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テレ東版 第15話 クラシック音楽曲名リスト [テレビ東京 ベートーベン・ウイルス 音楽リスト]

テレ東版韓国ドラマ「ベートーベン・ウイルス」第15話です。

6月になったのでこのブログも衣更えしました。
さて音楽は後回しにして、今回の放送でもおもしろいなと思った言葉がありました。

韓国語で「
큰코 다치다」=「大きい鼻怪我をする」という言葉は日本語では「ひどい目に遭う」と言う意味ですが、この言葉が使われた台詞の訳が面白いです。カン市長が市響に遊説中の演奏を依頼に来た場面で、カン・マエが断った場面、直訳では…

カン市長:「こんなことしていては本当にチェ議員が当選したら本当に大きい鼻怪我しますよ(ひどい目に遭いますよ)」
カン・マエ: 「怪我するも何も、私は鼻で指揮することは無いので大丈夫です。心配しないで下さい。」となっていました。

MNET版では「大きい鼻怪我しますよ」が「痛い目に遭いますよ」となっていて、鼻ではなく、目が出てきたので、次のカン・マエの台詞は「眼帯をつけて指揮します」になっていました。

テレ東版では「その鼻へし折られますよ」に対し、「別に鼻で指揮するわけじゃないので平気です」と直訳に近い訳でした。
それでは音楽リストです。


韓国版の音楽リストはこちらです。

15話】

  1. 「第35周年ソンナン市民の日記念公演オーディション」でマウス・フィルが演奏した曲
    →フォーレのパヴァーヌ (*♩=104で演奏)
  2. カン・マエがゴヌとルミを脇に立たせて編曲前の音楽を指揮した曲
    →パヴァーヌ 作品50(フォーレ)(*カン・マエは♩=68で演奏 原曲は♩=84
  3. ルミがカン・マエに携帯電話で聞かせた曲
    →愛の夢(
    Liebestraume)-3つのノクターンより第3番 変イ長調 S541(リスト)
  4. カン・マエの夢の中で、ゴヌの指揮する曲がどんどんおかしくなっていく場面
    →愛の夢(
    Liebestraume)-3つのノクターンより第3番 変イ長調 S541(リスト)
  5. カン・マエが指揮の途中で曲の解釈がわからなくなった曲
    →交響曲第5番 ハ短調 作品67(運命)第4楽章(ベートーヴェン)
  6. 部屋でカン・マエのくれたCDに合わせてヴァイオリンを弾き、E音を鳴らし続けるルミ
    →弦楽四重奏曲第1番 ホ短調 [わが生涯より] 第4楽章 (スメタナ)
  7. カン・マエが元のスタイルで指揮していた曲
    →交響曲第5番ハ短調 作品67(運命)第4楽章(ベートーヴェン)
     

カットや音楽差し替えの話は残念だと言う感想しかないのであまり書きたくないのですが、でも今回はちょっと…カン・マエが倒れる~サングラスをかけて家を出る場面のカットが残念でした。
韓国版では朝の新市長との対面から始まり夜のゴヌとの決別まで、カン・マエにとって長い一日だったその日の夜とうとう熱を出して寝込んでしまいますが、翌々日すっかり回復したカン・マエの姿はそれまでとは別人のように、まるで1話の韓国へやって来た時のようになっていました。


12話でガビョンが市響で迷っている所をカン・マエによって畜舎練習室へ連れて来られた時に、どうも様子がおかしいと言うガビョンに対し、カン・マエが
「本来病気というのは一度大きく病んだら世の中が違うように見えるものです。」
と言った台詞は15話のこの場面につながってくるのだと思っていたので、カットは残念です。

余談ですが、カン・マエ指揮者室の本棚には日本の本「ロッシーニ 生涯と芸術」が置いてありましたね。


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mim

花かんざしさん、こんにちは♪
衣替え素敵ですね^^
もう音楽やカットには慣れたつもりでしたが・・・今回はちょっとひどいような。
あのシーンがないということは、カン・マエの苦しみや葛藤もわからないですよね。う~ん。
病気が治ってから出勤する前にスーツを「装着」するシーンが好きでした。
もはやテレ東版はMnetとの訳の違いを確認するためのような・・・
時間がかかっている訳ですから訳がいいのは当然ですけどね^^;

さて、今週はいよいよ「ベバスペシャル」と「そこにいなかった」の放映ですね♪
楽しみです!!
by mim (2009-06-02 15:15) 

花かんざし

mimさん、こんばんは。コメントありがとうございます♪
「装着」シーン、私も好きなシーンです。そして逆光の中に立つカン・マエも好きな箇所です^^

私は残念ながら有料放送は見られないのですが、「ベバスペシャル」は韓国で最終回の翌日に放送されたものかしら?それと「そこにいなかった」は4月のMBCスペシャルトークですよね。ネットでどちらも見ましたが、いつか字幕付きでじっくり見てみたいです。

その代わり、6月11日からの「不良家族」が楽しみです。前にも見たことがありますが、最後まで楽しめるドラマでした。

ミョンミン氏といえば、映画も無事クランクアップしたようですが、体重が20kgも減って52kgだとか。私の体重と比べると。。。
韓国では役作りのために体重をコントロールすることは俳優として当たり前のことらしいのですが、でもでも、本当に心配です~~
そしてもうあのカン・マエはどこにもいないのだなあと思うとちょっぴり寂しい気もします。

by 花かんざし (2009-06-02 19:01) 

白椿


花かんざしさんこんばんは。
“大きい鼻怪我をする=痛い目にあう”という、訳のお話ありがとうございました。
そうですね、確かにMnetでは“痛い目にあいますよ”でした。
おもしろいですね、この辺は訳される方の感覚とか、遊び心ですね。
直訳の方が2人のやりとりのおかしさは伝わります。もちろんこれは花かんざしさんが解説をしてくださり、比較して楽しめたからです。
しかし、今思い出すだけでも確かに鼻にまつわる言葉は多いですね。
出鼻をくじくとか、鼻で笑う、鼻が利く、鼻であしらうとか、どんどんでてきます。韓国でも鼻って感覚の鋭さとか、プライドみたいなものを表すのでしょうね。

さて、15話の中で私が印象に残る曲はパヴァーヌです。
ドラマを見ていると、カン・マエの演奏のほうが優雅さは伝わりますね。
じつはこの曲あの有名なアメリカドラマ「Sex And The City」でもつかわれていました。
「ぺパ」にでてくる女性たちは男性たちの我ままさえも、愛するゆえあえて受け入れてしまう、物わかりのよい女性たちでしたね。ところがこの「Sex~」の女性たちはキャリアを手にいれ、なおかつ自分の幸せの在り方をさぐる、本音で生きる4人の女性たちが主人公でした。
表面的な違いはあっても自分の在り方を模索し、葛藤する点は全く同じです。
この中の一人の女性が流産のあと、どん底から立ち直り毅然として(この辺はアメリカらしい^^)前をみてまっすぐ歩き始めるという、とても印象的なシーンで流れたのです。
と考えると、確かにカン・マエのいうとおり、優雅さ伝統性は大事、でも流れるシーンの毅然さがあればゴヌのいうようにアレンジかえるのもありかも等々考えたりして・・・聴覚だけではない、視覚的なものがプラスされる大きさもありますね、もちろんこれは曲のすばらしさがあってこそなんですが。(笑)

でも、これがこのドラマのいいところなのでしょうね。
こうして、曲にたいする思い入れがどんどん強くなってしまいますね~。



by 白椿 (2009-06-05 23:27) 

花かんざし

白椿さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
韓国語の身体を使った慣用句、日本と似ていたり、違っていたりして面白いですよ。そんな字幕と実際の韓国語の違いに気が付くとますますドラマを見るのが楽しくなります。

「SATC」はあまり見たことがないのですが、お話を伺うと、悲しみを秘めながらも生きていこうとする主人公の姿とフォーレのパヴァーヌの哀愁に満ちた旋律がぴったりと合ったようですね。

この曲は様々なアレンジ曲がありますね。
シャルロット・チャーチの「Dream a Dream」 も素敵な歌ですし、意外なところでは「カンブリア宮殿」の予告CM曲で使われているジョー・サトリアーニの「Crowd Chant」も途中部分がフォーレのパヴァーヌなんですよ。

ところでゴヌのような軽快な演奏を批判し、優雅さを強調した演奏を指揮して見せたカン・マエですが、西洋美術と同様にクラシック音楽も、知識なしにただ感じたままで受け止めていては大きな落とし穴があると警告したかったのかもしれません。

でも、わざわざ審査員に加わったのも本当はゴヌたちのことが気になって仕方ないのですよね。あの場面でもし他の審査員達の評価が低かったら、マウス・フィルを出演させるために全く別の行動をとっていたのかもしれませんね。

by 花かんざし (2009-06-06 17:30) 

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