NORAZO DC人(イン)タビュー その5 [NORAZO インタビュー記事 2011]
尚、文章中の(※○○○)は私が勝手に付け加えたものです。また、画像も縮小して掲載しています。原本画像は記事最後の原文リンクからご覧下さい。
ノラジョ「DC利用者さん、ちょっと悪質コメント掲げてよ!」
DCインタビュー2009-02-19 11:31:21 記事:ナ・ユナ 写真:パク・ユジン
…前回からの続き
―バンドを解散して「ノラジョ」でデビューした時180度のイメージ・チェンジにファンたちが衝撃を受けたようですが、どうでしたか。(dc利用者様より)
イヒョク: 少し休んで出し抜けにこんな姿で出たから初めは皆馬鹿げていると思ったでしょう。当時「オープンヘッド」を出て「ジュライ」で活動していたのですが、その時付き合いのあった友達とファン達がミニホムピに来て「TVで見たよ」「TVに出てるのを見たよ」と文を掲げましたがその時だけでしたよ。
時々弘大を歩き回って昔のバンド仲間たちを見るとなぜか気まずくて、その友人も私によそよそしく接して「まあ悪くないよ、独特みたいだ」と言ってくれるけど「ところでなんでそうしたの」「そんなに大変だったの」というニュアンスを漂わせるからとても気に障りました。
チョビン: 私を殺すべき奴として見てたでしょう。
イヒョク: 少し皮肉った言い方で「いっそやるなら一緒に壊れたらどう?」という友人もいました。けれども最近は「俺はそうなるとわかってたよ」「ヒットすると思ってたよ」と良い文も残してくれたりします。当時は私のアイデンティティ(※単語1)をすべて失ったようでした。これをやって落ちぶれても元通り戻るのも難しいものですから。戻れないです。戻っても悪口を言われるでしょう。やって見せると言ってオーバーへ出て行ったのにアンダーへ戻ってきたらだめですし。
チョビン: だめならこれをやればいいよ。ルームサロンのオブリバンド(※流しのバンド)。君のような美男子がやってくれたらもっと喜ばれるよ。ハハハ
イヒョク: それでは手がバカになりそうだし…先輩たちはオブリのようなバンドをしないでくれと言います。自分の音楽を他人に売ることなので「お前の手を捨て、お前の耳を捨て、お前の心を捨てることだ」と話します。その方たちは40才を過ぎてもいまだに「ウア~」こうしていらっしゃいます。ハハハ。この前見たら首をあまりにも振るからギプスをして合奏室に来られたんですよ。その癖言う言葉が「四十を過ぎたからヘッドバンギング(※単語2)がだめだ」ハハハ。
―ソロや他のジャンルで出ても大丈夫だったようだという意見が多かったです。
イヒョク: 他のバンドで出たり、ソロで出たり、どこでも出るのは出たでしょう。けれども察するに長くは出来なかったようです。バラードで出てもあまりにもライバルが多くて埋もれて。最近に至ってそんな気がします。私がどこかに行ってこんなジャンルをしてみます。日本、アメリカに行ってもいなくて。全世界にこんなコンセプトのチームは私どもだけしかいないということを知って、いつの間にかそれがプライドになりました。友達にも「お前たち、一人は踊って一人はギターを弾くチームを見たか?」と堂々と話します。
また他人が笑うのが、笑わせて笑うのもあるけれど、正直自分たちも見ながら楽しいものですから。「他人に楽しさを与える音楽をすることが何か間違ったことか?」こんな考えが出てくるから思ったより良かったんです。
―ファンカフェで見たらアサヒビールのCMにも出演なさっていましたが、モデルの仕事も一緒にされていたのですか。
イヒョク: ノラジョをやっていて申し出が来たんです。外国人のようなイメージのモデルを探していて私を見たようです。たぶんちょっと外国人のように見える方は皆オーディションを受けたでしょう。けれども私が当時髭を生やしていたので、私のイメージが先方の望むコンセプトに最も近かったみたいです。風変わりな経験でした。
―それにしても「ハーフですか」という質問が多く上がっていました。エキゾチックに見える顔立ちのためにそんな反応が多かったようですが、違いますよね。(dc利用者3名様より)
イヒョク: そうです。違います。
チョビン: (イヒョクを指さしながら)まだわからないですよ。探してさかのぼって見たら先祖の中にそんな方がいらっしゃるかも。ハハハ
イヒョク: そんな方法もあるのか…。皆一生懸命考えているのに…。
チョビン: 骨格もそうで、皮膚も元々白いからそう見えるようなのですが、実は私も初めは「まさかそうじゃないだろう?」と思いました。
―聞いてみたらいいでしょう。
チョビン: でもそんな部分はちょっとデリケートじゃないですか。我が国が人種差別のひどい国家の一つなのに、ハーフの方は暮らしながら精神的な苦労も多かったようですし、彼でなくても他の誰であれ自分自身がまず言い出さない以上、気楽に尋ねてみることは難しいでしょう。
―その通りです。イヒョクさんは元々エキゾチックに生まれたし、イケメンなので褒める意味で気楽に聞いてみたのですが、本来そういう質問はちょっと気を付けないと。
チョビン: そうですよ。「男前だ」という意味が含まれているからと「エキゾチックだ」「東南アジアっぽい」このように言うとやや気分の悪いこともありますよ。ハハハ
―イヒョクさんはどうして放送で言葉が少ないのですか。慎重に話すタイプなのでそうなのですか。そうでないのなら他の内部事情がおありなんですか。
イヒョク: 私が先に話を切り出す性格でないし、それに二人一緒にいるのを見たら、普通兄貴の方が話が上手で、笑わす要素が多いから質問を兄貴だけにするようです。そのうち「いつからそこにいたの?」という感じがしたかと思うと私にも一回ずつ質問をするのですが…ほとんど兄貴が全部答えます。社長も放送でどうせ中途半端に話をするくらいなら最初からしゃべるなと。その方が遥かに私にメリットがあるとおっしゃいました。
チョビン: この子まで笑わしたらチームがとても軽く見えるので。チームの重心を取ってくれる役割をしているんですよ。
―実際に話をしないでいると怖くてぞんざいに扱えないそんなカリスマが感じられます。
チョビン: むしろそういうのが良いんです。放送局に行くと他の女性歌手たちが私にはとても明るく笑いながら挨拶をするのに、この子には挨拶もできないんです。同じ業界の人にまでそんな感じがするということ自体が面白いようです。これからも話をせずに一生懸命しなければ。ハハハ
―イヒョクさんは本当にいいですね。特別に放送活動をしなくてもいいし、話をしなくてもいいと言う訳ですね(笑)
チョビン: それでも普段話さなくて時々一言だけ投げかけるとそれがとても面白いのは面白いんです。けれども最初の方でもお話した通り、私どもが少し大変だとしても基本的に立てておいた計画をそのまま維持しようと思って。イケメンであり体格も良くて笑わすことまですればもっと多くの人々が好んで下さったでしょうが、果たして生命力がどの位持つのかは疑問です。さらに明らかにノラジョに対する既存のイメージも色あせるようですし。
―キャラクター面でそうだということですか。では音楽的な面でも変化はないのですか。
チョビン: 現在人々がヒョクに望むことは「She’s gone」を歌う姿のようなことです。けれど1集の時にそういう姿をお見せしていたとして今と同じ反応が出たでしょうか。ノラジョで活動しながら3集までアルバムを出して初めて自分本来の姿をすっと公開した時、その姿が意外な姿として新鮮な感じで大衆に近づくことができるものですから。彼は元々ロッカーでバラードを歌っていたんですが、ノラジョでは無愛想にギターを弾いたから。
また今回のアルバムに「演劇」というバラード曲を入れたのは「私どももバラードを歌えます」という意味ではなくて、ノラジョのダンス曲だけ聞いていて「あれ?ノラジョの音楽で合ってるの?合ってるよ!」という何か面白味を与えたかったもので。そういうタイミングでソロアルバムを出すこともあるということです。ヒョクが今ソロアルバム(※単語3)を準備していますが、これも同様に見せてさしあげられる部分が多いということをお知らせしたいということです。
―現在(2009年2月)準備中のソロアルバムで「オープンヘッド」の時代の音楽を期待してもいいですか。(dc利用者4名様より)
イヒョク: はい、おそらくオープンヘッドに感じが似るでしょう。サウンドとメロディー面ではもっと良くなっているので期待して下さってもいいです。私なりの初シングルなのでとても気を使っています。昨日も兄さんとのピアノ編曲のため朝に帰ってきましたよ。それからオープンヘッドの音楽はその時が来たらもう一度やって見たいです。もちろん昔のメンバーたちとですよ。
(その6へ続く)
◆単語ノート◆
・単語1:アイデンティティ…韓国語では正体性(정체성/チョンチェソン)と言うようです。
・単語2: ヘッドバンギング…해드벵잉→헤드뱅잉(head banging)べヴィメタルでの激しい首振り動作のこと。
・単語3:イヒョクのソロアルバム「Arche(アルケ)」は2009.03.31発売、「ナムジャ(男)」と「アボジ(お父さん)」の2曲とそれぞれのインストゥルメンタルの計4曲収録。「ナムジャ」はMVもあります。Archeとはギリシア語で「初めて」「始まり」「原理」という意味。
韓国の音楽サイトMelonの「Arche」のページです。↓
http://www.melon.com/svc/studio/album_info.jsp?p_albumId=529653
原文はこちら↓
http://www.dcnews.in/etc_list.php?code=succeed&id=13794
その4はこちら その6はこちら
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