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ホン姉妹作家インタビュー記事より その3 [【韓国ドラマ】美男(イケメン)ですね]

このドラマから誕生したスターと言えばチョン・ヨンファ君でしょうね。本当に落ち着いていて素敵な方です。シヌのキャラクターはヨンファ君そのものといった感じがしますが、実際に釜山出身という設定などは後から台本に取り入れられたそうです。

アフター・スクールのユイさんが演じたユ・ヘイも憎めないキャラクターでしたね。これはたぶんユ・ヘイの嘘が全てテギョンにばれていたからでしょうね。作家たちが話している通り、実際にミナムのような子が近くにいたら?私も若かったらユ・ヘイかイライザのようになるかもしれません。

視聴率がどれだけ取れたかとドラマの面白さは必ずしも一致しないと思いますが、それでも気になる数字ですよね。韓国ではたぶん今も冬休み中なのでしょうが、もし現在「美男(イケメン)ですね」が放送されていたら視聴率はどうなっていたでしょうか?でもこの時期のドラマ撮影は寒すぎて大変そう。

それではインタビューの続きです。

『「美男」は夢の中で一度アンソニーとダンスを踊ったことのある人だけが理解』

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『「美男」にはアイドルに熱狂してみたことのある視聴者たちだけが理解できるコードがある』


⑩演技の新人であるチョン・ヨンファも「美男」のカン・シヌ役でスターダムにのし上がりました。直接キャラクターに対する説明をしてあげたのですね。

ホン・ミラン:シヌが相当に重要な役なので一度もカメラの前に立ってみたことが無かったというのに心配して、全体リーティングの後に呼んで個人リーディングを別にしてみました。訛りが少し残っているので釜山出身という設定を台本に取り入れましたし、言い方の特性や発音に伴って序盤の台本を書き直したりしました。

ホン・ジョンウン:シヌはミナムに対し、知りながらも秘密にしてくれるキャラクターだからとっても自然な態度が必要でした。台詞を少し噛んでも大丈夫だから、あまりはっきり言おうとしないで自然に言ってみようと言って、笑う時は口の端だけ上げる位にしなさいと言って、私たちが考えているシヌとして最も魅力的にできるポーズや動作も教えてあげました。それで、演技する時に上手く取り入れてくれたようです。

ホン・ミラン:テギョンとシヌの関係に対しても「二人は別に親しくないけれども表立って喧嘩もしない。テギョンがとてつもない権力を備えた全校の会長であるならシヌは誰もむやみに相手にできない全校1位だ。だからあなたは黙っていてもいつも自信満々に見えるポーズを取っていなければなりません」と説明してあげました。

⑩ユイが演じた国民の妖精であり、うそつき妖精ユ・ヘイのキャラクターも興味深かったです。悪役でうわべだけ飾っているけれども憎めない独特なキャラクターでした。

ホン・ジョンウン:ユ・ヘイのキャラクターを定めながら私たちが考えていたのは「キャンディ・キャンディ」のイライザでした。イライザは幼い頃に見た時にはとても悪い子でしたが、よく考えてみると私たちがまさにイライザでした。ミナムはドラマなので人々が可愛がってくれるのです。

現実に女の子一人に全ての男が追いかけていたら、女同士ではどれだけ憎たらしいか。それで「あの子、男達といるために男のフリをしているんじゃないの?縁起でもない。きれいでもないのに何が良くて男達があの子だけ追いかけるの?」と言う台詞に私たちの気持ちをこめました(笑)

⑩「美男」はファンダムの文化ということを経験してみた人々だけが読むことのできるコードが多いドラマです。10代の少女ファン達だけでなく20代のお姉さんファン、ソ・テジとH.O.T世代で始めていた30代の女性ファン達がその対象であったようですね。

ホン・ジョンウン:アイドルに熱狂したり、俳優を好きになったり、少女マンガに嵌って夢の中でアンソニーと一度ダンスを踊っていた人だけが理解するコードがあります(笑)それに対し「何これ?」と言う人は絶対に理解できないし、何が面白いのかもわからず幼稚で鳥肌が立つと言ったでしょう。特に男性の方には、到底理解できなくて受け入れられないという部分もあったようです。

ホン・ミラン:30代が特に好んでいたようです。放送業界にいる同年輩の女性達が、ドラマを好きだという話をたくさん聞きました。ドラマ5本目ですが、その間をひっくるめてサイン要請も一番多かったです。

⑩ファンの感性というものに対し自らはどのように経験した方ですか。

ホン・ミラン:誰かの熱心なファンであったということよりは香港映画や少女マンガがとても好きでした。「キャンディ・キャンディ」や「人魚姫のために」(訳者注:韓国の少女マンガ 作:イ・ミラ)のような作品。プルメ(訳者注:人魚姫のためにの男主人公)に熱狂してイ・スルビ(訳者注:人魚姫のためにの女主人公)になりたかったです(笑)

ホン・ジョンウン:世代を離れ、大部分の女性達が一回位は感じてみたようです。最近の子たちはテリュースではなく東方神起に嵌るように。ところで、私たちはとても平凡に生きて来たのでその平凡な人々の感性を同様に知っているのです。それがおもしろいことであり、それでたぶん、こんな話を別の誰かが書いても私たちは見ながら熱狂したことでしょう

⑩ところで、ドラマの視聴率を動かす世代が中高年層になると同時に、物語の性格や登場人物の年代がやはり徐々に高くなっている状況で、20台前半を主人公にしたドラマに対する危機負担を感じませんでしたか。

ホン・ジョンウン:それがアイドルの世界を描くのにおいての長所であり短所でもありました。幼くて未熟で綺麗なものはあるけれど、中高年層にはとても子供のようなドラマのようで、はなから見なくさせることもあるから。それで「美男」が10代、20代の熱狂的な反応を得たというけれども、実際に視聴率分析表を見ると10代と20代はありませんでした。30代からどっと出ています。それ以下はテレビで視聴をしないということです。

ホン・ミラン:それで学校の長期休暇の時に放送しなければならなかったのに、よりによって中間テストの時に始まり、学生達が一年で一番熱心に勉強する時期である大学入学試験の日とかち合いました。(訳者注:2009年は11月12日に実施されました)大学入試の日が近くなれば高3だけでなく高1もママがしっかりと気合をいれるために子供たちが堂々とテレビの前に座ることができない訳です(笑)ようやく大学入試が終って視聴率が10%前半を維持できました。
つづく

原文はこちら↓
http://10.asiae.co.kr/Articles/new_view.htm?sec=news13&a_id=2009121407585770473 
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真琴

花かんざしさん、こんにちは♪

翻訳&記事掲載ありがとうございます!

それから、サイトの紹介は、実は管理人様には失礼かなと思いつつもしています。 ですのでお礼を言われるのはとても、恐縮です。 放送の時期によってドラマの視聴率が微妙に変わるように、あることを知りたい時期に検索して出てきたものの中から(その旬の時期を逃すとなかなかその記事にめぐり会えなくなってしまう)、本当に興味深く面白そうなものであれば、また、書き込ませていただくかもしれません。 花かんざしさんは、時期を問わず、ご自分が納得して、良い、と思われるものを選択される方だと思うので、喜んでいただけるのは嬉しいです。

さて、ホン姉妹のインタビュー、面白いですねえ、シヌヒョンことヨンファくんへの的確な演技指導・・脚本家さまがなさるなんて!・・・時期の読み方、視聴者になるターゲットがいるがそうじゃない世代もいる、という考え、ヒットドラマの脚本家は世の中のなりたちが読めることが、求められる必須条件のひとつのように思われました。


ユ・ヘイ=イライザ! 
テリーって誰だっけ?状態の私にさえ、強烈に印象にのこってるキャラクターです。子供のころ、なんで、こんなに性格が悪いの!なんて憤慨してましたが、そう、確かに近くにミニョがいて、男子の興味をすべて奪い取っていたら、意地悪はしなくてもかなりイライラするでしょうね・笑 テギョンにお見通しのところが可愛かったですね^^

「キャンディ~」は漫画は読んでおらず、アニメを見ただけですが、アンソニーと踊りたい、と思ったことはないですね。たぶん、幼かったのでしょう。トムとジェりーのトムとは踊ったことがありますよ。ジェリーに馬鹿にされこけにされるトムがかわいそうで、掃除を手伝って、そのあと本当に一緒にダンスしました。強烈な夢でした。あとは怪人20面相(古いですねわれながら)になって悪者を倒す夢とか・笑

このドラマの楽しい夢がある年代の女性たちに熱く受け入れられたのですね~♪ヒットドラマをいくつも書いているので、これでサインを一番求められたというのは、ちょっと意外でした。日本の韓ドラあらすじ紹介ブロガーも「今まで見た中で「一番可愛くて楽しいドラマ」との表現が多かったように思います。
続きを楽しみにしております♪
by 真琴 (2010-01-21 13:37) 

花かんざし

真琴さん、こんばんは~コメントありがとうございます^^
とっくにご存知だと思いますが、私はかなりマイペースなのでこの記事も真琴さんにご紹介いただかなかったら気付かずにいたところでした。また良い記事がありましたらご紹介くださいね~。

「キャンディ・キャンディ」はあの絵が好きで、よく画用紙にキャンディやアンソニー、テリィの絵を描いて色鉛筆で着色したりした覚えがあります。背景にはバラの花やシャボン玉を飛ばして…アンソニーも好きですが、私はテリィと踊ってみたいです~。

子供の頃に読んだので詳しい内容は忘れましたが、私もいつもニールとイライザの意地悪ぶりにイライラしていましたね。

先日韓国KBSドラマ「勉強の神」を見ていたら、特別クラスの英語講師に妙に変わった人物が登場してきて自分を「アンソニー・ヤン」と呼んでくれとか言ってまして、思わず噴出してしまいました~。キム・スロ氏が目的でちょっと見ています。でも心は同時間帯に放送のSBS「済衆院」の方に傾きつつあります。…話がそれましたね。

怪人二十面相!懐かしいです。私は少年探偵団に入りたかったです(笑)小林少年と一緒に七つ道具を用いて色々と調べてみたかったです。

「美男~」はホン姉妹と同じ夢を見ていた女性たちには受け入れられたドラマで、私もその一人ですが、男性にとってはどうだったのでしょうね。

by 花かんざし (2010-01-22 01:15) 

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