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【記事訳】「応答せよ」シンPDと出会うと演技力論議がさっと消える理由 [【韓国ドラマ】応答せよ1988]

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「応答せよ」シリーズの第3作目「応答せよ1988」が11月6日より韓国tvNで放送スタートしました。今回は1988年のソウル道峰(トボン)区の双門洞(サンムンドン)を背景に、そこに住む五つの家族の人間模様を描いています。主人公たちは1971年生まれの高校2年生。「応答せよ1994」は地方からソウルに下宿している20歳の学生の物語で、たまに下宿生の家族の話も出てきましたが、メインはナジョンの家族だけでした。しかし「応答せよ1988」では物語の幅が広がって、最初から5家族のメンバーが登場し、若者たちだけでなく大人たちにまつわるエピソードが多いのが特徴です。1988年のソウルの様子をドラマを通じて眺める楽しみもあり、自分の高校生の頃や、自分の1988年頃のことを思い出したりして、直接その時代を知らなくても楽しめるドラマだと思います。そしてこのシリーズのまた別の特徴は、ドラマを通してそれまでよく知らなかった俳優を光らせる力を持っていること。関連記事がありますので、ご紹介いたします。最後にドラマの家族関係図もご紹介しますね~。   

 

エンターメディア 
「応答せよ」シンPDと出会うと演技力論議がさっと消える理由
記事入力 [ 2015-11-23 10:51 ]
チョン・ドクヒョン コラムニスト
写真=tvN
 
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チョン・ウンジ、コ・アラ、ヘリを発掘した「応答せよ」制作陣の特別な魔法

「エンターメディア=チョン・ドクヒョン」
演技は果たして演技者だけのものだろうか。少し心もとない演技をしただけでも「演技力論議」が出る世の中だ。そしてその演技力議論の批判はそっくりそのまま演技者の役目として回ってくる。しかし今まで放送された「応答せよ」シリーズを見てみると、果たして演技が演技者だけのものなのかが疑わしくなる。

「応答せよ1997」で一気に演技ドル(*演技するアイドル)の座に上がったチョン・ウンジを思い出してみよ。この作品のなかでチョン・ウンジは渋い慶尚道なまりを連発し、ドラマのキャラクターと全く違和感のない演技を見せた。その後チョン・ウンジは「その冬、風が吹く」で好演を見せたが、「トロットの恋人」のような作品では特別なパワーを見せられなかった。つまり演技も良いキャラクターと出会った時にパワーを発揮するということだ。

「応答せよ1994」のコ・アラもやはり代表的な例だ。彼女はこの作品に登場するまで無数の演技力論議の中心に立っていた。「雪の華」や「地上にヘディング」のようなドラマでは役になりきることができないほど演技に問題を見せたりしていた。しかし「応答せよ1994」ではキャラクターというよりはコ・アラ自身が登場したような役へののめり込みを見せた。彼女もやはり後続作の「君たちは包囲された」では大した演技を見せられなかった。やはり「応答せよ」シリーズの魔法があったという裏付けだ。

「応答せよ1988」のヘリは作品が放送される前まで期待以上に憂慮も大きかった。彼女が見せた演技というものがほとんどなかった上に、ガールズグループの活動以外で彼女の認知度は事実上「日晩-チンチャサナイ(*男の中の男)」女軍特集でたった何秒か見せた「わがまま」が全てだったためだ。しかしドラマが放送されてヘリの演技を疑う視聴者はほとんどいない。

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祖母の訃報に接して嗚咽するヘリの姿や姉と言い合いする様子、また好きなソヌ(コ・ギョンピョ)が自分の姉を好きだったことを知って悲しむ姿はヘリが持っていた演技の良い潜在力を露わにした。何よりキャラクターそのものであるような友達との間で気兼ねしないで壊れる姿は、にもかかわらず愛らしい感じで視聴者に接近した。

チョン・ウンジからコ・アラ、ヘリまで「応答せよ」シリーズが持つ特別な何かが彼らを完全に演技にはまりこむようにしてくれるのは明らかだ。それは知っての通りキャラクターの力だ。イ・ウジョン作家とシン・ウォノPDはバラエティ番組でするようにドラマでも人物が持つ特性を把握し、そこにキャラクターを最適化させる方式で200%の演技を引き出す人々だ。

だから彼らにとっては、むしろ今まで演技をまともに見せられなかったとか、機会がなかった新人に近い人物がより新鮮さを与えるパラドックスが可能になる。チョン・ウンジもコ・アラもヘリも「応答せよ」に出る前まではどんな人物だったのか大衆よく知らなかった。演技も演技だが、その土台を作った作品が彼らの真骨頂を発揮したという。

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さらに、これは既に様々な演技を見せていた演技者たちにも該当することだ。「応答せよ1988」のパク・ポゴムやコ・ギョンピョをみよ。彼らは既にいくつかの作品でなかなかの演技を見せていた演技者だが、特にこの作品でさらにキラキラ輝いている。リュ・ジュニョルやラ・ミラン、キム・ソニョンのような演技者たちも同じだ。「応答せよ1988」によって彼らは確実に魅力的な演技者としての位置を占めるようになった。

もちろん演技者は如何なる状況であれ、どんな役であれやりこなす準備ができていなければならないが、視聴者の立場でその結果だけを眺めてみると、演技とは演技者だけの役目ではありえない。演技者とは原石をどのようにキャラクターと会わせて作品に最適化させること。作品全体として見ると、それまでも演技の一部分ではないかと思う。「応答せよ」シリーズが見せてくれる演技者たちの魔法は、ゆえにその他無数の演技力論議を孕んでいたドラマが一度は考えてみなければならない地点になるだろう。

チョン・ドクヒョン コラムニスト
写真=tvN

記事原文↓

(日本語訳:花かんざし *印訳者註)

◆単語ノート◆
・단박(タンバク)…(단박에で)たちどころに、直ちに、一気に、即座に
・구성지다(クソンジダ)…味がある、渋みがある
・앙탈(アンタル)…言い逃れ、逃げ口上、反抗、わがまま
・여타(余他/ヨタ)…その他の
・잉태하다(孕胎-/インテハダ)…懐妊する、宿す、孕む

このドラマでキャラクターがキラキラ光るのはヒロインに限らないですね~。最初は出演陣を見てもパッとしない感じだったのに、徐々にカッコよく素敵に見えてくるから不思議です~^^

応答せよ1988公式HP↓

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家族関係図
画像は応答せよ1988公式HPより


●トクソンの家族(덕선이네) 家族関係図 上段左
トクソンの父:ソン・ドンイル(성동일)…応答せよシリーズのお父さん 俳優名と役名同じ
トクソンの母:イ・イルファ(이일화)…応答せよシリーズのお母さん 俳優名と役名同じ
トクソンの姉:ソン・ボラ(성보라)…ソウル大学数学教育科2年 1968年生まれ リュ・ヘヨン(류혜영/1988年), チョン・ミソン(전미선/2015年)扮
ソン・ドクソン(성덕선)…双門女子高2年生 1971年生まれ イ・ヘリ(이혜리/1988年) Girl's Dayのメンバー, イ・ミヨン(이미연/2015년)扮
トクソンの弟:ソン・ノウル(성노을)…双門高1年生 1972年生まれ チェ・ソンウォン(최성원)扮

●チョンファンの家族(정환이네) 家族関係図 上段右
チョンファンの父:キム・ソンギュン(김성균)…応答せよ1994に引き続きの出演 俳優名と役名同じ
チョンファンの母:ラ・ミラン(라미란) 俳優名と役名同じ
チョンファンの兄:キム・ジョンボン(김정봉)…大学浪人生活6年目 1965年生まれ アン・ジェホン(안재홍)扮 
キム・ジョンファン(김정환)…双門高2年生 1971年生まれ リュ・ジュニョル(류준열)扮

●ソヌの家族(선우네) 家族関係図 下段左
ソヌの母:キム・ソニョン(김선영) …俳優名と役名同じ
ソヌ(선우)…双門高2年生 生徒会長 1971年生まれ コ・ギョンピョ(고경표)扮 
ソヌの妹:진주(チンジュ) …6歳 1983年生まれ キム・ソル(김설)扮

●テクの家族(택이네) 家族関係図 下段中 
テクの父:チェ・ムソン(최무성) …時計店(ボンファンダン/봉황당)の店主 俳優名と役名同じ
チェ・テク(최택/崔沢) …11歳でプロ囲碁棋士に 1971年生まれ パク・ポゴム(박보검)扮

●トンニョンの家族(동룡이네) 家族関係図 下段右
トンニョンの父:リュ・ジェミョン(류재명) …双門高の教師 ユ・ジェミョン(유재명)扮 
リュ・ドンニョン(류동룡) …双門高2年生 1971年生まれ イ・ドンフィ(이동휘)扮
 

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