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家和万事成(가화만사성) [【韓国ドラマ】不良家族]

不良家族 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: エプコット
  • メディア: DVD
韓国ドラマ「不良家族」のナリムの家には額に入った家訓が掲げられていました。
オ・ダルゴンが寄せ集めの家族を一つにまとめる為に自ら書いたもの。
初めは「
배신하지말자ペシナジマルジャ(裏切るな)
でも、弟分のトルマンに言われて書いたのが가오만사성
カオマンサソン 実はこれ二番目の文字が間違っています。
正しく書き直したのが3つ目の「
가화만사성カファマンサソン(家和万事成)。
意味は「家が穏やかならばすべてのこと成し遂げる事が出来る」ということです。

韓国ドラマを見ているとよく家訓が掲げてあるのを見かけます。この「家和万事成」もポピュラーな家訓なのかもしれません。家族の絆が強い韓国らしい家訓ですね。

ところで、オ・ダルゴンが書き間違えた
가오만사성カオマンサソンですが、日本語を使っていませんでしたか?가오カオ)が顔の意味で使われているようです…。そうすると、「顔万事成」で、意味は「顔がすべてのことを成し遂げる」になって…ダルゴンらしい勘違いですね。ダルゴンの台詞からすると、カオには顔だけでなく、家の代表のような意味合いも含まれていたようです。けっこうウケたのかO..Tにはこの題名の曲もありますね。

さて、2話の終わりにはこの家訓も「
가화만사성」(家和万事成)と正しく書き直されていました。この家訓、一度怒ったダルゴンによって壊されたりもしましたが、後にヤンアの小さな住まいに家族が移る時にも持って行っていましたね。それだけ大切なものとしていたようです。

少し調べてみると、高麗時代に編纂された儒学の箴言集「明心宝鑑」の言葉からきているようです。この
「明心宝鑑」治家篇자효쌍친락子孝雙親楽)이오 가화만사성家和萬事成)이니라という言葉があります意味は「子供が孝行すれば親が楽しく、家が和やかならば万事成し遂げられる」です。

このドラマを通して「家族」のことを「家庭」のことをあれこれ考えさせられました。そして、数年前に聞いたある先生の「素敵な家庭にする秘訣」を思い出しました。

家庭という場所は家族がほっとする場所でなければなりませんね。でも、どうしたら、家庭でほっとできるのか…その先生は、簡単なことだとおっしゃっていました。

夫や子供たちが会社や学校で色々と神経をすり減らし、やっと家に戻ってきたと思ったら、妻や母からいきなりあれこれと聞かれたり、問い詰められたら…。
ずっと家にいる者はそれまで十分エネルギーを蓄えているので、戻ってきた方はエネルギーが低下していることをつい忘れて、自分の聞きたいこと、知りたいことをぶつけてしまいます。
こんなお話を聞いていると思い当たることが多数…。それ以来、戻ってきた家族に対しては、自分から話し出すまで待つことにしました。

また、家庭は自分を守ってくれる場所でなければいけませんね。どうしたら自分を守ってくれると感じるのか。
これも簡単なことです。毎朝、会社や学校へ出かける家族を、玄関先でなく表にまで出て、ずっとその姿が見えなくなるまで見送ることだそうです。
本当に簡単なことなのですが、実践は難しいです()。でも出かける時にずっと見送ってもらうと、なんだかとても嬉しいですし、安心できますね。後で戻ってきた時にも自分の事を優しく迎えてくれるのだろうなと感じます。そんな小さな心がけが大切なんでしょうね。

「不良家族」を見て、家族の絆の大切さをしみじみと感じたこの頃、朝が苦手な私ですが、見送り頑張ってみようかな。

最後にこのドラマの名()台詞を一つご紹介します。
흙냄새 맡고 싶어? 土に返したろか~!! 直訳すると「土のにおいを嗅ぎたいのか!?」
本当に楽しいドラマでした。


【2016年3月18日追記】

MBCドラマ「家和万事成」OST「もう知るもんか」by NORAZOの歌詞訳はこちら↓

http://papercascade206.blog.so-net.ne.jp/2016-03-18
 


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真琴

終わっちゃいましたね~。

とっておこうと思ってましたが、やっぱり見てしまい、ハッピーエンドに嬉しくて泣けました。 今日は珍しく、部活動が休みの上の子も一緒にみて、
字幕を読むのが面倒らしいので、話の経緯と台詞を説明していたら
「ほんとうにこんな家族があったら、いいのにね♪」といってましたよ。

ベバと不良家族の中で、日本語の発音に近く、同じ意味で使われているらしい言葉・・・センタッキ、カジョク、ハンラン、キオク、などは、日本が昔、韓国にした、悲しい歴史の産物なんでしょうか・・・。同じように儒教がもたらされた日本では、儒教的礼儀は日常からほとんど失われたように感じますが
このドラマからいろんなことを考えさせられました。ふだんの生活のほんのささいなことがらで、家族に愛を示せるんですね~。
花かんざしさんのお言葉も心にとめたいと思います。
ありがとうございました♪
by 真琴 (2009-07-02 17:40) 

花かんざし

真琴さん、こんにちは。こちらにもコメントありがとうございます♪

センタッキ、カジョク、ハンラン、キオク 
これらを日本語にすると「洗濯機」「家族」「反乱?氾濫?」「記憶」、全て漢字で表記されますね。読み方も音読みです。このような言葉は同じく「漢字語」が存在する韓国語と共通していて発音も非常に近いですね。

韓国語の語彙のうち約60%が漢字語といわれているそうですので、韓国語も日本語も実は共通の語彙を多く使っているみたいですね。

中には真琴さんのおっしゃるとおり、日本語から韓国語になった言葉もありますね。
「마호병マホビョン魔法瓶」「차단스チャダンス茶箪笥」「유도리ユトリゆとり」など色々あるそうです。
「カオマンサソン」のカオも日本語のようですが、普通、韓国語で顔は얼굴(オルグル)と言います。

昨日決意したばかりなので、今日はちゃんと家族の姿が見えなくなるまで見送りしました。いつまで続くかな。

ふと、思い出しましたが、いつも行く美容院も必ず私の姿が見えなくなるまで見送ってくださいます。お忙しいのにといつも恐縮するのと、後ろ姿を見られるのってちょっと恥ずかしい感じなので、姿勢に気をつけてそそくさと去りますが、お客を大切に思う心遣いなんでしょうね。

by 花かんざし (2009-07-03 15:14) 

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