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【記事訳】チョン・ドンハ 独り立ちした彼の羽ばたきが美しい理由 [Jung Dong Ha 記事訳]

最近ミュージカル『二都物語』出演などその活躍ぶりが眩しいチョン・ドンハ氏の最近のインタビューを日本語にしてみました。 
 
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チョン・ドンハ 独り立ちした彼の羽ばたきが美しい理由
 
記事入力:2014/06/18 | 4:52 pm
文・写真:ユン・スジン(学生記者)

10年近くも彼の名前の頭には「プファルのボーカル」という形容詞が常に伴っていた。しかし今年から彼は長い間ねぐらにしていた古巣を離れ完全に独立し、もう一度力強く羽ばたき始める。歌声が持つ重みのある力を毎回裏付けるチョン・ドンハだ。

写真提供 歌手チョン・ドンハ/ Evermore Music

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カメレオンのように無限の魅力の主人公、チョン・ドンハ。彼を何と定義できるだろうか。力強い歌唱力と情熱でステージを掌握する歌手であり、バラエティ番組では笑いながら冗談を飛ばすこともできるタレントであり、ある時は大学生に夢を育ててあげる講演者でもあり、またある時はレーシングに挑戦することもあった。そして今は、壮大なミュージカルで活躍するミュージカル界の「ライジングスター」として地位を獲得したチョン・ドンハ。自身の持つ全てのエネルギーをチャンスに作りかえる彼にとって2014年は多くのことを新しく確認し、切り拓く一年になりそうだ。
  
 
○歌ではなく、ただ音楽が好きだった少年

彼の歌を一度でも聞いた人なら、全身に響くパワフルな歌唱力に感嘆を禁じ得ない。ステージの上で音楽に心ゆくまで酔いしれる姿もまた彼の物語が気になるようにさせた。知りたい。そして聞きたい。チョン・ドンハが語る歌、音楽、そして彼自身を。

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吹き出し.jpg「実は歌手になることを決心したのは20代の初め軍隊にいる時でした。その前はただ音楽が好きな人で、軍隊に行く前までずっと聞いていた音楽を職業に持ちたかったのです。僕が出来ることの中で一番上手にできるのが歌だと思うこともありました。音楽を最初に始めるようになったのは高校1年の時でした。僕は学校では静かにしている生徒だったのですが、ある日バンドQUEENのベストアルバムを聞いた途端、たちまち完璧に見えるその和音とハーモニーに魅了されました。子供の頃から一人でいる時間が多かった僕にとって息を合わせて調和することはとても美しく見えたのです。歌をやりたいというより、そんなハーモニーをしてみたかったのです。そしてその頃ちょうど高校でメンバーを募集していたバンドに志願しました。最初はキーボードを志望して、少ないキーボード志望者たちの間で歓迎される雰囲気がプレッシャーになり、どさくさに紛れてボーカルへ変更しました。本当にどさくさまぎれです。ハハハ。」

よい学歴、安定した職業、一定の収入…見方によれば最も安定しているが、一方では型にはまった形式に合わせて生きるのに慣れたこの時代で、音楽という「自分だけの夢」を追い求め生きるにはかなり大きな困難があるのではないだろうか。学業と夢、この二兎とも捕まえられるなら極めて完璧だろうが、これは決して簡単なことではないことを誰もが知っている。チョン・ドンハに聞いた。彼の決定とその決定による後悔はなかったのか?

吹き出し.jpg「僕の口からこんなこと言うのは照れ臭いですが、僕は子供のころから両親をひどく心配させたことがないからか、僕が何をしても応援して信じてくれます。けれども成績もかなり良く勉強も頑張っていた頃に比べ、音楽を始めてからは勉強もほとんどしなくなりました。時間がないとか勉強が嫌いだったのではなく、『音楽をやるから』そうするものだと思っていたんです。今考えるとそういうのは生きている間に有するいくつかのダメな後悔の中の一つです。音楽と勉強、二つともできたのに…もう一度あの頃に戻れるなら音楽だけにこだわらないでしょう。実際最近は電子や生物、物理のことが本当に不思議で関心があります。高校の時こんな楽しみをわかっていたらよかったのに!。」


TIP
チョン・ドンハが教える「歌を上手に歌う方法」

吹き出し.jpg歌を上手に歌うのは生まれつきでなければいけないのかという質問をよく受けます。陸上に例えてみると、陸上がとても好きで努力して練習して速くなる場合もあり、先天的才能があるけれど、努力も兼備して実力を伸ばす場合もあるでしょう。けれども一つ、ビブラートをわざわざ練習するのは好ましくないと思います。ビブラートは歌の締めくくりの感じを装飾する部分が大きいのに、往々にして喉でわざと作り出す感じが出がちですから。表面に見える華麗なテクニックより、歌に心を込める方法を練習して研究する方がより本物の歌う「方法」だと言いたいです。


○彼の20代は、美しい30代を作り出した

彼とのインタビューを一言で表現するなら「やわらか」という単語が一番ぴったりのようだ。一言一言に慎重を期すが、決して壁は感じられなかった。30代の彼にとって20代の話を聞いた時、過ぎた日々を回想しつつ淡々と話を紐解きながらも、これからの夢や音楽について熱い思いを語る時には、両目いっぱいにキラキラ光る星を含んでいた。落ち着いた歌声に溶け込んでいる彼ならではの力が「チョン・ドンハ」彼自身を物語っていた。

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彼は今30代中盤を力強く走っている。今の彼があるまで彼は若い頃に自らをかなり切磋琢磨していたのだ。舞台の上で自身の声で世界に歌う彼の美しい30代を固めたチョン・ドンハの20代、若い頃はどうだったのだろうか。

吹き出し.jpg「20代までの僕は人と『通じ合う』ことを知らない人でした。幼い頃から一人でいた時間が多かったのと、そのため人々との会話に不慣れでした。引っ越しも多く、転校もたくさんして…元々内気な性格だったのにさらに一人だけの世界へはまり込んでしまっていたのです。20代のチョン・ドンハは自分の中にずっと閉じこもっていた時だと言えるようです。2005年にデビューして2009年に30代になりました。2009年からはバラエティ番組も出演し、活動が増えました。社会活動が増えたので自然と人々と衝突したり、話をしたり、誤解もあったり、誤解を解こうとしたり、ほとんどしゃべらなかった僕が、今では人と出会えばしたい話ができたんです。人々にしたい話ができたから、世の中にしたい話も増えたのです。これが最も大きな変化だと思います。」

実に9年の間彼を支えてくれた「プファル」という名前。10年経てば山河も変わるというように、彼にも変化が訪れた。古巣を離れ力強く独り立ちした心はどんな誓いと決心で自らに話かけているのだろうか?プファルのボーカルチョン・ドンハとソロ歌手チョン・ドンハ。同じようで違うこの名前が彼にもたらす違いが気になった。
 
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 彼の歌声とトークはぼそぼそしているが、
その中には情熱が漂う剛毅果断が隠れていた

吹き出し.jpg「新しい挑戦をするという部分に期待します。一人に見えるけれど決して一人ではないですから。一緒にする人たちも多く、また未だにかつて一人で過ごしていた頃の習性が残っていて、一人で活動するのをけっこう楽しむ方なんです(笑)。プファルで活動していた時と違うのがあるとしたら、公演の時、誰かに頼れる部分がなくて、トークやイベントのような全てのことを僕自身が一つ一つ作っていかなければならないことです。僕は歌う時に水をかなりたくさん飲むのですが、一人で活動をしているので、公演の時に水を飲むタイミングも逸するほど忙しいんですよ。まだ音楽的には本格的に始められなくて…これから一つ一つ積み上げていかなくちゃ。」

長い間彼が活動していたバンド「プファル」は抒情的で詩的な歌詞が特徴のロックバンドだった。これによりボーカルのチョン・ドンハは自然に「ロッカー」と呼ばれるようになったが、これから彼の音楽的な歩みはどうなるのか。10年近く保ってきたロッカーでのカラーで続けていくのか、それともまた別の彼ならではのカラーがあるのかを尋ねた。

吹き出し.jpg「音楽のジャンルは全く問わないつもりです。ジャンルを決めるということは、決めるのが好きな人たちが作る枠であり、実はすべてが音楽ですから。僕が作った音楽であれ、誰かからもらった音楽であれ、その曲が持っている本来のカラーを見出して最も良い編曲をして、最も良いジャンルを選択するつもりです。ほとんど10年間ロックバンドであるプファルで活動したのでそのカラーが少しは染みついているでしょうが、自然に染み付いたものと自分が望んでいたこと、その二つの比重はたぶん同じくらいです。十分に満たしていけると思います。」
 
 
○チョン・ドンハの歌、音楽、夢、情熱、そして真心

彼は最も尊敬し見倣いたいボーカルとして歌手のイム・ジェボムと歌手故キム・ヒョンシクを常に挙げるという。イム・ジェボムの歌を聞くと黙々と心の中にぐっとくる何かを感じると。故キム・ヒョンシクは他のことを全部置いておいて、彼が本心であろうとなかろうと、自身に真心が感じられるところが一番いいという。二人とも生きて来た道が楽ではなかったろうという部分に余計に惹かれるようになったというチョン・ドンハ。彼は言った。生きている間に吐き出す喜びの吐息や、悲しみのため息、その息遣いの中にメロディーが交わる時に最も完璧な真心が伝えられると思うと。彼にとって最も大切なことは真心、まさにこれだった。

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吹き出し.jpg「僕は信念というものはやや危険に思います。その信念の中に閉じ込められることがあるからです。僕はいつも音楽だけでなく全ての部分で「後悔しないこと」に最も焦点を当てます。制限しないで挑戦することを大切に思っているからです。けれども一番嫌いなことがあります。それは止まっていることです。変化のための変化は否定的に考えます。けれども自らを真っ直ぐに眺めながら立ち止まっているのではなく、成長しながら発展させようと努力するのは意味があると思います。まだ補うものが多いということは短所にもなるでしょうが一方では幸せだったりもします。それほど満たすべき部分が多いから。人生を山にでも例えれば、頂上に登るその直前で死にたいと常に思います。すべてやり遂げたからやることがない頂上よりは、発展させ登る時のわくわくする過程が僕は好きです。どれだけ高くに登ったのかより、少しずつでも確実に一歩でも登って行って進んでいくことをずっと感じたいです。」

この世に「歌手」という職業を持った人は無数にいる。しかし、それぞれが夢見る舞台の上での姿はその数ほど多様ではなかろうか。とかく基本が一番重要だという。基本を守る事、それが最も偉大なことなのだろう。チョン・ドンハが持っている「基本」、彼はどんな歌手になりたいのか、歌う彼が持っている彼の真摯な「基本」が気になってきた。

吹き出し.jpg「僕が世の中にしたい話がもう少しうまく伝えられる音楽をするのが夢です。僕の声をもう少し多く出せるようになることでしょうか。ちょっとでも僕の音楽を暗号化するとか人為的にカッコいいフリをするのは嫌です。最大限正直にしたいです。歌う人としての計画はステージの上で自然に老いて死んでいく歌手になることです。死の5分前に人生を振り返った時、一つも後悔がなかったらいいと思います。どんな位置だったとしても関係ありません。たとえそこがどん底かもしれなくてもです。」
 
 
○チョン・ドンハが若者たちにしたい話

彼はかなり早く夢を見つけた幸せな男だ。しかし、これが決して自然になされたものではなかったことに注目せねばならない。幼い頃からかなり努力して、狂った様に歌って今を築き上げたチョン・ドンハ。夢と現実の間に立ちはだかる厚い壁に遮られている多くの若者たちに、彼はどのような話をしてくれるだろうか。彼が語ったのは青い希望のメッセージだけではなかった。けれども現実と理想を適切に話す彼のアドバイスは明らかに私たちにそれ以上の何かを叫んでいる。

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まだ夢を見つけられなくて途方に暮れている若者たちへ…

吹き出し.jpg「二つのうち一つだけを探しなさいと言いたいです。自分が一番上手な事か、自分が本当に好きな事、この二つです。二つのうち一つだけきちんと探したら後悔することはないと思います。最も上手にできることを選べば認められるようになり、少しずつ面白くなり、やがてだんだん好きなことになって楽しめますから。限界はあるでしょうが、そうして一歩ずつ進展するでしょう。結局好きな事と上手な事、この二つは本質的に会うことになっているものだと思います。」
 
 
歌手を夢見る人へ…

吹き出し.jpg「歌手という職業は絶望的な道ではありませんが、そうかといって希望あふれる道でもありません。実際みなさんが見ている歌手は、額面通り水面より上に出てきている人たちです。そして彼らはほんのわずかにすぎません。その下を見れば本当に無数の多くの人がいるのです。人々は水面上に出ている彼らの姿だけを記憶します。水面下にいる時間があまりに長いということです。最初水面下にいて浮かび上がるのは本当に大変なのが事実です。多くの運と助けが必要です。けれども自信があるように言えば、それだけの価値があるというもの。たとえ水面上へ出られなくても後悔しない自信があるなら勧めたいです。歌手をしてもしなくても、その選択をするにあたって最も重要な部分はどんな道であれ後で振り返った時あまり悔いがないかということです。」


どうして新しい挑戦をすることが無限のときめきと期待だけで可能なのか。しかし多少は有しているかもしれない怖さや茫然さは心の中に持っている熱い火花で溶かしてしまえるかもしれない。眩しい飛翔を夢見て力強く舞い上がる歌手チョン・ドンハ。私達は彼の羽ばたきから、彼の歌声から、彼のしぐさとまなざしから、私たちならではの火花を飛ばす希望を得る。

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クイズイベントの案内文で既に期限が切れてますが、
とりあえず何が書いてあるか日本語にしてみます。
正解は上の記事を読めば分かります~♪

LOVEGEN EVENT!
チョン・ドンハの本心 それが気になる!
全ての部分で後悔しないことに一番の焦点を当てるという情熱にあふれる慎重男チョン・ドンハ!
いつも制限を設けずに挑戦することを大切に思う彼が
一番嫌いなことは何でしょうか?
コメントに正解を書いて下さった方には抽選で
10名様に5000ウォンの文化商品券をさし上げます。
○イベント期間 6月18日~6月25日
○当選者発表 6月27日金曜日(LG lovegenイベント内当選者発表参照)


記事原文↓

(日本語訳:花かんざし)

◆単語ノート◆
・둥지를 틀다(トンジルル トゥルダ)…巣をかける、巣をつくる
・보금자리(ポグムジャリ)…巣、ねぐら
・굵직하다(クッチッカダ)…太い、太めだ、力強くがっしり、権威ある
・샛별(セッピョル)…明けの明星(日の出前に見える金星)、新星、将来性のある人物、ライジングスター
・흠뻑(フムポク)…十分に、たっぷり、思う存分、心ゆくまで、びっしょり、ぐっしょり
・얼떨결(オルトルキョル)…どさくさまぎれ、うっかり、つい
・어찌 보면(オッチ ボミョン)…ある意味では、見方によっては
・더할 나위 없이 (トハルナウィオプシ)…この上ない
・바이브레이션(バイブレーション)…vibration(英) ビブラート(vibrato)(伊)
・바람직하다(パラムチッカダ)…望ましい、好ましい
・무던히(ムドニ)…無難に、かなり、よほど、ひどく
・지탱(支撑/チテン)…支えること、持ちこたえること
・배다(ペダ)…染み込む、にじむ、浸る、なじむ
・-건대(-ゴンデ)…動詞について 自分が見聞きしたこと、願っていたことや将来成すべきことなどを前もって話しておく場合に使う連結語尾 …れば…るに
・하는 데 있어서(ハヌン デ イッソソ)…するにあたって


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