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出演俳優たちの「人間勝利」ドラマ [【韓国ドラマ】ベートーベン・ウイルス]

本当は昨日UPするはずが…タイミングを逃がしてしまいました~~。

昨日は、カン・マエ役キム・ミョンミンさんのお誕生日でしたね。

今ごろなんですが、생일 축하드립니다.


一年前の昨日はベートーベン・ウイルス第9話が放送された日でしたが、ドラマ中にカン・マエの誕生日を祝う場面がありました。放映日までちゃんと計算に入れていたかのようなタイミングで挿入されましたが、楽しいシーンでした。後片付けが大変そうでしたが…。

さて、一つ前の記事に引き続き、俳優たちの演技に関するニュース記事をご紹介いたします。
記事は第15話の放映後に書かれたもので、ソ・ヒテ教授から見た俳優たちの姿が語られています。



芸能ニュース[チェ・スンヒョン記者のエンターログ]
「ベートーベン・ウイルス」出演俳優たちの人間勝利
記事入力:2008.11.01 14:38/修正:2008.11.01 14:55

クラシック門外漢が演奏者として生まれかわる
大衆的になじみが薄いクラシックを話の糸口として、楽しさと教訓を同時に与えてくれるドラマ[ベートーベン・ウイルス]。今は男女主人公たちの三角関係と師弟間の競争が浮き彫りになっているが、ドラマ全般を貫く主題は、一人一人弱点を持っている普通の人々が様々な努力の末に演奏者の夢を実現するということだ。現実に根付く荒唐無稽でなしに見せた「人間勝利」ストーリー。

ところで、登場人物に引けをとらない「人間勝利」の主役がまさに俳優たちだ。クラシック音楽とはまるで距離が遠かった人々が、熾烈でつらい訓練課程を経ながら、ブラウン管を通して演奏者または指揮者として、素敵な姿を見せてくれている。これらの中には数ヶ月間の準備期間と撮影日程を消化しながら、手ごわい演奏者として生まれかわった人もいる。「ベートーベン・ウイルス」ソ・ヒテ芸術監督から、本当の演技のためにクラシックを自分のものとして作った俳優たちの後日談を聞いてみた。

まず、「毒舌家」でシンドロームを引き起こしていたキム・ミョンミン。世界的指揮者カン・マエとして出演していた彼がソ監督より半年間、1週間に10時間以上指揮教育を受けたという事実はよく知られている。しかし、それが終わりではなかった。彼は今も2日に一度ずつソ監督を訪ねて指揮教育を受けている。少なくて2時間、多くは4時間に及び成し遂げられる教育は撮影が終わった直後に進められる。それで二人は明け方に会う場合が多い。

ソ監督は「ドラマで指揮する曲が毎回変わるために、それに合う指揮をすることが出来るよう絶えずレッスンをするしかない。」と言い、「ドラマが終わる時までにキム・ミョンミン氏は20曲余りを指揮できるようになる。」と言った。

ますます直接指揮する状況が増えているカン・ゴヌ役のチャン・グンソクも、遅れて指揮教育を受けようと忙しい。遅いキャスティングのため、キム・ミョンミンのようにきちんと事前教育を受けられなかったままドラマに合流した彼は、近頃、強度の高い指揮の訓練中。

ソ監督は「作家が急に原稿を変えるので、指揮しなければならない曲が変わる場合もある」と言い、「もちろん、その時まで準備したことが全て無駄になるために、私と二人の俳優はとても疲れる」と言った。それでは二人は実際オーケストラを指揮できるのか?ソ監督は笑いながら手を横に振った。

「本人自ら曲を理解して、曲を作り出す能力がないので、本当に指揮をすることは困難でしょう。「白い巨塔」で立派な医者の演技をしたとしても、ミョンミン氏が医者になれることはないじゃないですか。全く同じ話です。ミョンミン氏やグンソク氏は直接オーケストラを率いていく能力は無いと見なければ。そうでなければ、誰でも指揮者になれるのでは?」

ヴァイオリニスト、トゥ・ルミ役を担当しているイ・ジアは4ヶ月余りの練習の末に侮れない演奏実力を備えるようになった。イ・ジアは幼少の頃2ヶ月程ヴァイオリンを習ったことがあったが、このドラマにキャスティングされる直前はほとんど「白紙」の状態も同然だった。現在イ・ジアの実力はピアノに見立てると「バイエル教則本上・下巻」の曲を自由自在に演奏できる状態。ソ監督は「ヴァイオリンは鋭敏な楽器なので演奏する真似をすることも易しくないのだが、直接演奏できる程度に練習したので、自然な演技が可能になった」と言った。

コントラバス演奏者、パク・ヒョックォン役のチョン・ソギョンは真摯な練習を繰り返し、ドラマを通して実際に演奏する場面を送り出した。第6話ソンナン市響団員を選ぶオーディション場面がそれ。彼はカン・マエの前でベートーヴェンの「交響曲第九番」の第4楽章のコントラバスのテーマを演奏したが、代役を全く使わずにほぼ完璧な演奏をやり遂げた。もちろん、その姿と音はそのまま電波に乗った。彼はこのドラマにキャスティングされる前までコントラバスを手に取ったこともない「門外漢」であった。

動物病院の院長であると同時にクラリネット演奏者のホン・ジュンギとして登場するキム・イクは、出演分量は多くなく撮影場の隅で一人片手間に趣味としてクラリネットの実力を練磨したケース。ソ監督は「演奏経歴が無かった俳優たちの中では最も見事な演奏をする」と言い、「短い時間に練習を一生懸命して、まるで一年以上レッスンを受けた人のような音を出す」と言った。

ソ監督が最も拍手を送る人はカン・マエから「フンのかたまり」という物言いを聞くおばさんチョン・ヒヨン役のソン・オクスクだ。チョン・ヒヨンは神経質な夫のいびりを耐え抜いて第5話の放送で、チェロのソリストとして立派に演奏をこなし、視聴者たちに大きな感動を抱かせた。しかし、撮影を目前にしたソン・オクスクは色々な事情でほとんど練習できるかどうかという状態だった。

ソ監督は「個人レッスンを受けていたソン・オクスクさんが、何があっても現実味のある場面を作るつもりだから、実際にチェロ奏者が演奏する映像を収めたDVDを貸してくれと言った」また「数日間、徹夜で練習したので撮影場で本当によい場面を作り出した」と言った。ソン・オクスクはドラマを終えた後、正式にチェロを学ぶ予定。現在彼女を担当しているキム・ソンヒ、ミレニアム・シンフォニー・オーケストラの主席チェリストが引き続き彼女を教えることになる。

このドラマに出演している俳優たちは、本格撮影に入っている前に、皆20時間以上の個人レッスンを受けた。教育の核心は本物の演奏者と同じように真似することだった。それとともに、楽譜の読み方を習うことも重要だった。主演俳優たちと違い、他のドラマにも出演するので相対的に余裕がなかった助演俳優たちは、無い時間を割きながら練習を重ねて、ドラマの完成度を高めるのに寄与した。ソ監督は「今、「ベートーベン・ウイルス」演奏者として出ている俳優たちは皆、オーケストラの楽譜の読み方もわかるし、どんなリズムでもどうやって指を動かさねばならないかも分かる」といい、「途方もない努力の末に成し遂げた驚くべきこと」だと言った。

【朝鮮日報[芸能]2009.05.21 18:34 の記事より】
記事原文はこちら

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2008/11/01/2008110100302.html


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ppyy

花かんざしさん 突然ですが 初コメントさせていただきにきました。
ずっといつも拝見させていただいていました。
プレミアDVDの内容も教えていただけて とてもうれしかったですし 毎回の花かんざしさんのコメントや 詳しい解説など 本当に読み応えがありました。造詣の深さに感動です。

BSでの放送が始まり 以前見た版と 音楽が違うのが
かなり違和感があり 花かんざしさんの苦労されたリスト
あらためて じっくり比べてみたいと 一念発起して
お借りしました。

また 日本語吹替だと 省略された字幕以上に
沢山の台詞が聞けると おっしゃっていたので
興味がわいて レンタル版も借りてきました。
ほんとに実感します。聞き取れなかった激速ハングルも
1人1人の性格を伝える大事な言葉です。吹替が聞き取りの参考に少し近づけますね。発見があり 楽しくなってきました。
でもこれまた音楽が変わっていたのが違和感です。

これから お借りしたリストデータを整理して 見比べ聞き比べながら じっくり鑑賞したいと思います。
苦労されて調べてUPされたものに 心から感謝しながら
音楽を聴いていこうと思っています。
どうもありがとうございました。これからも 無理のないように でも 素敵なブログ よろしくお願いします。
by ppyy (2009-10-09 21:04) 

花かんざし

ppyyさん、お久しぶりです!
ご訪問そしてコメントありがとうございます♪
以前isさんの所でたくさんお話させていただいたこと、覚えていますよ~。
確かOST未収録曲「星の光」のヒントを下さったのはppyyさんでしたね。

あれから随分月日が流れましたが、私の方は相変わらず「ベバ」に浸かったままです^^

曲名リスト作成ですが、日本版DVDは変な所で苦労します…
全く別の音楽への差し替えもありますが、韓国版でもよく流れているOST未収録曲への変更も多くて、曲名が不明だとどう説明していいやら。

カン・マエの激速ハングル。
私は一足先のテレ東版吹替えを見ている時に、何度も新しい発見がありました。
意味がわかってから繰り返し聞くと、あの超早口セリフが少しずつ聞きとれてきました。
もちろん、まだまだほんの一部ですが、わかるって楽しいものですね。

曲名リストは…
粘着質なのにアバウトな性格なので、けっこう間違いもあると思います。
もしお気づきの点があったらお知らせくださいね♪
by 花かんざし (2009-10-10 00:50) 

ppyy

花かんざしさん お返事ありがとうございました。
覚えていてくださってとっても光栄です。
あれからずっと 花かんざしさんの文章が読みたくて
こっそりお邪魔していたんですよ。
ハングルの勉強やミョンミンさんのこと 音楽や読書など
共感できること満載で。
私もいまだベバから離れることができませんの~~。
1・2話は台本も印刷してみたのですがなかなか全文解読までいきません。(先が思いやられます)

いただいたリストデータを見ながら 苦労して曲名を探して
らっしゃった姿が浮びます。本当にありがとうございます。

ソ監督の役者評 なかなかだったのですね~ヒョッコン氏の
コントラバス え~!!でした。もう一度画面で見てみます!
ではでは~ 
by ppyy (2009-10-10 09:04) 

真琴

花かんざしさん、こんばんは♪

とてもきになることがあって来てしまいました。日本版の特典のNGシーンなんですが、10話でカンマエが被災者をなだめようとして殴られてしまい、クラリネットのジュンギさんに「全治何週間だ?3週間だな」と聞いて、被災者に対して「全治3週間だそうだ・・」のところがNG・・・で、ミョンミンさんがすぐに真顔で言いなおすのですが、この「全治三週間」なんどきいてもどこが間違いなのかわからなくて。NGがオンエアされたときにつけられたハングルの台詞の説明を読むと、正しくは日本語の治にあたる語が激音でなければならないのに平音、週のことばにあたる語が平音が正しのにミョンミンさんは激音で言っていたようなのですが。聞いたとたんにナレーションの人たちが笑い出す、ということは、当たり前ですが韓国の方はすぐにこの差が聞き分けられるんですよね?単語の発音がのってるサイトで聞き比べてもまったくわかりません。かすかに激音は空気がでているな、と感じるくらいで。会話のなかで聞き取れるのは日本人には至難の業のように思えました。
by 真琴 (2009-10-10 22:46) 

花かんざし

ppyyさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。

以前からこのブログを見つけて、ご覧いただいていたのですね!
記事にも共感していただいて嬉しいです。
読んでくださる方がいらっしゃると思うと記事を書くのに張り合いが出ます。

台本の翻訳をなさっていらっしゃるのですか。
字幕や吹替えでも省略された台詞が次々とはっきりしてくるので、きっと楽しい作業でしょうね。

ヒョックォン氏の演奏。私もこの記事を読むまで気がつきませんでした。
助演の方々は他にも仕事があるので、なかなか練習時間がとれなかったようですね。
第1話の演奏シーンはちょっと残念に思っていましたが、この6話のシーンで名誉挽回しましたね。

ついでに、ヒョックォン氏といえば、第5話の公演が終わった後のボラちゃんとのほのぼのとした会話シーンが私は大好きです。

by 花かんざし (2009-10-12 01:35) 

花かんざし

真琴さん、こんばんは♪ 連休いかがお過ごしでしょうか?
さて、真琴さんの気になる箇所、
「전치 3주랩니다. 」[チョンチ サムジュレムニダ] の部分ですね。
それをミョンミン氏は「チョンジ サムチュ」と言ってしまってNGだったわけですね。
発音の正確さに定評のあるミョンミンさんにとっても、言いにくい台詞だったのでしょうね。

激音は強い息を伴う音、
平音は文の初めに出てくると清音ですが、文中に出てくると濁って発音します。(例:コヌとカン・ゴヌ)
もう一つ濃音というのもあって、これは全く息を出さずに発音しますよ。

韓国語は日本語と文法や漢字語はとても似ているのですが、発音は日本語に無い発音や日本語では特に区別しないで使っている音があってとても難しいです。

例えば、애と에、どちらも同じ「エ」にしか聞こえませんが、韓国語の先生は全く違う発音だとおっしゃいます。
本当に聞き取りは難しいと思います。

でも、逆に日本人には全く違って聞こえるものが、外国人からすると区別できないものってあると思いますよ。

by 花かんざし (2009-10-12 01:39) 

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