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不滅の李舜臣 第3話、第4話 [【韓国ドラマ】不滅の李舜臣]

不滅の李舜臣 第1章 前編 DVD-BOX

不滅の李舜臣 第1章 前編 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: エプコット
  • メディア: DVD

韓国の方にとっての英雄である李舜臣を演じたことでキム・ミョンミン氏の俳優人生の大きな転機となった韓国KBSの大河ドラマ「不滅の李舜臣」。以前から気になっていたこのドラマ、先日レンタルしてみました。ただ、第1巻が貸し出し中だったので、第2巻(第3話、第4話)を借りました。全104話にもなる歴史ドラマですが、たった2話見ただけなのに、色々思うことがありました。
*この先ストーリーのネタバレを書いています。

「不滅の李舜臣」の原作の一つ「孤将」についてはこちらに書いています。
韓国KBS公式HPこちらです。*文字化けする時はエンコードを韓国語にして下さい。
DVDのオフィシャルWEBサイトはこちらです。キャスト紹介などがあります。

34話の内容をよく知らないままに借りたので、いきなり、宣伝官が朝廷から派遣されて来る場面に、しばらくは一体いつの時点のことなのか分かりませんでしたが、明軍が近くに来ていたので李舜臣物語の最後の部分だったのですね。4話のはじめにやっと露梁という地名が出てきて、最後の戦いの直前の場面だとわかりました。以前「孤将」を読んだのですが、ストーリー展開が小説と違うのか、小説では触れていなかっただけなのか、最後の戦いの前にも王命が出ていたのですね。

登場人物の顔ぶれもどこかで見たことのある方々がたくさん出演されていました。
「ベートーベン・ウイルス」関係では、ペ・ヨンギ役のパク・チョルミン氏がキム・ワンという武将役で、ジンスアッパと呼ばれていたヒヨンさんの夫役イ・ボンギュ氏が小西行長の側にいるヨシラという人物で出演されていました。
要時羅(ヨシラ)は対馬の人らしいですね。キリシタン大名である小西行長と僧侶姿のヨシラのコンビが妙な感じでした。

他にも「漢城別曲-正」で見かけたナヨンの師匠が脇坂安治役、
吏曹判書役だった方がイ・スンシン(ミョンミン氏演じる李舜臣と同姓同名の人物)役でした。
「チャングム」の父でもあり、「許浚」では王様(宣祖)役だった方はここでは權俊という役でした。「不滅の李舜臣」の王様(宣祖)はチョ・ミンギ氏が演じていましたし、柳成龍の役は「商道」のイム・サンオク役の方でした。明軍の陳璘は「バリでの出来事」のチョ・サンベでした。顔なじみが多いと初めてのドラマでも親しみが湧きますね。

ストーリーは宣伝官が王命を伝える場面からはじまります。先の戦いでの李舜臣の責任を追及し、水軍の指揮権を明の提督ユ・ジョンに渡せと言う内容に、朝鮮水軍の内部は動揺します。王命に逆らえば反逆者とみなされ子孫累々肩身の狭い人生になる。しかし、王命に従いこのまま倭軍の帰国を見守るなどできるのか…。

水軍内も揺れ脱走する者も出てきます。この時の李舜臣の行動は強い意思の表れでした。統制師として非常に重いものを背負っている李舜臣、この時既に李舜臣は死を覚悟していたようですね。「倭軍の敵として死ねればよい」という言葉がありました。揺れていた水軍も徐々にどの道を進むべきなのか底辺から湧き上がるように結論が出て一つにまとまります。

そうこうする内に倭軍の連絡船が明軍の船に向かっていきます。宣伝官からは指揮権が無いので兵を動かすなという指示がありますが、水軍の兵士たちは黙っていません。李舜臣はとうとう軍を動かします。宣伝官は李舜臣の反逆を書き記した密書を朝廷へ送ろうとしますが、逆に李舜臣は宣伝官を拘束します。

4話からはいよいよ最後の決戦への作戦が始まります。チョン・ウソン(*)という素敵な俳優さんと同じ名前の兵士も密命を受け行動に出ます。李舜臣は明軍の陳璘と会いある約束をします。倭軍、朝鮮水軍で作戦会議が続きますが、宣伝官拘束のことを聞いた王は怒ります。柳成龍は辞表まで出して李舜臣のことを庇いますが…。

李舜臣も少しずつ身辺整理しています。実はドラマ中の音楽が時代がかったオーケストラの荘厳な音楽だったので、少し調べようと公式HPを見たのですが、特にOSTも無いようでしたし、音楽の項目はページが開きませんでした。

そこで韓国KBSに登録しているので、小さい画面ですが第4話を少し見てみると、一部音楽が差し替えられていることに気が付きました。といっても、韓国版も日本版もほとんど同じ感じの管弦楽曲が流れていました。そして日本版はところどころカットされているようですね。DVDの冒頭でもそのような事が表示されていました。詳しい理由はわかりませんが、長~いドラマなので別にいいかな。

でもちょうど見た4話のカットシーンの中で、李舜臣が王からの免死帖を眺め、これまでの事を回想しつつ最後に火の中へ投げるシーンがあり、その後日記を甥に預けるシーンへと続く場面が印象に残りました。鎧を甥に着せてもらうシーンでは紐が切れてしまうという不吉なことがありました。

「この手で戦を終わらせ恨みを晴らさなければ、我らは永久に罪人のままだ。罪人として戦うが明日には勝者になるのだ。」という李舜臣の言葉によって、とうとう露梁海戦が始まりました。
海戦のシーンは所々CGが使われていましたが、迫力ありました。

100話近くでもう一度出てくるのかしら。その時はこの場面が出るのか、それともまた新たに撮影したのでしょうか。長い大河ドラマの冒頭が最終シーンだなんて。まだ途中経過を知らない状態で見るこの場面と、100話で再び見るこの場面では見る時の感情がずっと違っているでしょうね。敵船との接近戦では双方とも多くの犠牲者が出ました。この中で確執のあった父子が最後に和解するという涙のシーンもありました。

このどさくさの中逃げ出した小西行長は「来年の春に必ず戻って、李舜臣を!」と言っていましたが、この人物像は私の持つ印象と違いました。どちらにしても小西は関ヶ原で西軍についたのでその後死にますが。

小西の逃走を知り島津も撤退しますが、李舜臣は自分の船を敵船の方へ廻します。ちょっと無謀では?ここで脇坂安治との戦いになりますが、この脇坂、怖そうですね~~。この様子に気付いたイ僉使が間に割って入り、脇坂と差し違えて海に落ちます。脇坂はその後帰国し亡くなったのは1626年ということですから、ここでは無事だったのですね。

瀕死のイ僉使の前で李舜臣はなんと鎧を脱いでいましたが、以前読んだ「孤将」ではちょっと描写が違っていました。この戦いに於いて死すつもりの李舜臣の心情をわかりやすく演出したかったのでしょうか。

この後5話以降は青年時代になるのですね。

うちの子供たちには不人気でしたが、私は大変興味深く視聴しました。
ミョンミン氏の李舜臣、本当に重いものを背負ってきた苦悩と哀しみに満ちた表情に釘付けでした。34話だけでも内容が濃かったのに、まだ100話以上あるなんて。まあ気長に借りていきます。そのうちBSでも放送しないかしら?

*【8/20追記】
カタカナで書くと同じチョン・ウソンという名前ですが、ハングル表記では全然違いました。
俳優のチョン・ウソン氏は
정우성と書きますが、「不滅の李舜臣」に出てきたチョン・ウソンは전우송と書きます。

同姓同名といえば、イ・スンシンという名の部下がいましたが、こちらはハングルでは全く同じ表記ですが、漢字が違いまして李純信と書くそうです。
はあ~、人名は難しいですね。


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