早春の撮影地を訪ねて―後編 [韓国旅行]
韓国ドラマ「ベートーベン・ウィルス」のロケ地めぐり後編です。
いよいよプチ・フランスへ行きます。
午前中のツアーを終えて、昼食は城南市の隣の廣州市五浦邑(クァンジュ市オポウプ)にある麦飯店へ行きました。実はお隣がある有名人のお宅ということで、時々ご本人が家族を連れて来店することもあるとか。店ではその方の幼い頃のアルバムをみせていただきました。ちょっとしたサプライズでした。
昼食はビビンバということでしたが、見たこともないような草のナムルの数々が出てきました。大きな葉っぱにお肉、色々混ぜたご飯(ビビンバ)、ナムル、コチュジャンを乗せて、くるりと巻いて薬念をつけていただきます。テンジャンチゲも出てきました。熱いし、辛いし、でも本当に美味しかったです。とにかく韓国にいる間は野菜をたくさんいただきました。みんながそうだからと安心してにんにくもいくつも食べていました。確かに韓国にいた間と帰国後しばらくはお肌の状態がとても良かったです。韓国女性の美肌の秘密はやはり食にありそうですね。
さて、お腹も一杯になったところで、車で「プチ・フランス」を目指します。高速道路をしばらく走った後、国道を北漢江に沿って春川方面へ進んでいきます。この道路は春川へのドライブコースで有名らしいです。北漢江は川というよりも湖のような感じでした。冬枯れの河岸や山の斜面に所々개나리ケナリ(レンギョウ)が咲いていました。一面が枯草色の中でひときわ明るく暖かみのある黄色い花。韓国の方がこの花を見て春を感じるというのも分かる気がしました。
車窓からの景色は日本の風景とほとんど変わりがありませんでした。本当に今韓国に来ているの?と何度も感じました。線路は見かけなかったので国道とはまた別のルートを走っているようです。やがて、案内の小さな看板が出てきて、もうすぐだなと思ったら、到着しました。路上には観光バスや乗用車がずらっと並んでいました。特に駐車場はないのかな?
そして城壁のような白壁に囲まれた「쁘띠프랑스」プチ・フランス!やっと来ました。 ここからはもう舞い上がってしまって、この場所に来ただけで嬉しくて、あれこれ観察したり、記録用に写真を撮ることを忘れ、後になって人物の映りこんでいない写真が思ったよりも少かったことに気が付きちょっと後悔しました。
まずは、地下にある市響練習室へ。廊下は壁にかけられた絵画などがドラマのままでした。ところが、あいにくと肝心の練習室は何かの講演中のため入ることはできませんでした。路上のバスや車はここの参加者のようです。
時折雪がチラつく寒い時期のせいか、園内はほとんど人がいませんでした。
花壇には花も無く、ドラマで見たよりも殺風景でした。
指揮者室前には形状は違いますがゴミ箱が置いてありました。
ルミがビスケットをほお張った場所もチェックしました。
プチ・フランスから清平湖が見えました。
指揮者室も人がいないので写真が撮り放題でした。
微妙に小道具の位置が違っていますが、ドラマのまま残されていて感激でした。
カン・マエの机の上のメロンのようなスタンドランプも健在でした。
応接セット、カン・マエがうたた寝していた椅子もそのままでした。
なぜか階段の下にはくるみ割り人形が、クリスマスの名残かしら。
入り口横の壁には出演者のサインが飾ってありました。
階段を上った2階は休憩室になっていました。
園内の後方はまだまだ造成中で、もしかしたら宿泊室もこれから増えていくのかしら。どんなお部屋か見たかったのですが鍵がかかっていました。
この「プチ・フランス」はもともと「星の王子さま」のテーマパークなのでこのようにあちこちに「어린왕자」オリンワンジャ(幼い王子)がいました。
別にトゥ・ルミが闘鶏と呼ばれていたこととは関係なくフランスの象徴だからと思いますが、鶏の置物がたくさんある部屋もありました。それから、ドラムセットや打楽器の置いてある部屋もありましたよ。
雑貨店もありました。でも欲しくて探しているルミのストラップなど「ベートーベン・ウィルス」関連商品はありませんでした。このルミのストラップはガイドさんにもお尋ねしましたが、結局あのマスコットの正体もわからず、また販売している所もわかりませんでした。
以前に書いたとおりイドゥンのウサギは明洞でたくさん見かけましたが、ルミの方は結局今回の旅行中見つからずじまいでした。
小さなカフェではチュロスをその場で揚げていたので注文しました。パンも売っていました。とにかく園内は寒かったので揚げたてのチュロスと温かいコーヒーでほっとした気分になったことを記憶しています。
この場所はもし「ベートーベン・ウイルス」を見ていない人や、見ていても特に嵌らなかった人にとってはちょっと物足りない場所かもしれません。特に私が行った時は花も無く、人影もまばらだったので、そう感じたのかも知れません。
でも、私自身にとっては人の少なさが却って好都合でした。人目を気にせず写真を撮ったり、自由にカン・マエの椅子に座ったり…
ドラマを視聴中から素敵な場所だなあと思った「プチ・フランス」。当初は地名すらわからず、いくら検索してもなかなか出てこなくて、でもそのうちHPが見つかり、さらに日本人向けのツアー商品が出るようになり、そして私自身韓国へ行ける事になり、様々な幸運が重なって今回この地を訪問することができ、夢のような幸せな時間を過ごす事ができました。
今でも時々あれはひょっとして夢だったのかしら?と感じるくらい日常とは全く違う空間に身を置いていました。
베토벤바이러스... 너무 고마웠어요! 정말 감사합니다...
안녕! 쁘띠프랑스... 언젠가 꼭 다시 올게요...
その後車でソウルへと戻りました。車内ではソウルに着くまでガイドさんに様々なことを教えていただきました。
今回ツアーを利用して一番良かった点は、車中でガイドさんとドラマや韓国の文化についてあれこれお話できたことだと思います。ツアー代金はちょっと高めでしたが、思い出に残る楽しく充実した一日でした。
*ご参考までに*
Petite France 公式HP(韓国語)
http://www.pfcamp.com/
自力で行かれる方はHPのトップページの上にある項目の中の
Communityの中の
약도, 버스시간 (略図、バス時間)を参照してください。
現在、週末のシャトルバスは道路渋滞のため延着になり、欠便することもあるようです。
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