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第10話 ベートーヴェン交響曲第9番(合唱) [ベートーベン・ウイルス aboutクラシック]

  クラシックMIDI ラインムジーク 様よりお借りしました。
↑ ベートーヴェンの第九 第4楽章(合唱)が聴けます(オルゴール曲)

「ベートーベン・ウイルス」第10話の公演曲「第九」について、韓国の公式サイト「aboutクラシック」の中から訳してみました。

前半は音楽の解説、中盤は初演時のエピソード、後半はドラマの撮影秘話になっています。
4楽章の冒頭、恐怖のファンファーレから始まり、第1楽章から第3楽章のテーマ紹介と低音楽器による否定、そして歓喜の歌の主題が現れると次々と楽器たちが賛同していき、とうとう合唱まで加わり「歓喜の歌」を歌うという部分。下手な訳なのでちょっとわかりにくいかもしれません。
もし第九のCDをお持ちの方は是非第4楽章をお聴きになりながらお読みくださると分かりやすいと思います。

10話の公演シーンの撮影も本当に大変だったようですね。でも見ていて鳥肌が立つほど感動的でした。

カンマエの不遇だった少年時代がオーバーラップされながら演奏した「歓喜の頌歌」を歌う場面
ベートーヴェン交響曲第九番ニ短調作品125(合唱)

この曲はベートーヴェン芸術の最高の絶頂の部分であり、交響曲の中で最も優れた傑作の一つである。ベートーヴェンが20年を越す期間の間に作曲したこの形式と内容は古典主義の完成でありながら、ロマン主義の扉を開いた作品だ。

第4楽章は「歓喜に寄す」という詩による合唱まで取り入れ全ての楽器を総動員した傑作である。よくこの曲は「コラール・シンフォニー」と呼ばれるが、この名作の導入部分は激烈なプレストの楽節で始まる。楽器がこれまで出てきた4楽章の各部分を順番どおりに短く演奏するのだが、声楽のレチタティーヴォ(オペラでよく使われる歌い語り)を暗示しながらチェロとコントラバスによって静かに締めくくられる。

メインテーマの導入部はやはりチェロとコントラバスが登場し演奏し始める。やがてメインテーマの多様な変奏をオーケストラが演奏し、その後もう一度イントロ部分のプレスト楽節が反復される。
そしてバリトン・ソリストが登場し、チェロとコントラバスが演奏していたレチタティーヴォを歌い始める。この後メインテーマはボーカル・ソリストと合唱団によっていくつかの形態で変奏される。

この交響曲の初演は1824年5月7日金曜日午後7時、ウィーンのケルントナートーア劇場で挙行された。第九番交響曲は正指揮者ミハイル・ウムラウフとベートーヴェンが指揮棒を握り指揮台に立った。ベートーヴェンは耳が聞こえないまま指揮棒を振り回すだけだったので、演奏者達はウムラウフの指揮を見て演奏した。

そして無事に演奏が終わり聴衆に背を向けたまま立っているベートーヴェンをアルト歌手のカロリーネ・ウンガーが近寄ってその手を取り聴衆の方へ向けて立たせた。拍手はなかなか止むことがなく、第九番交響曲はプロシア王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世に献呈された。

この日の撮影も5回公演シーンに劣らない苦労を重ねて撮影された。皆疲労と闘わねばならなかった。それでもキム・ミョンミン氏ほど苦労した人はいなかった。
元々難しい曲を指揮しなければならない負担感とその間に積もり積もった疲労…

幸いに「ルスランとリュドミラ序曲」と「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」を終えて最後に残ったベートーヴェン交響曲九番演奏部分が迫ってきた。キム・ミョンミンの緊張している姿がありありと見えた。
休む時間もなく、狭い控え室で私を呼び最後の点検をして撮影に入った。幸いにこの日の撮影は特に変わったことも無く、上手く進められたが、緊張が解けたキム・ミョンミンは力尽きてしまった。この日以降、以前からの神経性胃炎が再び発病して撮影の間ずっと苦労していた。

この日の合唱団をどうやって入場させようか、いくつもの多くの意見があった。オーケストラの間にカーテンを設置する計画もあったし、舞台を下へ降ろし合唱団を乗せて上げる計画も立てられたが、公演場の状況を考慮し結局放送されたように扉を開けて入って来ることに設定された。

【ベートーベン・ウイルス韓国MBC公式サイト aboutクラシックより】


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