ＮＯＲＡＺＯ ＤＣ人(イン)タビュー その４【1/11修正あり】

つづきです。ここでは主にNORAZO結成以前の二人の話（特にイヒョクが中心）をご紹介いたします。
尚、文章中の（※○○○）は私が勝手に付け加えたものです。また、画像も縮小して掲載しています。原本画像は記事最後の原文リンクからご覧下さい。


ノラジョ「DC利用者さん、ちょっと悪質コメント掲げてよ！」
DCインタビュー2009-02-19　11:31:21　記事：ナ･ユナ　写真：パク･ユジン

…前回からの続き
―各自活動していたグループのメンバー達の近況をちょっと教えて下さい。(dc利用者様より)

チョビン：　一人はミュージック・ビデオの監督として活動しています。ノラジョ1集から全てのＭＶは全部その方が撮りました。ハハハ。もう一人は弘大（※ホンデ）で素敵なbarを経営しています。時々集まって昔話をしながらお酒を飲みます。

イヒョク：　2003年に活動していた「オープンヘッド」のメンバーの中のキーボードを弾く兄貴は建大（※コンデ）でホルモンバーを運営中です。ドラムを叩いていた兄さんは産婦人科院務科長です。

2004年に活動していた6人組ロックバンド ジュライ(July)のメンバー達の中のギターとキーボード(女)は現在結婚して二人で音楽留学に行きました。ドラムを叩いていた弟分は美術専攻なのでデザイナーになりました。もう一人のギターは現在アンダーで「closer」というロックバンドで活動していて、ベースを弾く兄さんは連絡が取れない状況です。噂によるとレッスンに集中しているので外にあまり出てこないそうですが…島へ売られていったという話もあったんですよ。ハハハ

―かなり実力を認められていたバンド「オープンへッド」でボーカルとして活動なさっていました。なぜ解散することになったのですか。

イヒョク：　チームのマネージャーに会えないからです。そのバンドはドラムの兄貴が社長でした。当時そのマネージャーが本当に一生懸命やりますと意気込んでいたので任せていたのに結果的に仕事を取ってくることもなく、お金は額面通りもらって行って、人間的な面で信じて任せたのに、詐欺にまであったからショックでこの兄貴が立ち直れなくなったのです。ある日やめようと言いながら契約書を持ってきて破って、それぞれの道を行けと言ったんです。

周囲の人々やオープンヘッドを知る人々は「地上波TV」（※単語１）に一回だけでも出演したら解散することはなかったのに」と本当に残念がっていました。私どもは地上波に一度も出なかったのもので。ケーブルTVには何回か出ましたが主にライブ活動を多くしていました。

その時、当時その程度の活動でも珍しくアルバムはたくさん売れましたよ。未だにそのアルバムを買おうと目を皿のようにしている方々も何人かいらっしゃいました。一度は私のミニＨＰに来て「どこで買えるのですか」と言う質問に「実は私の所に3枚ある」と書いたら、「一枚売って」とあって「売ることはできないようです」と答えました。

チョビン：　もう少し待て待て。

イヒョク：　ハハハ。後でオークションするなら熟成させておかないといけないから。

チョビン：　私もヒョクをオープンヘッドで最初に知りました。趣味が音楽サイトに入って行って新譜を買い集めることなんですが、アルバムジャケットが良かったりすると即買いするもので。思った通りに一曲目が良いと本当に幸せでいいじゃないですか。もちろん今は全部好きなチームになりましたが、オープンヘッドのアルバムも何も考えずに買っていたようです。感じが良かったもので。歌も聞いてみたらとても上手だったんです。「She's gone」よりもっと高音になっていく曲もあって。後で分かってみるとそれがこの子だったのです。ハハハ。

―正確には高音はどこまで出ますか。

イヒョク：　私が最高で出せる音がシ？3オクターブのシ（※hihiB）（※単語２）ほとんど4オクターブからは声が声のようでないです。歌を歌える限界がラ（※hihiA）最高音がシ（※hihiB)です。

―「She's gone」よりももっと高く上がるということですか。

イヒョク：　そうです。それがソ（※hiG…She's goneの最高音）です。

―どうりで放送で「She's gone」を歌うとき高音が自然に出ていたんですね。他にボーカルのトレーニングを受けたことがありますか。

イヒョク：　歌を最初に始める時に少し通いました。ロック雑誌にたくさん紹介されていた学院があって一カ月半程習っている途中で家によくない事があって止めました。その時から一人で練習をしていて「歌を本当に上手に教える」という人を紹介されてまた習いました。当時レッスン費を払うお金がなくて「お兄さんのようにお仕えするからわかってくれ」と言いました。授業する日はこっそり行って後ろから見て一人で自分なりに筆記して、家に帰って鍵盤を押さえながら練習してトレーニングもいいんですが、本人がどれだけ努力するかが最も重要なようです。

チョビン：　彼は本当に天性のようです。

イヒョク：　私は自分が歌えるとは知らなかったです。音楽を聞くのは好きだったけれど歌もあまり歌っていなかったし、歌手をするという考えは全くなかったもので。ギターもそうで、趣味が職業になったようです。

―では子供の時の夢は何でしたか。

イヒョク：　絵を描くことが好きで、漫画家もしくは衣装デザイナーになりたかったです。けれども音楽も幼い頃からよく聞いていたからなのか大人になった頃には「美術でなく音楽が私の専攻だ」と思いましたよ。

また、音楽を選択した最大の理由は父との約束のためです。音楽で成功して父に堂々と私の音楽を聞かせてさしあげると約束したのに、そのまま事故で亡くなられたのです。その時から憑かれたように音楽だけがむしゃらにするようになりました。父が実はアンダーグラウンドでかなり有名なギタリストでいらしたもので。音楽を生業にするのがどれ程大変かご存知だから私が音楽をしようとするのを強く反対されたのですが、父の果たせなかった夢を叶えたいという思いを持っていたようです。

―ブレイクダンスはいつ踊っておられたのですか。

イヒョク：　ブレイクダンスが盛んに流行っていた時がありました。特に梨泰院、華陽里にロックカフェが多かった時代です。ヒップホップは江北で初めに流行してから以後江南へ越えて行ったのです。とにかく江北でヒップホップがものすごく流行していたものですから。友達がそんなの着て通うから。そしてそれが流行だから私もそんなの着て通いましたよ。他人のできない妙技を披露するのも好きだったし。友達同士で映像を見ながら曲に合わせて踊って、体育の時間にバスケットボールコートに入って行ってヘッドスピンをして倒れたりしてました。

チョビン：　たまにヒョクの昔の話を聞いてみるとビックリするような行動をたくさんしてたんですよ。一度はマンションの14階のベランダにぶら下がって懸垂をしたんだそうです。手を放したら死ぬじゃないですか。10数回やって柵を越えて戻ったそうです。同い年同士で血気に逸るのがあるじゃないですか。全く～

イヒョク：　落ちたら死ぬから必死に上がってこなければ。「俺が上がれなくて落ちかけたらお前が手を掴めるだろ？」と言うと私の友人はいつ落ちるかわからないから柵をつかんで足がぶるぶる震えているんです。それで私がふざけたりでもすると一人で座り込んで粗相をしてしまう位に仰天してましたよ。ハハハ

―再び歌の話に戻りまして。シャウトをたくさんなさいますが、喉が傷ついたりしませんか。管理はどうなさいますか。（dc利用者様より）

イヒョク：　高音は決して喉で出せません。シャウトを沢山して喉が傷つくのなら間違っているということでしょう。高音はむしろ声が枯れません。（※単語３）【1/11修正】はるかに出すのが楽です。

―では声をどこから出すのですか。

イヒョク：　普通、声が後頭部を響かせて前に出る声なので頭声と言います。頭の響きですよ。頭の骨の響き。高音に限界があるので前へ張り上げると声がよく出ないものですから。

チョビン：　全部やって見ると感じがよくわかります。高音があまり出ないのに出そうとすると前へ声がわっと出る感じはしないもので。高音を出しながらとんでもない声を出そうとするなら、ずっと厚みを育てなければいけません。前へ張り上げる声は限界があります。自然にそうなるしかないもので。声楽でカウンターテナーが声を出すように後ろから出さなければ。さすが人間は奥が深いでしょ。

―お二人がいつも楽しんで歌う歌と好きなジャンルは何でしょうか。

チョビン：　私はバラードを楽しんで歌います。へヴィメタルとニューエイジもたくさん聞きます。バラードミュージシャンではキム･ジャンフン、イム･チャンジョンなどが好きです。ポップミュージシャンの中ではディヴィッド･フォスター(David Foster)、ヘビーなミュージシャンではアンドリューW.K(Andrew W.K)、X-Japan、ハロウィン(Helloween) などです。

イヒョク：　学生時代に聞いていた古い音楽を主に歌います。例えば、B612の「私だけの君の姿」だとか、ピョン･ジンソプ先輩の「君、私にもう一度」のような流れる歌謡です。ミュージシャンはイングヴェイ･マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)、ゲイリー・ムーア(Gary Moore)、ザック･ワイルド(Zakk Wylde)など主にギタリストが好きで、ボーカルではスキッド･ロウ(Skid Row)の セバスチャン･バック(Sebastian bach)、イングヴェイ･マルムスティーンのマーク･ホールズ(Mark Boals)、ジョー・リン・ターナー (Joe Lynn Turner)。ロスト･ホライズン (Lost Horizon)のダニエル･ハイメン(Daniel Heiman) が好きです。

（その５へ続く）

◆単語ノート◆
・単語１：地上波…공중파（空中波）や지상파（地上波）と呼びますが、所謂KBS,MBC,SBSなどの放送チャンネル。アンテナを立てて電波を受信できれば誰でも見られるチャンネルのこと。衛星放送や有料のケーブル放送とは区別します。
・単語２：音の話が出てきたので図を作ってみました。

凄い高音ですね～～

・単語３…목이 쉬다＝声が枯れる。声がかすれる。簡単な言葉でもきちんと辞書を引かないといけませんね。間違えて書いていました。失礼いたしました。【1/11修正】


記事原文はこちら↓
http://www.dcnews.in/etc_list.php?code=succeed&id=13794

（その３はこちら）（その５はこちら）

タグ：NORAZO ノラジョ 記事訳