第18話(最終回) クラシック音楽曲名リスト [【韓国ドラマ】ベートーベン・ウイルス 音楽リスト]
韓国ドラマ「ベートーベン・ウイルス」韓国版の第18話(最終回)の音楽リストです。
とうとう、ここまで来ました~。何事も長続きした例のない私が、全くの思いつきで始めたリスト作成がなんとか完成できたのも、毎日訪問してくださる皆様の存在があったからです。本当にありがとうございます。
地味なブログですし、ベバの音楽リストという大きなテーマが終わってしまいましたが、これからもあれこれと書き続けていきたいと思います。もちろんベバ関連記事もまだまだ書き続けるつもりです。
音楽リストはネタバレしておりますので、未視聴の方はご注意ください。
【18話】
- カン・マエからの呼び出しメールで集合する団員たち
→「天国と地獄」序曲(オッフェンバック) - 希望コンサートでカン・マエの指揮した歌謡曲
→ガチョウの夢(歌:イン・スニ 作詞:イ・ジョク 作曲:キム・ドンリュル) - ルミがステージの床にうつ伏せになりカン・マエと会話する場面
→愛の夢-3つのノクターンより第3番 変イ長調 S541-3(リスト)+歌曲「おお、愛せる限り愛せよ」S. 298(リスト) - イドゥンがガビョンの手紙を読む場面
→歌劇「リナルド」第2幕のアリア「私を泣かせてください」(ヘンデル) - 市響+マウス・フィル合同オケによる演奏 1曲目
→ポルカ「憂いもなく」(オーネ・ゾルゲン) 作品 271(ヨーゼフ・シュトラウス) - 市響+マウス・フィル合同オケによる演奏 2曲目
→ラデッキー行進曲 作品228 (ヨハン・シュトラウスⅠ世) - 合同オケ演奏会場に現れたカン・マエ
→交響曲第5番 第1楽章(ベートーヴェン)*OST track.01 運命 - カン・マエが合同オケ演奏会の3曲目に最後の指揮をした曲
→交響曲第9番 ニ短調 作品125(合唱付き)第4楽章(ベートーヴェン)
マウス・フィルと市響の合同オケの演奏曲目はウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートを連想させますね。
アンコールの定番曲『ラデッキー行進曲』ですが、ゴヌは観客に向かって「次の曲は……私たち楽器が一つ足らないのですが……一緒に演奏して下さいますよね。」と言って、手拍子を誘導しますが、実はこの台詞はソ・ヒテ教授がいつも公演のアンコールで使っていた台詞だそうです。しかしドラマのお蔭で多くの人が知ってしまったので、新しいレパートリーを開発しなければ…。ということです。
さて、ベートーベン・ウイルスの公式HPの企画意図のページでは、最後にこのような言葉が綴られていました。
『一つずつ足りない人々が自身の夢に向かって孤軍奮闘して進んでいく、彼らの生涯最高の輝かしかった瞬間に関する幸せな物話』
一つ足りない人。何かが足りない人。でも完全な人など何処にもいないと思います。ベバの登場人物たちは、足りない部分にコンプレックスを持ち、色々な言い訳をしながら生きていた人々でしたが、実はほとんどの人がそうなのではないでしょうか。
だからこのドラマの登場人物の誰かと自分がとても近いと感じた視聴者が多かったのではないかと思います。
ごく普通の人々の前に、全然別の世界から一人の指揮者が現れ、様々な衝突を繰り返すうちに、やがて人々は夢を追いかけることによって幸せになれることに気がつきました。ドラマの最後は明確な結末ではありませんでしたが、登場人物それぞれの方向性がはっきりと示された後、指揮者が去って行く場面で終了しました。
本当はもっと意外な展開を期待したのですが、夢を追いかけるという無難なまとめ方だったような気もします。なにしろ視聴者は無責任のくせにとても欲が深いものですから…(苦笑)
でも、音楽リストを作りながら改めてドラマを見直すと、ベバは17話のカン・マエが辞表を書いたところで終わっていたのだなと感じました。18話はエピローグ(残務整理の回)としてとらえてもいいとも思いました。そうして見ると、実によく計算されたドラマだった思いました。
こうして企画意図をあらためて見ても、確かにカン・マエと共に過ごした時間は団員たちにとって生涯最高の瞬間だったことでしょう。この幸せな記憶を胸にこれからどんな困難があろうとも決して諦めない人生を歩むのでしょう。もちろん、団員だけが与えられたのではなく、カン・マエ自身も団員たちから多くのものを受け取りました。
今後の展開は各個人の想像に委ねられましたが、明るい未来が予想されますね。
『なぜなら皆さんは雑草だから。困難は神が耐えられる人にだけ与えるものです。我々は神に選ばれた人間なのです。行きましょう。』
第10話の楽屋でのカン・マエの言葉が私には最も胸に響きました。
花かんざしさん、はじめまして!
丁寧な音楽リストありがとうございます。 楽しく読ませていただきました。 気になっていた曲のタイトルも分かって嬉しいです。
高校時代に第九の合唱団に参加した事があり、それがきっかけでクラシックを聴くようになりました。 テレビ東京の番組欄でベバのタイトルを偶然見つけた時も、ベートーベンに関するドキュメンタリーくらいにしか思っておらず軽い気持ちで録画予約したのです…。ところが、その内容の深さ、面白さに…完璧に嵌ってしまいました。
韓国ドラマによく出てくる、ストーカーまがいの行動をとる執拗な求愛者も大げさな愛情表現もまったくなく、限りなくプラトニックな関係のカンマエとルミにドキドキさせられっぱなしでした。
思えば、2話のサリエリ野郎呼ばわりの時に、カンマエの中の何かのスイッチが入ったような気がします。 もちろん、ゴヌの存在やミョンファンの出現もその変化を後押ししたのですが…ルミがああいうキャラでなかったら、カンマエはソクラン市で指揮をする事はなかったと思いますが、どうですか?
ルミがカンマエよりゴヌの方を指揮者として選ぶと言った時や、市長がカンマエとミョンファンを比較した時にカンマエを擁護する発言をしたり、残って欲しい理由はと聞かれて”先生をもっと知りたいから”と何度も答えるなど、カンマエにとっていつも意外な言葉をルミは投げかけていました。 あと、カンマエが新市長に辞表を叩きつけようとした時も、”いい訳だ”と言って、カンマエが逃げだそうとするのを止めたのもルミでしたし。
思うに、ルミがカンマエに対する気持ちを自覚するよりも、カンマエが自分の気持ちに気づいたのが早かったような気がします。(8話の最初?)
ゴヌとは、音楽を追求し続ける弟子と師匠という絆で結ばれていますが、ルミとカンマエはもっと深いところで心が通じ合っている気がします(8話でルミがカンマエの弱点を指摘しちゃう所とか、指揮を構想している箇所を当ててカンマエがドギマギしている所とかが大好きでした)。
なので、カンマエが自分の指輪を渡した時も、そしてそれをルミが薬指にはめた時にカンマエが微笑んでいたのも、二人の明るい未来を示唆しているような気がして仕方ありません。 そのあとの床に寝そべるシーンの音楽もたしか『愛の夢』だったし…。
そしてもちろん、指揮者としての圧倒的存在感と皆を鼓舞し激励するメッセージの数々も凄く心に残っています。5話のウィリアムテルの演奏前のシーンや9話の謝罪を拒否した際や花かんざしさんの好きな10話のメッセージ、全て好きです。
指導者としての厳しさや冷徹さ、男のしての臆病さや繊細さ、人間としての暖かさや不器用さ…こんなに様々な魅力を合わせ持つ主人公に出会ったのは初めてで、私のカンマエ熱はしばらく収まりそうにありません~。
by おともこLondon (2009-07-07 04:57)
おともこLondonさん、はじめまして。
コメントありがとうございます♪
カン・マエに対する熱い想いをこのように寄せてくださり本当に嬉しく思います。
>高校時代に第九の合唱団に参加した事があり
とても素晴らしいご経験ですね。ベバの第九演奏シーンはきっと高校時代の思い出も甦って感動なさったことでしょうね。また実際に第九を振る指揮者を見て歌ったというご体験があるなら、ドラマの様々なシーンも親しみを覚えながら視聴されたことでしょうね。
>ベートーベンに関するドキュメンタリーくらいにしか思っておらず
そうだったのですね。でも偶然にも録画できたなんて、セレンディピティな出来事でしたね^^
>2話のサリエリ野郎呼ばわりの時に、カンマエの中の何かのスイッチが入ったような
確かに、カン・マエにとってオケとの衝突はいつものことでしたが、ルミのような態度の人間にはこれまで出会ったことが無かったのかもしれませんね。いつもならレベルが低すぎると言ってさっさと去るはずのオケに留まったのもルミへの興味があったからかもしれませんね。
一体、カン・マエとルミはいつからお互いを意識し始めたのでしょうね。おともこLondonさんのおっしゃる8話の初め(スープの所ですよね)のような気もしますし、もっと前のような気もします。
指輪のシーンは本当に素敵でした。おっしゃるとおり二人の明るい未来を示唆しているようでしたね。
ルミはずっとあの指輪のことを勘違いしていましたから、誤解が解けて一層嬉しかったことでしょうね。
長くなりましたので、このへんで。
また遊びにきてくださいね♪
by 花かんざし (2009-07-07 17:22)