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徳恵姫 李氏朝鮮最後の王女 [【韓国小説】徳恵翁主]

本の表紙徳恵姫.jpg

ソウルの地下鉄で「徳恵翁主」の本に出会って以来、何かに取り憑かれたように「徳恵翁主」の姿を追いかけ、関連書籍を探し求めている時、意外な図書室で見つけた本馬恭子さんの「徳恵姫」。一体この中に何が書かれているのだろうかと逸る気持ちを抑えつつ、けれどもページをめくる手を休むことなく一気に読んでしまいました。

今ちょうど「ユン・ドンジュ」関連の本も数冊平行して読んでいるのですが、詩人は自分の口で直接言わないこと、言えないことを、優れた感性によって厳選した短い数行の言葉から編み出した詩の世界で表現することのできる人だと思いました。ユン・ドンジュもそうでしたが、徳恵翁主の夫であった宗武志氏もそんな人でした。

徳恵翁主も宗氏も何も語らずあえて沈黙のままでいたようです。徳恵翁主の沈黙、初めは自分の置かれた状況への精一杯の抵抗の表れでした。その後は深い精神の森の奥に入ってしまって、何もわからないような状態になっての沈黙。宗氏はそんな悲劇の女性の夫であったことについてあえて反論したり誤解を解くようなことはなさらず、沈黙を保ったままでした。何を言ったとしても理解してもらう事は無理だと思われたようです。

しかし、宗氏は詩の中で徳恵翁主のことを歌っていました。特に「さみしら まぼろしの妻を戀ふる歌」は全部で三十連もあり、難しい言葉も多く解釈することは私には困難なのですが、五七調なので声に出してみるとリズミカルで情景や心情が目に浮かぶようです。

ソウルで見かけたこの本の韓国語訳版には詩の部分には確か韓国語の他に日本語も付いていたような気がします。この難しい詩に一体どんな韓国語訳がつけられていたのか、ちょっと興味を覚えました。やはり買っておくべきでした!

著者の本馬恭子さんと宗武志氏との関係ですが、実は対馬にある本馬さんの母方のご実家に10歳の宗武志さんが預けられていたそうです。本馬恭子のお祖父様は宗武志さんが通われた小学校の校長をされていたそうですし、また、御両親やお姉様は戦後まもなくのお正月、東京のお屋敷に年賀の挨拶に訪れたことがあり、お姉様(当時2歳)は偶然にも徳恵翁主の姿を見たという記憶があるそうです。

ところで、もし妻が重い病気にかかり自宅で看護が難しいからと夫が病院に入院させたとしたら、その夫について何か批難されるのでしょうか。もし、その病気が心の病だったらどうなのでしょうか?

本書の後半に詳しく書かれているのですが、徳恵翁主の入院を知った韓国人記者の書いた記事によって多くの人が宗氏のことを誤解したようです。まるで徳恵翁主がこうなってしまったのはすべて宗氏の責任であるかのような誤解。これは宗氏と関わりがあった方にとってはやりきれない思いでいっぱいだったのではないでしょうか。「でも真実は違う」ということをこの本は訴えています。

最も誤解されてしまっている徳恵翁主の発病の時期、これは多くの人が誤解している結婚後ではなく、17歳の時の母の死をきっかけにして発病したと繰り返し書かれていました。結婚前までの徳恵翁主については第1章に詳しく書かれていますが、父高宗の死、兄純宗の死、そして母の死と次々と肉親を亡くすという悲しみだけでなく、特に母の死について、日本はどうしてこんな非情な対応をしたのだろうかと憤りを覚えるほど、徳恵翁主にとってあまりにもひどい血も涙もないような冷たい対応でした。実の親子なのに、母は貴族ではなく、徳恵翁主は王公族であるため規定により喪に服することができないとされたのです。政治的な背景があったからかもしれませんが、まだ17歳の孤独な少女にとっては受け止めきれない悲しみと憤りだったことでしょう。

最後まで読みながら、本当に色々なことを思いました。でもそれは今現在に生きる人間の視点からの意見や感想であり、当時の状況としては仕方なかった部分も多いのかもしれません。それにしても、もっとなんとかならなかったのだろうかという思いが湧きあがってきます。ですが過ぎてしまったことを戻すことはできません。これからの私たちにできることは、本書の冒頭に書かれている通り、誤解されたままの人々に対し正しい事実を明らかにすることでその尊厳の回復に光を当てる事なのでしょう。

本書が「最も完璧な参考資料だった」という韓国小説「徳恵翁主」の著者クォン・ビヨンさんは、小説の中でどのような徳恵翁主と宗武志を描いているのでしょうか。なかなか読めなくてもどかしいのですが、韓国においてこれまで伝わっている宗武志氏についての誤解を解きながら、本書で紹介されたように詩や絵画、書に造詣が深く、道徳科学の研究者であるという姿を通して、穏やかで繊細な人であり、そして徳恵翁主のことを大切に想っていた人物として描かれていることを期待しています。


タグ:徳恵翁主
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まりこ

花かんざしさん、おはようございます♪
私もこの本を読み終えました。そして、花かんざしさんの感想を読ませて頂いて、改めて思いました。
これから翁主に興味を持つ人はネットでその名を検索し、ここにたどり着く方もいるでしょう。
こんなことを申し上げると失礼に当たるかもしれませんが、花かんざしさんの感想は本書を実に的確に捉えていて、一読すれば著書の思いが見事に代弁されていると思います。やはり花かんざしさんがこの本に出合ったことや徳寿宮に行かれたことには意味があってのことであり、こうして本書を世に紹介されるためであったのだと心から思います。私は花かんざしさんに賛辞を贈らせてほしいです。花かんざしさんにはまた感動させてもらいました。
ありがとうございました。
by まりこ (2010-05-15 07:09) 

まりこ(長文ですみません)

 花かんざしさん、再びおじゃまします。
 この本を読んで感銘を受けたことの一つは、宗氏の詩です。
もっと国語を勉強しとけば良かったなぁと思ったりしましたが(汗)、私にとって宗氏の詩は特に難解で、本馬さんの解説があってやっと理解できました。詩一つとってみても、宗氏の教養の深さがうかがえます。
 いかに詩の中でご自分の思いを吐露していたかが分かります。「さみしら」がまさにそうですね。宗氏が翁主のことをいかに愛していたのかも、切実なまでに伝わってきます。
 私は「閑懐」を呼んで、詩がこれほど恐ろしいと思ったことはありません。
「翁さび にたりと笑みぬ」二人の過酷な現実やむごさが伝わってくるようです。

 もう一つは沈黙を貫いた宗氏の強さです。沈黙を守るということが愛する妻や子を守るということだったのだろうと思います。私なら分かってほしくて弁解したかもしれません。
 それに、私も奥様の入院に関しては花かんざしさんと同じ意見です。あれが普通の対応だろうと思うし、入院のことを報道した記者は翁主を助けたい一心だったと思いますが、根拠のないことや事実を捏造してまで翁主の病気の原因を宗氏のせいにするのはおかしいですね。
 本書に書かれていることが本当なら、発病の時期は相当早く、原因も二人の結婚前の、当時の非常な国策によるものです。翁主が発病しても無理はないと思います。異国の地でお付きの人まで全員帰国させられては、ひどい孤独感に苦しまれたに違いありません。
 私が一番気の毒だと思うのは、娘の正恵さんです。母親が病気で傍にいる父親も大変だったからこそ、立場上娘さんも弱音が吐けず孤独だったのではないでしょうか。
 私は花かんざしさんが仰った「これからの私たちにできることは、本書の冒頭に書かれている通り、誤解されたままの人々に対し正しい事実を明らかにすることでその尊厳の回復に光を当てる事」は、まさにその通りだと思います。
 私も本書を元にして書かれた韓国小説の「徳恵翁主」で宗氏の本当の人柄や二人の愛が描かれていることを切に願っています。
by まりこ(長文ですみません) (2010-05-15 07:14) 

ppyy

花かんざしさん こんにちは。

私も まりこさんと同じように感じました。
花かんざしさんがこの本に出会われ 素晴らしい文章で
書かれたことが こののち 検索して訪れられるかたたちに
深く 多くのことが伝えられることになると思いました。
花かんざしさんの文章にとても 感動しました。

宗氏の立場で考えてみると 彼の人生の悲哀をひしひしと感じさせられます。
のびのびとした少年時代を送りながらも すでに家の家督制度に翻弄されてしまわれたこと、
その中でも才気あふれる明るい好青年という人柄ゆえに
今度は国策を遂行する部署から 婿として適役に選ばれてしまったこと、
幸せな家庭を築こうと努力する日々も 家族の病の進行で 自分の努力だけでは治せない現状に苦しむこと、
世間の誤解を解きたくても 国同士の政治問題にまで発展してしまいかねないこと、
お嬢さんを失うこと、
とてつもなく重い 課せられた人生だったのですね。それでも最後まで教育の現場で 努力されたこと、本当に 深い深いお人だったんだと思いました。

花かんざしさんが韓国でご覧になった本には 宗氏の詩も
日韓両方の言葉で書かれていたのですね。
小説は 姫の心情をあえて書かれたとかですが もし あまりにフィクション風に誇張されて 事実と違うのでは
残念だと思います。そういう意味でも どんな内容なのか興味がわきますね。 
ありがとうございました。
by ppyy (2010-05-15 09:50) 

花かんざし

まりこさん、こんばんは。
コメントありがとうございます♪
それから過分なお言葉を頂戴いたしまして恐縮です^^

まだあまり知られてない話題を書くというのは緊張しますね。
もし「徳恵翁主」を検索して初めてこちらをご覧になった方々に余計な先入観を与えてしまうのではないかと心配です。

でも、まりこさんやppyyさんからの素晴らしいコメントがとても頼もしくて有難いです。
この本の紹介を通して「徳恵翁主」や当時の韓国や日本のことに関心を持つ人が現れてくれたら幸いです。

by 花かんざし (2010-05-15 23:36) 

花かんざし

まりこさん、たくさんのコメントありがとうございます。
まりこさんのご感想も聞かせてくださり本当に嬉しく思います。

>「閑懐  火火出見は思ふ」
>「翁さび にたりと笑みぬ」

この詩が古事記の山幸彦と豊玉姫の物語を下敷きにしていることは本馬さんの解説を読んで知りました。
人の行けぬ海という異界へ行った豊玉姫に、精神の異界へ行ってしまった徳恵翁主を重ねて歌った詩だったのですね。

この詩の第一連にある「翁さび にたりと笑みぬ」
山幸彦が豊玉姫と別れてから回想中にあの老人の笑いを思い出した時、始めからこうなる運命だったこと、自分の力ではどうすることもできないことだったことに思い当たったことを歌っていますが、宗氏に置き換えた時、にたりと笑っていた翁さびは誰なのでしょう。
なんだか「怖い絵」の世界のようです…

入院の報道をした記者は徳恵翁主の幻の婚約者の弟と言っていたそうですね。本馬さんは実証性に欠ける話だと書いておられましたが、そんな事情から徳恵翁主のことを誰よりも気に懸けて行動したのでしょうね。
本馬さんとの対面が既に故人となられていたため叶わなかったことは残念でした。

お嬢さんのこと。
この方も寂しい方だったのですね。
宗武志さんの「真珠」という詩に込められたお嬢さんへの想いに涙です。

by 花かんざし (2010-05-15 23:38) 

花かんざし

ppyyさん、こんばんは。
コメントと素敵なご感想をありがとうございます♪

もともとそんな才能がないのにブログなんかやっていて、今回のテーマも果たしてこれで大丈夫かしら?と心配なんです。
でも、例えば韓国へ旅行して王宮を見学した時に、これまでと違った視点で眺めることができるお手伝いにでもなればいいかなあ、なんて思っています。

>宗氏の立場で考えてみると 彼の人生の悲哀をひしひしと感じさせられます。

本当にそうですね~。
徳恵翁主も宗武志も結婚式の時、既に両親はこの世にいませんでしたね。本書に書かれていた
>「政略結婚と言われるが両家の一体誰が利益を得たのだろうか。 …中略… 
一体誰が、彼ら二人の将来を本当に案じていただろうか。否、誰もいなかった。」
という箇所が強く印象に残りました。

宗氏の沈黙には道徳科学(モラロジー)の影響が大きかったようですね。
本当に高い教養だけでなく、理性も兼ね備えた人格者だったのですね。

韓国の小説ですが、やっと児童向けの方が半分くらい読めたところです。物語はこれから徳恵翁主の日本での生活が本格化するところです。登場人物などの固有名詞に慣れてきたので少しペースをあげて早く次の本を読みたいです。

by 花かんざし (2010-05-15 23:42) 

金美琳

はじめまして。私は金美琳(キム ミリン)と申します。韓国人で、今京都大学で勉強している者です。

私は、韓国の『徳恵翁主』という本を読んでから、本馬さんの本も読みたくなって探していますが、なかなか見つかりません。

韓国の『徳恵翁主』の本にも宗さんは徳恵翁主のことを大事にしたと書かれています。彼の徳恵翁主への思いを込めた誌はないです。

花かんざしさんの感想は興味深く、読ませていただきました。益々本馬さんの本を読んで見たくなりました。早く手に入るように~祈ります。

それでは、失礼します。
by 金美琳 (2012-10-12 19:42) 

花かんざし

金美琳様、はじめまして。
ご訪問とコメントありがとうございます。
韓国の方なのですね。でも日本語は全く日本人と変わりませんね~素晴らしいです。

お探しの本は出版元のHPを見てもすでに在庫切れのようですし、購入は難しそうですね。
私の場合は市や県の図書館ではなく、女性センターという県の施設の中の図書室で見つけました。図書館によっては県内の他の市町村などの蔵書を取り寄せることができる場合もありますし、どうぞ根気よく探してみてくださいね。

きっと見つかりますように^^私もお祈りいたします~。

蛇足ですが、こちらの韓国語訳本はご存知でしょうか。
http://book.naver.com/product/go.nhn?cpName=kyobo&url=http%3A%2F%2Fwww.kyobobook.co.kr%2Fcooper%2Fredirect_over.jsp%3FLINK%3DNVB%26next_url%3Dhttp%3A%2F%2Fwww.kyobobook.co.kr%2Fproduct%2FdetailViewKor.laf%3FmallGb%3DKOR%26ejkGb%3DKOR%26linkClass%3D%26barcode%3D9788990848406

by 花かんざし (2012-10-13 10:00) 

金美琳

こんばんは。コメントを今見たところです。コメントありがとうございます。
返事が遅くなりました。すみません。日本語はまだまだです。

リンクされた本は、聞いてことはありますが、まだ読んでないです。本馬さんの本を、翻訳したものだそうですね。

本が、見つからなかったら、先に、この本を読んでみようかと思います。
by 金美琳 (2012-10-21 22:41) 

花かんざし

金美琳様、おはようございます♪
お返事ありがとうございます^^

덕혜옹주(혼마 야스코 저 / 이훈 역)は
今年の3月ソウルの書店に立ち寄った際に探してみましたが、
あいにく店内在庫なしで購入できませんでした...
日本語の原書、韓国語訳本、2冊とも早くお手元に届くことを願っています♪


by 花かんざし (2012-10-22 08:40) 

ガンヒョジョン

花かんざし様、金美琳様

私は韓国出身のガンヒョジョン(강효정) ともうします。前4年間札幌の大学に通い、今はオーストリアのウィーンの大学院にいます。今年の8月から11月まで神戸市でインターンをし、おととい日本からまたウィーンに帰ってきました。

私が最初徳恵姫に興味を持つことになったのはここウィーン大学での授業でのことでした。私の専攻が国際関係であるため、東アジア歴史、日韓関係に関するセミナーに参加することになり、そこでドイツ出身の先生が短く徳恵姫のことを言及したことが初めでした。私は家に帰ってきて、徳恵姫のことを調べ、韓国に2冊の本があることに気づきました。それで9月に1週間韓国へ行ったとき、2冊の本を購入し読むことになりました。金美琳様、京都にいらっしゃる方ですね。もし神戸にいるとき、分かったのなら本を貸すことができたのに、本当に残念です。

そして、花かんざしさん、良い文章、本当にありがとうございます。ネット上ではありますが、こんなにすばらしい感想文を読めてとてもうれしいです。私も花かんざしさんがお書きになったことに強く同感しています。

韓国の作家が書いた「徳恵姫」の本での宗さんは奥さんである徳恵姫のことを哀れに思い、彼女のことを理解しようと、そして家庭を守ろうと努力している方だと描かれています。しかし、正恵さんが生まれた後、正恵さんと徳恵姫さんの仲が悪くなりその真ん中で立っていた宗さんの悩みが詳しく描かれています。

しかし、私は本馬先生が書いた本の方がとても印象に残っていたし、しかも宗さんが書いた詩を読むととても心が痛く感じました。韓国語の本には日本語と韓国語訳が両方ついていたのですが、言語的にとても美しく、彼がどれだけ悩んだのか、どれだけつらい思いをしたのかが、よく描かれている詩だなーと思いました。宗さんの奥さんへやそして娘さんへの気持ちをある程度表していると思われる詩、または絵は残っていますが、徳恵姫は何も残していなかったため、彼女が宗さんと娘さんをどう思っていたのかは分かる道がなく、残念に思っています。

私は二人の間にまったく愛がなかった方がおかしいのではないかーと思います。徳恵姫も宗さんも若いとき親を失い、たとえ政略結婚だとしても人生で一番美しい時期に出会った若い二人が短い時間でも愛し合い、正恵さんが生まれたのではないかと思います。徳恵姫からみたら、英語学者でありながら、芸術への才能も深い宗さんのことが日本にきて初めて心のたよりになる存在ではなかったのでしょうか。そして芸術的感性を持っていた若い宗さんの目には異国から来た若い王女はどう映されていたのでしょうか。。

詩や絵だけで宗さんが奥さんや娘さんをどう思っていたのかすべて分かることはできませんが、私は個人的に悲しかった二人の人生にたとえ短い時間であったとしても、愛があって、幸せな時期もあったと信じたいです。。じゃないと人生があまりにも悲しいんじゃないかな、と思いました。

韓国では何年間前に徳恵姫に関するドキュメンタリーが放送され、その番組、そして韓国のウィキペディアーによると、宗さんは他界になる2年前、徳恵姫に会うため、韓国にいらしてたそうです。しかし、周りの人により拒否され、そのまま日本にお帰りになさったと。。宗さんは拒否されることを分かりながらも何を言いたかったのでしょうか。拒否されながらも、理由もなく韓国側から非難されながらも沈黙を保ったかれの気持ちを考えるととても悲しいです。

宗さんのことがこんなに誤解されたまま韓国に伝わったのはもちろん記者のせいもあったのですが、それぐらい情報がなかったからのではないかなーと私は思います。
by ガンヒョジョン (2012-11-20 19:22) 

花かんざし

ガンヒョジョン様、はじめまして!
コメントありがとうございます♪

2年半前に平凡な主婦が書いたメモのような拙い感想にこうして遠くから関心を寄せて頂き、更にコメントまで頂いたことを非常に有難く感謝しています。それは勿論私の書いた文というよりも記事テーマの「徳恵姫」にそれだけ何か強く引きつけるものがあるということでしょう。

素敵な感想を読ませていただきました。偶然の出来事から「徳恵姫」のことをお知りになったのですね~しかも外国で。やはり最初は衝撃的だったことでしょう。

すぐに関連書籍もお読みになったのですね。韓国では小説の方がベストセラーになったそうですが、翻訳本の方にご興味を持たれたようですね。ガンヒョジョン様は日本語の能力が高い方のようですし、日本語で書かれた詩の美しさや深い味わいまでも読み取られたようですね。韓国の方に宗氏のことをこのように共感してもらえて日本人の一人として私も何故かとても嬉しく思います。

ガンヒョジョン様のおっしゃる通り、確かに悲しい運命に翻弄された徳恵姫ですが、悲しい事ばかりではなかったと私も思います。幸せな時間は短いものだったかもしれませんが、ゼロではなかったと…。

宗氏が韓国を訪問されていたとは知りませんでした。ただ徳恵姫の病も重かったでしょうし、もし再会できたとしてもどうでしょうか。
でもなぜかこの話を伺って暗い中にもまた一つの光が見えた気がしました。
ありがとうございます。

by 花かんざし (2012-11-21 08:47) 

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