SSブログ

「山のクリスマス」 [日常]

山のクリスマス (岩波の子どもの本)山のクリスマス (岩波の子どもの本)
  • 作者: ルドウィヒ ベーメルマンス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 単行本

 
図書館のクリスマスの本コーナーで見つけた絵本です。
「岩波の子どもの本」シリーズは昔から変わらないスタイルなので手に取るだけでも懐かしくなってきます。でもこの絵本は私にとって初めての作品でした。

舞台は物語中にインスブルックという地名が出てきましたので、オーストリアのチロル地方のようです。そのインスブルックに住む少年ハンシが冬休みに山に住むハーマンおじさんの家に一人で行き楽しく遊びながらクリスマスを迎えるという物語です。
 

子供の頃に学校の長期休み中親戚や友人の家へ一人で泊まりに行って、いとこや友達と一緒に楽しく過ごした経験をお持ちの方も多いと思いますが、その頃の懐かしく楽しい記憶まで思い出させてくれるようなほのぼのとしたお話です。

主人公のハンシは成績が中か中の上くらいでちょっぴり人見知りするごく普通の少年のようです。物語には特に驚くべき出来事や何か不思議な体験のようなものはなく、ごく普通の暮らしが描かれています。でも普段町で暮らすハンシの目には初めての山での暮らしがとても物珍しく映っているようです。最後に町へ戻ってきたハンシが一回り成長したと感じさせる終わり方も素敵でした。

奥付を見ると日本語版は1953年第1刷発行でした。そして原書は「Hansi」というタイトルで1934年発行のようです。もし著者の体験を基に書いたお話なら1934年よりもう少し古い時代の物語になりますね。時間の流れがゆったりしていて登場人物もみんな親切で、古き良き時代を感じさせるお話でした。ちなみに著者のルドウィッヒ・ベーメルマンスは「マドレーヌ」シリーズを書いた人でこの「Hansi」が初めての作品のようです。

柊ライン.jpg



さて今年のクリスマスの音楽は…
バレエ「くるみ割り人形」より第1幕 第2場 第9番:雪片のワルツです。


テンポ早めですね~

バレエ全幕はこちらで↓ 金平糖の精を吉田都さんが踊っていらっしゃいます♪
http://youtu.be/atUsFzvDDF0
こちらはテンポ遅めの演奏です~

バレエ「くるみ割り人形」は今年で初演から120年になるそうですよ。

sクリスマス2012.jpg
どうぞ楽しいクリスマスをお過ごしください♪♪

nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 2

コメントの受付は締め切りました
abbie

山のクリスマス、素敵な感じの本ですね。
絵もほのぼのとして良いです。

くるみ割り人形のバレエは25年前にアメリカに居た従妹に会いに行った時に彼女のホストファミリーが観に連れて行ってくれました。
時差ボケで疲れていたのでじっくり楽しめなかったのが残念ですが...。
やっぱりクリスマスの風物詩ですね。
by abbie (2012-12-26 10:36) 

花かんざし

abbieさん、こんばんは!
コメントありがとうございます~
お返事が遅くなってすみません(汗)

今年のクリスマスはいかがでしたか?
こちらよりもずっと華やかなクリスマスを過ごされたことでしょうね~
「Hansi」は探したら今も書店に並んでいるでしょうか。

くるみ割り人形はクリスマスの夜の不思議な物語ですので12月にたくさん上演されるバレエですね。
ストーリーは置いといて、とにかく音楽が美しいので良いですね~☆

今年も残りあとわずかですね。
どうぞお風邪などにご注意なさって良い年をお迎えくださいね。
by 花かんざし (2012-12-28 17:22) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。