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【記事訳】「未生」イム・シワンのインタビュー [【韓国ドラマ】未生]

韓国ドラマ「未生(ミセン)」の主人公チャン・グレを演じたイム・シワン君のインタビューを訳してみました。もう放送が終わって一か月以上経っていますが、未だに余韻に浸っています~質問に誠実にそしてとても控えめに言葉を選んで答えているイム・シワン君。なんだか人柄が透けて見えてくるようです~
   

「未生(ミセン)」イム・シワンがチャン・グレで、チャン・グレがイム・シワンだった!(インタビュー)
記事入力 2014-12-29 09:00:29  
 
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写真=スター帝国提供

<スポーツトゥデイ キム・ウネ記者>
今年(2014年)下半期、誰と会うにしてもtvN金土ドラマ「未生」を見てないと会話ができなかった。今日も一日疲れた会社員の悲喜こもごもをリアルに描き出してこの時代の庶民の心の琴線に触れたのだ。

12月20日に幕を閉じた「未生」はユ・テホの同名ウェブ漫画を原作に囲碁が人生のすべてだったチャン・グレがプロ棋士入りに失敗した後、冷酷な現実に身を投じて繰り広げる内容だ。我々皆が未生だったため毎週熱烈な共感と支持をし、この作品は平均視聴率8.4%、最高視聴率10.3%を記録し自己視聴率最高値で有終の美を飾った。

「未生」シンドロームの主役は当然ながらチャン・グレを演じた俳優イム・シワン。グループZE:Aのメンバーである彼はこれまで「太陽を抱く月」「赤道の男」「恋愛を期待して」「トライアングル」、映画「弁護人」で普通の俳優に劣らぬ好演を見せた。しかし「演技ドル(演技するアイドル)」というレッテルはそう簡単には剥がれず「アイドル出身」の限界に対する懸念もあった。

そんなイム・シワンは「未生」を通して自身に注がれる偏見を見事に打ち破った。サイズの大きなスーツにだらりと下がった肩で現れた彼をアイドルだとは到底想像すらできない視聴者がいる程だった。チャン・グレが「量と質が違う努力」で完璧な商社マンへ生まれ変わったように、彼もまた「量と質が違う努力」で完璧な俳優として生まれ変わった。それこそイム・シワンがチャン・グレだったし、チャン・グレがイム・シワンだった。


Q. セブの褒賞休暇は楽しく行って来られましたか?

褒賞休暇(ボーナス旅行)というもの自体が初めてでした。気分が浮き立っていましたよ。団体で遊んで来たという事そのものが気分良かったです。特に一番良かったのは先輩後輩の関係なしに円満に過ごしたことです。ソン次長(シン・ウンジョン)の場合は息子さんも一緒に来ました。お互いの親和力のようなものが良かったので世代の差もなく楽しく遊びました。

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スター帝国 提供

Q. チャン・グレのキャラクターは大衆の大いなる共感を呼びました。

このドラマを撮りながら私が完全なチャン・グレだと思いました。最初の頃は自分がチャン・グレだから大衆の共感を得られると思いました。しかし徐々に私がする行動一つ一つにおいて更に大きな意味を付け加える視聴者を発見しました。チャン・グレというのは私がチャン・グレだから共感を引き出したのではなく、絶対多数の視聴者たちがチャン・グレだったので共感を得たのでした。私がわざわざチャン・グレだとみだりに申し上げられません。実際チャン・グレである方々にむしろ申し訳ない気持ちです。チャン・グレという存在自体は私よりもこのドラマを見て共感なさったすべての視聴者の方々がチャン・グレだったようです。


Q. どうしてチャン・グレを選んだのですか?

私はチャン・グレの人生を生きたと思った人だったので、このドラマのシノプシスを受取った時やりたいと思うよりやらなければと強く思いました。ある義務感のような、やらないとだめなような感じが強くしたんです。もちろん作品成功の尺度は視聴率、観客数ではありませんが良い結果が出て満足しています。チャン・グレを表現した点において視聴率が出なかったとしても十分に満足できた作品でした。

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tvN「未生」のイム・シワン
 
 
Q. ご自身とチャン・グレはどれくらい似ていますか?

ドラマの中で一番似ているキャラクターがチャン・グレのようです。序盤で私はチャン・グレとシンクロ率100%に近いと思っていましたが、今はとても100%だと申し上げられません。それでも5か月程をチャン・グレとして生きた人間なので甘めの点数をつけるなら、私の点数はですね。ハハ(笑) 80点はあげたいです。


Q. 特にご本人とチャン・グレが似ていると思う部分がありますか

私もプロの世界に入門してみて自分自身を囲碁に例えるなら必要でない石、あっても無くてもいい石だと思ったことがよくありました。しいて芸能界に自分がいてもいいのか、そんな疑問を沢山持ちましたよ。最初の頃歌手としてZE:Aとしてデビューした時そんな感じを受けました。そのことがチャン・グレと自分が本当にそっくりな部分でした。このような経験を十分に生かしてチャン・グレに対して共感すればいいんだなと思いました。そんな記憶にずいぶん接していたので共感しやすかったです。


Q. それでは今はどんな感じですか?

今も自分が必要な石だと思っていません。それで身を置いているこちら側で必要でないと感じられる時が来たとしても私は平然と受け入れる自信があります。またそんな準備をしているようです。ただ最初に歌手としてデビューした時より幸いなことは、それでもある位置でやれる事があるという安堵感が生まれました。
  
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スター帝国 提供
 
 
Q. ドラマではオ次長にたくさん助けてもらいました。実際周辺にオ次長のような方がいますか?

オ次長の存在自体がファンタジーという話を聞きました。会社員の友達とのグループチャットルームがあるのですが、その友達がそう言ってたんです。最近「未生」のせいで上司たちが自分をオ次長のような人だと勘違いしてとても大変なんだそうです。そんな存在そのものが実際に存在がありえない方のようです。それだけ凄い方で、もしそんな方がいたならその方に付いて行きたいです。


Q. 新人4人組が一緒に出てくる時もとても面白かったです。実際にはどうですか?

グループチャットルームがあります。そんなにスムーズな活動をしないでオフラインで会う事が多いです。よくちょっとだけ会う方です。まずカン・ハヌルとピョン・ヨハン兄さんはいたずらをする時にみると、見えない兄弟が本人たちの目には見えるような感じです。お互いいたずらをしますが、じっと見ていてもとても面白いです。そう言いつつも彼らが軽く感じられない理由は、演技的な部分でずっとよく話をしてるんです。ギャグを言う時も私はそれについての知識が無くてついていけませんが、こういう時どの俳優の姿と似ているだとかそんなことをマネします。彼らが普段から常に演技のことに悩んでいて、演技に対する情熱がその位あるので自然と演技が上手なようです。

Q. ご自身が考える名台詞は何ですか

本当に多かったです。「未生」は名台詞の洪水のようでした。今はむしろ私の台詞よりオ次長が聞いた台詞を思い出します。社長(部長?)になった友達「三枚ピョン」がオ次長から接待を受ける時の「俺は自分が酒を飲みたい時に飲むが、お前は人が飲みたい時に飲むじゃないか」という言葉でした。この言葉が本当に現実的で心に痛く聞こえました。深夜にお酒を飲んで戻ってくる父の姿を思い出したんです。子供の頃はその姿が嬉しくはなかったものですから。父の酔った姿を見たくありませんでした。けれどもこの台詞を聞いてからふと「あの時の父はどうだったのだろうか」と思い返しました。


Q. 「未生」は恋愛路線がくっきりと描かれませんでした。

私は恋愛路線がないことについてかなり残念でした。ハハ(笑) 映画「弁護人」もそうでしたし。けれどもない恋愛をあえて作り出すのもあれだし、そうしてもだめなようです。個人的に恋愛があればあるほど、多くなればなるほど嬉しいようです。作品を離れて。ハハ(笑)
 
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スター帝国 提供
 
 
Q. 「未生」の結末だったヨルダンシーンが多少作為的という批評もありました。

ヨルダンの部分は「未生」におけるファンタジー的なプレゼントだと考えています。最も非現実的でドラマのような部分がヨルダンのシーンです。それまで「未生」では見せられなかった、そして常識的にチャン・グレには出来ないことをヨルダンでしました。車にぶつかったのに走り回るなどそんなことは現実的にありえません。けれどもご覧になる方々にビジュアル的に目を楽しませて、カタルシスまでは行かないにしても代理満足をさせてあげたようです。凄絶で残念だったチャン・グレという友人が現実から抜け出してカッコよく出来るのが多くなるのにともない、チャン・グレである皆さまに差し上げる特別なプレゼントだと思います。非現実的にカッコよくしようと努力しました。


Q. 社会生活というのはどんなものですか

私も練習生生活をしながら「死ぬ程頑張ればできる」と考えたことがありました。普通の社会生活がそうであるように頑張ったと言ってできる社会ではないようです。時には正義を無視して仕事をしなければならない時もあり、人の顔色を伺いながら仕事をしなければならない時もあるでしょう。そんなことを理解できなければ疲れるようです。練習生生活をする時も歌手生活をする時も私の専攻を生かして会社生活に戻るか悩みました。今は会社生活をやる自信がありません。私に与えられた現在の状況に感謝しています。頑張って生きるようにします。


Q. 「未生」は俳優としてどんな作品でしたか?

私が「未生」をするようになったことで認められたという感じよりは演技的な素地が見えてきたという気がします。中後半部からは一層時間に追われていたのであくせくしていたようです。そうして限界を感じたために前へ行かねばならない部分が多いとわかりました。最初は楽しみながらやればいいと思っていました。けれどもそう単純に接してはいけないという気がしました。未だに私が演技面で「未生だな」と感じましたよ。


Q. 新年の計画はありますか?

いつからか新しい計画を立てていません。やって来ることに努力をしようとして、私が大きな欲を出して過分に愛されたことがないように黙々と一生懸命やろうと思います。2014年のようには難しそうです。特に意味なく無事に過ごせたらいいと思います。



(日本語訳:花かんざし)

◆単語ノート◆
・꼬리표(-票/コリピョ)…荷札、ある人につきまとうよくない噂や評価、タグ、レッテル
・보기 좋다(ポギ チョッタ)…見事だ
・흡사하다(恰似-/フプサハダ)…ほとんど同じ位に似ている、そっくりだ
・몸담다(モムタムダ)…携わる、勤める、所属する、身を置く
・원활하다(円滑-/ウォンファラダ)…円滑だ、スムーズだ
・싼마이 변(サンマイビョン)…=쌈마이변(サムマイビョン)未生6話に登場するオ課長の同級生で取引先のピョン部長のあだ名。「サンマイ」は日本語の「三枚目」という意味
・달갑다(タルガプタ)…満足だ、有難い
・밑천(ミッチョン)…ある事をするのに土台になるお金や物、技術、芸などを指す言葉。元手、資本、資金、苦労、労力、代価、土台、 基礎、基盤、下地、材料
・아둥바둥(アドゥンバドゥン)⇒아등바등(アドゥンバドゥン)…あることを成し遂げようと苦労したり意地を張る様子、あくせく、ガツガツ
 

イム・シワン君の俳優出演作品は「未生」以外では「太陽を抱く月」の主人公ヨヌの兄(ホ・ヨム)の青年時代役で女性なら誰もがうっとりと見惚れる美男子を演じていましたし、「赤道の男」では主人公のライバル(イ・ジャンイル)の高校生時代の難しい役を熱演していたのを見たことがあります。あ、それから「応答せよ1997」でソン・シウォンのチャット相手の高麗大生としてちょっとだけ出演してましたね^^
そういえば!ドンハ君が出演したミュージカル「ヨセフ・アメージング」にも確かヨセフ役で出演していました~シワン君のヨセフ一度観てみたかったわ~
これからもきっと様々な活躍を見せてくれることでしょう。
今後も注目していきたいです~♪

ミュージカルで一緒だったドンハ君とシワン君
探したら出てきました~♪
  
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2013年2月15日ミュージカル「ヨセフ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」のプレスコール

こんな画像もあった^^
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自分でこんな記事も書いてた~

NORAZOと一緒にいるのも何かないかな~と探してみました↓
動画の一番初めに注目~

そしてもう一つ記事訳 
最初にご紹介した記事訳の関連記事です~

「セクション」イム・シワン恋愛路線の欲をあらわに..「私は拒まない」
アン・イスル記者 入力2015.01.11 16:05

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写真=MBC 'セクション TV 芸能通信' 放送画面

グループZE:Aのイム・シワンが作品の中の恋愛路線について欲を現した。

イム・シワンは11日午後に放送されたMBC「セクションTV芸能通信」でこのように打ち明けた。
イム・シワンはこれに先立って行われたメディアインタビューでtvN「未生」に恋愛路線がなくて残念だったと話した。
 
これを引きとめるファン達の反応にイム・シワンは「個人的な欲だけを突き詰めるなら恋愛があるとうれしい」と話した。彼は「次の作品で恋愛を狙っているのか」というパク・スルギの言葉に「私は拒みません」と喜んで笑いを誘った。

イム・シワンは昨年「未生」で主人公チャン・グレ役を引き受け大きな愛を受けた。

記事原文↓

セクションTVの動画もありました↓

<~動画で上の記事の内容以外の話~>
恋愛路線がもっとあったら..というシワン君のインタビュー記事を見たファン達は
「うるさい!」とコメントをつけたとか
 
デビューのきっかけは故郷の釜山での歌謡祭に出場して予選落ち...
その時歌ったキム・ヨヌの「愛しているというありふれた言葉」はキーが高い曲だったようで…
しかしその時に今の所属事務所の関係者に声をかけられたことでこの世界へ入ったとか
 
歌手から俳優へのターニングポイントは「太陽を抱く月」だったとか
そして映画「弁護人」はシワン君映画館で6回も見たそうですが
故郷のご両親は広報大使と言ってもいい位にもっとたくさんご覧になったとか
 
ところでこの映画の舞台挨拶でダンスを披露したシワン君ですが
その様子をみたソン・ガンホ氏に「演技だけしてろ」と言われてしまったとか
それに傷ついたシワン氏にレポーターさんがなぐさめようと
「けれど元歌手だから...」と追い打ちをかける発言!
「現職歌手ですけど」と答えるシワン君でした^^

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はな

こんばんは   こちらにおじゃましました
「ミセン」について、いろいろいっぱい書いていてくださったんですね   今頃ごめんなさい  やっと見始めていろいろ知りたくなりました  とくにシワン君 大げさな芝居でなく静かに演じている、目で演じている部分がすごいと思っています
近頃久しぶりに出会ったいい俳優だと思っています

だから新人賞もらったんですよね   私も「応答せよ1994」以来のはまったドラマです
インタビュー記事で話していること、まさに彼自身チャン・グレですね 「自分もチャン・グレだったけど、みんなもチャン・グレだった」 今の社会にチャン・グレが少なからずいるから、共感を得られたんですね

びっくり!あの「ヨセフ」にシワン君も出ていたんですね  全然記憶に残っていませんでした 
「ヨセフ」懐かしいです。初めて観たミュージカル、初めて観たドンハ君のミュージカル、楽しかったな~!

シワン君とのすてきなワンショットも見つけて下さって、ありがとう!

先日チャン・グレの原点の家のこと書きましたが、それより何よりチャン・グレの原点は子どもの頃から天才棋士として教えを受けたことですね   一話、二話でなく一局、二局になってますね

では、これからドラマを楽しみに  花かんざしさんの解説をゆっくり読ませていただきます

by はな (2016-05-03 22:27) 

花かんざし

はなさん、こちらにもコメントありがとうございます~

「未生」は痛快な場面もたくさん出てきますよね~
理不尽さに腹立たしくなること、自分の力だけではどうしようもないこと、そんな世の中にありがちな厳しい現実がエピソードとして登場してきますが、
ドラマでは現実にはいそうもない課長(次長)や上司が登場して理解したり、見守ったり、助けてくれたり、あるいは一見弱そうなのに実はすごい力を秘めているチャン・グレのようなキャラクターが鮮やかな形勢逆転劇をみせてくれるので、毎回胸のすく思いがしますね~
そんな部分があるからこのドラマに多くの人が共感したのだろうなと思います。

そしてこのドラマはチャン・グレを演じたイム・シワンさんを始めとしてキャスティングが本当にぴったりですね。
主に映画や演劇で活躍されている俳優さんも多く、私はこのドラマで初めてお見かけした俳優さんの方が多いくらいでしたが、逆に俳優さんの過去の作品等の先入観なしに見ることができた部分もよかったと思います。

あとからさかのぼってみると実は...ということ
よくありますよね~~
シワン君のヨセフはきっとかわいかっただろうな~と想像してしまいます^^
by 花かんざし (2016-05-06 18:24) 

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