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【歌詞訳】イ・ジョク「指つなぎ」雲が描いた月明かりOST - Part 10 [【韓国ドラマ】雲が描いた月明かり]

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今週はOSTが1曲だけ公開されました。今回はイ・ジョクさんが歌う「指つなぎ」です。実はこのタイトルだけでも相当悩みました。「깍지」という韓国語に対応する日本語の名詞が見当たらず、とりあえずこのブログでは「指つなぎ」という表現にしました。ドラマは14話まで進みました。ヨンとラオンの二人に悲しい別れがありましたが、このまま悲劇で終わるのでなく、これは二人が乗り越えなければならない試練であり、その後には輝かしい世界が広がっていると信じたいです。ちなみに、来週公開される11番目のOSTはパク・ポゴムさんが歌う曲だそうです。タイトルは「私の人/내 사람/ネサラム」で、11日午前0時に音源公開だそうです。

 

今回もMVが公開されています
主人公ヨンとラオンの二人の相思相愛ぶりがわかる動画です。結末に向けてのネタバレはないと思いますが、ドラマをまっさらなお気持ちでご覧になりたい方はスルーしてください。

指つなぎ
깍지(カクチ)
雲が描いた月明かり(KBS2月火ドラマ) OST - Part 10
歌:이적(イ・ジョク)
発売:2016.10.04
作詞、作曲、編曲:イ・ジョク


ネガ ノルル ポル テミョン
내가 너를 볼 때면
僕が君を見ている時

ナルル ポヌン ゴッ カッタ
나를 보는 것 같아
まるで自分を見ているようだ

ウリン チャム タルムン ゲ マナ
우린 참 닮은 게 많아
僕たちは本当によく似ている

ホルロ スモ ウル テミョン
홀로 숨어 울 때면
一人隠れて泣いていると

ネガ ウヌン ゴッ カッタ
내가 우는 것 같아
自分が泣いているようだ

チャマ タルレリョダ マラ
차마 달래려다 말아
見かねて慰めようとするもできず


オッチョミョン ウリ ドゥルノレ ジョンブト
어쩌면 우리 둘은 오래 전부터
もしかすると 僕たち二人はずっと以前から

イ セサンエ トンジョジギ ジョンブト
이 세상에 던져지기 전부터
この世に生れ落ちる前から

ソロ トルゴ インヌン
서로 떨고 있는 
互いに震えている

チャグン トゥ ソン カクチ キン チェロ
작은 두 손 깍지 낀 채로
小さな二つの手の指を絡めたまま

チキョジュギル タジメットン ゴッ カッタ
지켜주길 다짐했던 것 같아
守ってあげると誓っていたようだ


タシ ウリガ ハナ ドゥェンダミョン
다시 우리가 하나 된다면
もう一度 僕たちが一つになるのなら

チョルテ ヘオジジ マルジャ
절대 헤어지지 말자
決して別れないでいよう

モジン ピバラミ フンドゥロド
모진 비바람이 흔들어도
激しい雨風が吹き荒れても

ウリ スロジジ マルジャ
우리 쓰러지지 말자
僕たち倒れないでいよう


♪間奏♪


オッチョミョン ウリ ドゥルノレ ジョンブト
어쩌면 우리 둘은 오래 전부터
もしかすると 僕たち二人はずっと以前から

イ セサンエ トンジョジギ ジョンブト
이 세상에 던져지기 전부터
この世に生れ落ちる前から

ソロ トルゴ インヌン
서로 떨고 있는 
互いに震えている

チャグン トゥ ソン カクチ キン チェロ
작은 두 손 깍지 낀 채로
小さな二つの手の指を絡めたまま

チキョジュギル タジメットン ゴッ カッタ
지켜주길 다짐했던 것 같아
守ってあげると誓っていたようだ


タシ ウリガ ハナ ドゥェンダミョン
다시 우리가 하나 된다면
もう一度 僕たちが一つになるなら

チョルテ ヘオジジ マルジャ
절대 헤어지지 말자
決して別れないでいよう

モジン ピバラミ フンドゥロド
모진 비바람이 흔들어도
激しい雨風が吹き荒れても

ウリ スロジジ マルジャ
우리 쓰러지지 말자
僕たち倒れないでいよう


チェバル タシ ウリガ ハナ ドゥェンダミョン
제발 다시 우리가 하나 된다면
どうか もう一度僕たちが一つになるのなら

チョルテ ヘオジジ マルジャ
절대 헤어지지 말자
決して別れないでいよう

モジン ピバラミ フンドゥロド
모진 비바람이 흔들어도
激しい雨風が吹き荒れても

ウリ スロジジ マルジャ
우리 쓰러지지 말자 
僕たち倒れないでいよう

ウリ トロジジ マルジャ
우리 떨어지지 말자
僕たち離れないでいよう

ウリ ムノジジ マルジャ
우리 무너지지 말자
僕たちダメにならないでいよう


(日本語訳:花かんざし)

◆単語ノート◆
・깍지(カクチ)…(1)すべての指を互い違いにぴったり組み合わせた状態のこと 깍지(를) 끼다…指を組む、指を絡める =각지(角指) (2)弓を射るときに指を保護するために親指の根元にはめる角(つの)で作った指貫のようなもの=弓懸(ゆがけ)。각지(角指)が由来 깍지(를) 끼다…ゆがけを指にはめる
この曲のタイトルですが、日本語では「すべての指を絡めて組み合わせる状態」をずばり表現する名詞が思い当たらず、「指絡め」、「指組み」、「指つなぎ」、二人でつなぐ場合の「恋人つなぎ」、「貝殻つなぎ」など色々言葉を思い浮かべましたが、語源が弓道で親指にはめる「ゆがけ」からきているところから、「つなぐ」より「指」に比重をおいた「指つなぎ」としました。

・이 세상에 던져지기 전부터…この世に投げ出される前から→この世に生れ落ちる前から

・~(으)려다(가) 말다…しようとしてやめる

辞書を引くと「倒れる」という意味の単語が二つ出てきたのでついでに「倒れる」の韓国語の違いを比べてみました
・엎어지다(オポジダ)…立っている人や物体が前に倒れる、うつ伏せになる、
・자빠지다(チャッパジダ)…人や物体が仰向けに倒れる、後ろまたは横に倒れる
・넘어지다(ノモジダ)…人や物体が片側に傾いて倒れる 倒れる方向は問わない
・쓰러지다(スロジダ)…人や物体が力が抜けたり、外部からの力によって立っていたものが床に横たわる状態のこと
・무너지다(ムノジダ)…積み重なっているものや立っているものが崩れること、崩壊。엎어지다、자빠지다、넘어지다、쓰러지다は倒れたものを起こしたり、立て直すことができるが、무너지다(崩れる)は元に戻らない状態のこと。


◆アルバム情報◆

韓国を代表するシンガーソングライターのイ・ジョクが10月4日に「雲が描いた月明かり」OST Part.10「깍지/指つなぎ」を発売する。
「指つなぎ」はイ・ジョクが歌だけでなく直接恋人の愛をテーマに作詞、作曲まで参加し、彼ならではの感性を深く盛り込んだ。悲しい愛を乗り越え、もう一度会えるようになるのなら、永遠を約束しようという歌詞と無駄のないセッション演奏が印象的だ。また、淡泊なメロディーにイ・ジョクの魅力的な歌声が調和して美しい曲を誕生させた。

CREDITS

LYRICS BYイ・ジョク
COMPOSED BY イ・ジョク
ARRANGED BY イジョク
BASS & RHYTHM PROGRAMMING ヤン・シオン
ACOUSTIC & ELECTRIC GUITAR イム・ホニル
PIANO チェ・ムンソク
RECORDED BY クァク・ウンジョン at Kwak Studio, オ・ソングン at T Studio
MIXED BY クァク・ウンジョンat Kwak Studio
MASTERED BY bk! at AB Room
VISUAL DIRECTOR ペク・ソヨン

アルバム情報原文と曲情報↓


イ・ジョクさんは1995年にデビューし今年で21周年を迎えるベテラン歌手。1997年にはキム・ドンニュルさんとプロジェクトグループ「カーニバル」を結成し「1集 Carnival」というアルバムを出しています。このアルバムには有名な「ガチョウの夢」が収録されています。今も様々な歌手がリメイクして歌っているのでご存じの方も多いでしょうね。チョン・ドンハさんも「不朽の名曲」で歌っていましたし。
またイ・ジョクさんは、パク・ポゴムつながりでいくと...「応答せよ1988」でチョン・イングォン氏の歌「心配しないで君」をリメイクして歌っていました(OSTPart2として発売)。原曲とはまた違った雰囲気で、お気に入りの曲です。私の知っているところはこんな程度なのですが、検索したら昨年東京で単独ライブを開催されていたんですね~。




~~ここから「雲が描いた月明かり」第14話までのネタバレを含みます~~

 
 

まずはOSTの32秒のティーザー予告動画
<♪歌詞♪>
もう一度 僕たちが一つになるのなら
決して別れないでいよう
激しい雨風が吹き荒れても
僕たち倒れないでいよう

10話のシーンより 月明かりの下、東宮殿と資泫堂を往復する二人です
 
 
13話でこの曲が使用された場面は...

ドラマシーン↓

<♪歌詞♪>
もしかすると 僕たち二人はずっと以前から
この世に生れ落ちる前から
互いに震えている
小さな二つの手の指を絡めたまま
守ってあげると誓っていたようだ
もう一度 僕たちが一つになるのなら
決して別れないでいよう
激しい雨風が吹き荒れても
僕たち離れないでいよう
僕たちダメにならないでいよう

<シーンの説明>
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書庫でラオンが書物の整理をしているところに、ヨンがやってくる。ラオンは修理や書き直しが必要な書物を分類し、それをヨンに説明する。(ラオンはヨンの元を離れる準備をしているのです)
しかし何も知らないヨンは「それは今知っておかなければならないことか?それにいっぺんにやる必要もないのに無駄に苦労するんだね」といいます。
ラオンは「まとめてやっても、少しずつやっても、どちらにしろ私の仕事ですから」といいます。

ここから下に張り付けた動画のシーンスタート
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ラオン:世子様、寝付けない時に私が読んで差し上げたお話も、書物に書き留めておきましょうか
ヨン:別にいい、聞きたければいつでもお前を呼べばいいのだし
ラオン:そうですね

ここから音楽スタート♪
 
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ヨン:ラオナ~
 書庫でラオンがヨンの後ろから抱きつく
ラオン:世子様、少しの間このままでいたいです
ヨン:いつまでもずっとこのままでいてもよい
 ラオンは後ろに回した手を組む→これが깍지

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ヨンも上から自分の手を重ねます

ドラマシーン↓
DramaKBSの動画はブログに埋め込みができないのでクリックしてご覧ください


さて、「雲が描いた月明かり」13,14話は「とうとう来るべきものが来た」回でしたね。あらすじを簡単にご紹介いたしますと、13話はラオンが何者なのかをまずラオン自身が知り、ヨンの元から去る決意をして最後の一日を過ごします。その後ヨンもラオンが誰なのかを知ることになります。
 
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ヨンとの最後のお別れをするラオン 
翌朝からラオンの姿が消えた
ドラマシーン↓

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吏曹判書から洪景来の娘についての情報を聞き
その名はホン・ラオンであることを知るヨン
ドラマシーン↓

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確認しようと資泫堂に行きラオンの内官服と腕輪を見つける
斜めに傾いたカメラアングルからヨンの動揺が伺えます


14話では離れた二人は今までを回想しながら涙に暮れています。そしてヨンにはハヨンが、ラオンにはユンソンが寄り添います。どちらも振り向いてもらえないことを承知の上ですが、それでも万に一つの可能性を待つ心で献身的な態度を示します。さらにホン内官こそが探していた洪景来の娘であることを知ったキム・ホン一派の動きが慌ただしくなりました。罠を仕掛けて世子を追い落とす計画を進め、まんまとヨンとラオンが引っかかってしまった?14話はそんなラストシーンでした。

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この二人も悲しくせつないね
 
 
<満月が美しく印象的に描かれています>
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遠く離れていても同じ月を見て相手を想う二人です

<こちらも月のシーン>
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ユンソンに借りた双眼鏡で月をみるラオン
目の前に大きく見える月を眺めるうちにヨンの言葉が思い出されて...
 
ヨン(回想)「宮中で見ようが、泮村で見ようが、月はただ月でなないか。私が世子で、お前が何であれ、いつどこにいようとも、私たちの心さえ一緒ならそれでいい。あの月のように...」 
 

<ラオンの涙のシーン>
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ユンソンが訪ねてくるとヨンの消息が気になってしまうから負担だというラオン
自分はそれでもかまわないというユンソン
泣き崩れるラオンをなぐさめようと手を伸ばすけれど
触れることができないユンソンです...

<ヨンの涙のシーン>
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引き出しからラオンの腕輪を取り出し、ラオンが母と再会する前に交わした約束を思い出します
そしてラオンが去る前日の行動を思い返します
ヨンは自分の腕輪を抜こうとしますが、結局外せず涙に暮れるのでした

ドラマシーン↓
 

気になる<ラストシーン>本当に罠にはまったの??
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ハン・サンイクの使いだという男がラオン宛ての手紙を渡す 
そこには父について話があるからと時間と場所が
あばら屋にラオンがくる
場面変わって、キム・ホンがすでに捕まえてあるラオンを利用して
ヨンを窮地に追い込む計画をしている 
世子が宮殿の外で逆賊の娘と内通していたらどうなると思う...と
建物を官軍が取り囲む
ラオンの前にヨンが現れ「お前を許さない」といってラオンを抱きしめる

ドラマシーン↓
 
 
本当はもっとご紹介したい名シーンが山のようにあるのですが、そうするとものすごい長文になってしまうので...

ドラマ全体を通して、前半コミカルにテンポよく原作と比較しても速いペースで進んでいた物語が、13,14話では速度を緩め、ヨンとラオンがそれぞれにふりかかる運命によって引き離されることになる過程と、その後痛みに耐えながらも相手を思う心情を切なくじっくりと描きだしていました。たぶんドラマ全体を通しての名シーン、名場面に数えられそうなシーンがいくつもありました。もしヨンの役がパク・ポゴム氏でなかったら、ラオン役がキム・ユジョンさんでなかったら...果たしてこんなに人々を夢中にさせたでしょうか。メインの二人の演技力がこのドラマの牽引力になっているのは間違いないと思います。

ドラマ「雲が描いた月明かり」の世界にすっかりはまってしまった方には涙腺が刺激されっぱなしの回になったでしょうが、一歩引いたところからドラマを視聴している方の場合には、恋愛ばかりの単調で、お馴染みの展開に物足りなさを感じられたようで、受け止め方が大きく分かれたような気がします。

ここからは、ドラマを視聴しながら思った個人的な感想になります。どうも自分の中ですっきりしない部分がありまして...それは俳優の素晴らしい演技に感動する中で、どうしても引っかかってしまうストーリーに関する話です。

私は正直に申し上げると、11、12話当たりから、ドラマに少々物足りなさを部分を感じる瞬間がありました。小説と違う設定に組み替えたのは、それなりの理由があるからだと思っていたのですが、ただ主人公に降りかかる苦難や困難、それに伴う痛みの重さを増すため、よりドラマチックにするためなのでは?という気がしてきました。敢えてそうする必要性が本当にあったのか?この疑問は最後まで見れば解決できることなのかもしれませんが、もう残り少ない話数でこれらをどう収拾していくのかも気がかりで、ラオンとヨンの別れの痛みや悲しみに感情移入する度合いが自分で予想していたよりも少なく、冷めた目で見つめる自分を意識しつつ、雑念につきまとわれながら視聴した感じなのです。

もちろん、俳優たちの演技は申し分なく、鳥肌が立つほどの演技力に魅了されましたが、主人公が越えなければならない「山」もしくは「谷」が思ったよりも単純な展開だったのと、主人公たちの状況設定がどうも私の目には危なっかしく見える部分が気になってしまって、いまひとつどっぷりと浸れずにいるのです。

例えば、ヨンの設定では、白雲会がヨンの親衛隊でないというドラマ上の設定。そしてハン・ユルという小説での護衛武士を実は白雲会のビョンヨンが引き受けているという設定。東宮殿を襲撃した刺客が白雲会ではないと報告する人物が、直近の科挙に合格して宮中に入ったばかりの人物という点。そして小説ではヨンの味方であったはずの尚膳ハン・サンイクも白雲会の会主だったという設定。ヨンをとりまく環境がいかんせん人材不足というか心もとないのです。

ヨンは実在した孝明世子をモチーフにしていますが、この人物は短い期間ではありましたが、様々な実績を残しています。たとえば昌徳宮の後苑にある演慶堂(ヨンギョンダン)は孝明世子が儀式を行うために建てた建物です。礼楽を用いて王権を強化しようとしていたそうです。そして小説でも代理聴政を始めてから外戚を牽制する政治的手腕を見事に発揮する場面も描かれています。しかしドラマのヨンはキム・ホンたちの横暴を止めることも自分の政治を進めることも何もできない状態で描かれています。キム・ホンのやりたい放題にただ声を荒げるだけでは...あと4話になってしまったのに、果たして宮中でのヨンの活躍を見ることができるのかと心配になってきます。

ラオンもこのところ自分の周辺に起こる出来事に振り回され泣いてばかりという受け身のキャラクターが目立ち、ドラマの最初の頃の災難も強運で弾き飛ばしていたパワーが感じられなくなりました。それと14話では追われている身であるはずなのに、行動が隙だらけで危なっかしくて...

自分の身の上を知って宮中から無事に出たのはいいのですが、遠く離れるのではなく、わりと都城の近くに留まっているようです。おまけに不用意に家から表に出たところユンソンと出会うシーンや、ユンソンと一緒に話をする場所が見通しの良い水辺というシーンも用心深さに欠けるなと気になりました。さらに不審な人物から怪しげな言葉とともに怪しげな手紙まで受け取ったりして、人を疑うことを知らないのかしら?本当にハラハラしてしまいます。

白雲会もなんだか頼りないです。ヨンをサポートする組織でなく、洪景来の血筋を迎え入れて求心力を強め民乱を企てている組織という設定変更ですが、本当に政権を倒すほどの力を持っている組織なのか疑問です。洪景来が周到に準備したにもかかわらず成し遂げられなかった事が、何も知らずに育った少女を担ぎ上げて成功するものなのか?世間をお騒がせするだけですぐに鎮圧されそうな感じがします。

例えば、私の単なるつぶやきですが、白雲会が現政権によって無念な死を遂げた人々の関係者で組織されているなら、ヨンを新しいリーダーに迎え入れることは納得できるものなのでしょうか?現政権のやった悪いことはすべてキム・ホンのせいだったということにして白雲会員は納得できるのでしょうか? そんなことが私の頭の中をぐるぐる回っています。

史実とは異なると前置きをしているドラマですが、それでも実在の人物をモチーフにしているのである程度は史実に沿った展開を予想しているところがありましたし、原作小説とリンクする展開を期待していたのですが、最近、原作作家のインタビュー記事で、小説とドラマは平行線上に存在する二つの別の作品だと発言し、方向性についてドラマの制作陣に一任されたいう記事を読み、小説の終わり方とは別の結末の可能性も出てきました。

14話までを見ると諸悪の根源のようなキム・ホンを追い詰めることができる人物は孫のユンソンになるのでしょうか。小説を読んだとき、実は私はユンソンという人物になかなか共感できなかったのです。でも物語の後半で大きな展開があり、最後にはどんでん返しまで出てきて、そこで初めてユンソンに一番愛着があると言っていた作家の言葉が納得できたような気持ちになりました。ドラマではどう展開していくのでしょうか?繰り返しになりますが、あと残り4話でどんな結末に向かっていくのかが非常に気になります。


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実は私も数年前に訪れていた昌徳宮の演慶堂
この時は何も知らなかった...


KBS2TV「雲が描いた月明かり」公式HP↓
韓国KBS2TV毎週月・火曜日午後10時から放送

画像出処:KBS2TV「雲が描いた月明かり」画面キャプチャー

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violetrose

花かんざしさん、こんにちは!

毎回OST訳と粗筋の感想楽しみにしております。
そうなんですよ、どうも最初の軽快な進展ぶりでテンポ良かったのが、どうも悲恋をよりドラマッチックに強調するためとしか思えない話の進み方が気になっていました。
言われているように俳優達は皆好演で演技に文句はないのですがしかし脚本のアラがだんだん目立ってきました。
ピョンヨン曰くの安全な所に隠れているはずなんですが、誰にもすぐみつかる所に隠れているような上にウロウロで歩いてるし。
なんだか緊迫感がないのです。

一番最初から気になったのは、白雲会でホンキョンネの後ガマに女の子を立てると言う発想がそもそもあり得んでしょうなんですよ。
今の時代ではなく李王朝時代に女性の地位は低かったし、当たり前に役人にもそもそも科挙の試験も受けられない、名前もなかった時代です。
このあたり原作とは違うみたいですがそもそも白雲会の設定が?つきますよね。

私も同じくヨンとラオンの別れに感情移入出来なくて一歩引いて観てました。どうも隙だらけで危ない危ないと画面みながら突っ込みまくりでした。
15.16話はさらに迷走していてどう最後まとめるのか別の意味で楽しみになってきました。
by violetrose (2016-10-12 13:48) 

花かんざし

violetroseさん、こんにちは!
コメントありがとうございます~
お返事が遅くなってすみません><

私も16話まで視聴しました。
この前までは、このドラマを見ると心が温かくなって幸せな気分になると言っていたのに、
15,16話まで来ると感想が全然違いますね。
ラオンが涙を流すシーンに、もう全く同情できず...
どうしてこんな軽率な行動を何度も繰り返すキャラクターになってしまったんでしょう
何もしないどころか、ものすごく迷惑な存在にまでなってしまって...

ところで小説では、洪景来の乱で生き残った者たちが、洪景来の血筋を探し、象徴的な存在にして各地で相次ぐ散発的な民乱を一つにまとめようという動きがあることを白雲会が察知し、その勢力よりも先に洪景来の血筋を探すことにするとありました。民乱によってますます外戚の力が強くなってしまうからです。
さて、その血筋に女性は含まれるのでしょうか?violetroseさんのおっしゃる通り、女性の地位が低かった時代ですし、そう考えると何か矛盾しているような気がします。

あと2話になりました。
原作とは違う展開になり、違う結末を迎えそうですが、
私もちゃんと見届けたいと思います。

by 花かんざし (2016-10-13 12:32) 

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