SSブログ

韓国旅行・春を感じて~徳寿宮へ [韓国旅行]

韓国ドラマ「済衆院」の時代の王である高宗に関連深い「徳寿宮」(덕수궁/トクスグンへ行ってきました。

私の訪れた時にはまだ桜は咲いていませんでしたが、レンギョウが綺麗に咲いていました。一面冬枯れの中ひときわ目立つ黄色い花を見ると、その場所だけは暖かさを感じることができました。韓国では春の訪れを告げる花のようです。

また時期が早かったのですが、少しだけツツジも咲いていました。日本のとはちょっと品種が違うのか、葉が無くて枯れ枝に淡いピンク色の花がついていました。

ソウルの中心部にある徳寿宮は都会のオアシスのような場所でした。

徳寿宮その3.jpg
ここには世宗大王の像がありました。
でも、世宗の頃この徳寿宮はまだなかったはず…。 

中和殿は徳寿宮の正殿です。
ここで様々な儀式が行なわれたことでしょう。

徳寿宮その4.jpg
背景に高層ビルが見えるところが都会の真ん中らしいです。

徳寿宮その5.jpg

品階石です。
階級によって立つ場所が決められていました。
 

徳寿宮その8.jpg
光明門には水時計の自撃漏がありました。

世宗の時代に作られたそうですが、水が貯まると鐘が鳴って時刻を知らせるものらしいです。他にも鐘や神機箭機火車も展示してありました。 

この徳寿宮には古い韓国の伝統的な建築物だけでなく、西洋式の建物もあります。
 

徳寿宮その6.jpg
見たかった石造殿は改装中でした。


徳寿宮その7.jpg
こちらの建物は徳寿宮美術館になっています(入場は別料金) 

徳寿宮その10.jpg
即阼堂と浚明堂は渡り廊下で繋がっているのですが、
こちらは浚明堂だったと思います。たぶん。。。

即阼堂は高宗が娘の徳恵翁主(トッケオンジュ)のために幼稚園をつくった場所らしいです。 

徳寿宮その12.jpg
こちらの建物は韓式と西洋式を折衷した静観軒。

静観院拡大256.jpg
柱の上部の装飾も凝っています。

この建物は1900年にロシアの建築家が設計したそうです。高宗はここで好きなコーヒーをよく飲んでいたとか。ドラマ「済衆院」でも高宗と王妃がカベ茶(コーヒー)をよく飲んでいました。 

徳寿宮その11.jpg
ベランダの柵の模様がコウモリとシカになっていて面白いです。
 
蝙蝠(편복/ピョンボク)は福(/ポク)、鹿(/ロク)は禄(/ロク)と発音が同じなので縁起の良い動物らしいです。日本でもコウモリマークの美味しいカステラのお店がありますね~。ちなみに、普通、韓国語でコウモリは박쥐(パクチ)、鹿は사슴(サスム)と言います^^ 

徳寿宮その15.jpg
ちょうど大漢門で王宮守門将交代式が始まり運よく見ることができました。 

さてここで、この徳寿宮をはじめ今回の旅行で見かけた春の花をご紹介します。

徳寿宮その2.jpg
徳寿宮その1.jpg
韓国で春の訪れを告げる花「レンギョウ」(개나리/ケナリ) 

徳寿宮その9.jpg
咲き始めた「ツツジ」(진달래/チンダルレ) 

徳寿宮その13.jpg
この花は何かしら?
徳寿宮その14.jpg
隣にはピンク色の花の木がありました。

ウチワノキ拡大256.jpg
近付いて見ると花がレンギョウ(ケナリ)とそっくり。
この花は「ウチワノキ」(미선나무/ミソンナム) でした。

徳寿宮で見かけた白やピンクの花は遠くから見ると梅や桃の花のようですが、近づいてみると花がレンギョウのようでした。レンギョウは黄色い花ですが、白やピンクの種類もあるのかなあと思いましたが、日本に戻ってから色々調べてみるとどうやら別の種類の「ウチワノキ」のようでした。実が団扇の形に似ているからこんな名前がついているようです。韓国語では「ミソンナム」と言いますが、漢字で書くと「尾扇木」になります。
 

おまけ。
徳寿宮一山その10.jpg
こちらは一山の湖水公園で見かけた「山茱萸/サンシュユ」(산수유/サンスユです。 

nice!(0)  コメント(4) 

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 4

コメントの受付は締め切りました
ppyy

花かんざしさん こんにちは!
HNからも伝わりますが お花がとてもお好きなのですね。

私 韓ドラ視聴中 特に春ドラマって好みなんです。
冬の間の辛い空気感が中盤~終盤 希望の光で
大団円を迎える感じで。春ドラマは背景に沢山の
花が咲く所が映っているからです。
コブシが咲いているかと思うと 次第にツツジになって
新緑が鮮やかになり・・・・
今回 花かんざしさんのお写真で カラフルな沢山の花が
見られてよかったです。
ウチワノキ 初めて知りました!

徳恵姫のための幼稚園 外観のディテールにも
美しい物が沢山あったのですね。
コウモリがそういう縁起物とは!鹿と同様 細かい背景を
教えて下さってありがとうございました。
by ppyy (2010-04-24 09:37) 

まりこ

花かんざしさん、おはようございます♪
徳恵翁主の名前にびっくり!というのも、
以前wikiってちょっとだけ知っていたんです。
こちらのフォトを見ると彼女は愛されていたんだなぁ・・と思います。
いろんな説があるみたいで、何がほんとか分かりませんが、
せめて彼女と旦那様は愛し合い、幸せだったと思いたいです。
それにしてもお洒落な建物ですね~。
行くならこの季節ですね!
ありがとうございました^ ^
by まりこ (2010-04-24 11:19) 

花かんざし

ppyyさん、おはようございます♪
コメントありがとうございます^^

冬枯れの韓国でしたが、そんな中で見つけた花たちです。

ppyyさんは春のドラマがお好きなんですね~。
厳しい冬を通り越し、やがて暖かい日射しの中で終幕になるドラマ。
色々ありそうですが、私は「快刀洪吉童」を思い浮かべました~。

背景が美しいドラマってやっぱり素敵ですね~
私が「ベバ」に嵌った理由の一つにプチ・フランスの花壇に植えられた美しい花々が一役買っている気がします。

実は「サンシュユ」も「ウチワノキ」も戻ってきてから写真を頼りに名前を知る事ができました^^

ところで、韓国に行った時、書店でベストセラーになっていたのが、クォン・ビヨンの「덕혜옹주」(徳恵翁主)でしたよ。

幼稚園のことは日本に戻って、本の中に書かれていて気がつきました。日本人の先生もいたそうですよ。

素敵な建物「静観軒」は他の建物から少し離れた場所に建っていました。
この建物は行く前から写真を見て一度訪れてみたいと思っていたので、最後にやっとこの建物が見えたときはほっとしました♪

by 花かんざし (2010-04-26 09:05) 

花かんざし

まりこさん、おはようございます♪
コメントありがとうございます。

オモ!まりこさんも「徳恵翁主」に関心をお持ちなんですね。
本当に悲しい運命に翻弄された女性だったようですね。

韓国で「徳恵翁主」の本をたくさん見かけたので、つい買ってしまいました。
今かたつむりのような歩みで少しずつ読んでいます。

私が訪れた時はまだ緑も少なかったのですが、これからは新緑と色とりどりの花々で彩られた美しい景色を楽しめそうですね。

by 花かんざし (2010-04-26 09:06) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。