたま手にした本ですが、とても面白かったです!
江原道(鉄原、江陵、注文津)、京畿道(楊州、驪州)、忠清北道(堤川)などガイドブックにもあまり紹介されていない韓国の地方の町へ行き、そこにある日帝時代の遺物を訪ねる旅物語。
筆者は目的地に到着すると、まず役場で資料や地図を入手し、タクシーのアジョッシと会話を楽しみながら町を巡り、毎回のチェックポイントとしては町に残っている郷校(朝鮮時代地方にあった教育機関)、食堂ではいつもテンジャンチゲを注文するというかなり通な旅のスタイルに、初めはてっきり男性だとばかり思っていました。
「怖い絵」で人間を読む [読書]
以前このブログでもご紹介したことのある「怖い絵」がNHK教育テレビの番組で放送されるようです。
番組HP
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/mon/index.html
あるベルリン・フィル楽員の警告―心の言葉としての音楽 [読書]
すっかり放置していたのですが、最近『価値観』について書かれたエッセイを読み、ふとこの本のことを思い出しました。
『価値観』とは人それぞれ多様なものでしょうが、自分の価値観と他人の価値観の違いで、時には摩擦が生じることも、どうしていいのか迷うこともあるでしょう。そんな時、自分と違う価値観を認め、その中から自分と近い部分を見つけ、自分から歩み寄るようにできれば良い方向に進むのではないでしょうか。でも現実はそう簡単にうまくいくものでもないのでしょうね。
この本はそんなある人の話です。
孤将 【原題:칼의노래 カレノレ(刀の詩)】 [読書]
怖い絵 [読書]
怖い絵2 [読書]
証言・フルトヴェングラーかカラヤンか [読書]
ここではどんな内容だったか後で振り返りたい時の覚え書きとして印象に残った本のことを書いておこうと思います。
韓国ドラマ「ベートーベン・ウイルス」を視聴する前から指揮者という存在が謎でした。ドラマを視聴して、ますます指揮者について興味を持った所にこんな本が目に飛び込んできました。
『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』裏を返すと、こんな言葉が…
『ベルリン・フィル全盛時代の楽員たちが、初めて語ってくれた本格的インタビュー集。ドイツ精神主義の化身・フルトヴェングラーと、飽くなき音響美の追求者・カラヤン。共同作業した音楽家でなければ分からない二大マエストロの秘密を、臨場感溢れる語り口で解き明かす。音楽ファンならずとも惹き込まれること請け合いの一冊。』
これはもう読まずにはいられません。
カラヤンはドラマの主人公「カン・マエ」のモデルの一人ですし、『マウス・フィル』と違って、超一流のオーケストラであるベルリン・フィルの団員達から見たマエストロってどんな存在だったのか、読む前からわくわくしていました。