SSブログ

【記事訳】NORAZOの純情(アリーナ・オム・プラス2015年8月号) [NORAZO インタビュー記事 2015]

8月28日(明日)と8月29日(明後日)はソウルでのNORAZOの単独公演開催日。日本からご参加の方もいらっしゃることでしょう。そしてNORAZOの来日公演まであと半月ほどになりました。今回はどんな姿をみせてくれるのでしょうか。とても楽しみです~。さて、ARENA HOMME+(アリーナ・オム・プラス)という韓国雑誌にNORAZOのインタビューが掲載されたようです。ネットでも記事が公開されていましたので訳してみました。 最近ラジオ番組などでチョビンが実体が今一つつかめないNORAZOファンの存在を「ハ二―バターチップ」に喩えていましたが、そのきっかけはこのインタビューがきっかけだったのかしら。
 
ARENA HOMME+
NORAZO  NORAZOの純情
記事:チョ・ハナ 2015.08.16. 19:03

NORAZOの純情

NORAZOに会って「リスペクト」の印として準備したあの入手困難という「ハニーバターチップ」を差し出した。チョビンはお菓子をじっと見つめてこう話した。「NORAZOのファンは『ハニーバターチップ』のようだ。いるという割に何処にいるのか分からない...」本当に?純情を全て捧げたNORAZOの10年はこんなにどっしりしているのに。それで我々は外に出かけた。一体どこにいるのか分からないファンたちを探しに。

EDITOR チョ・ハナ PHOTOGRAPHER LESS STYLING ナム・グンチョルHAIR イ・イルジュンMAKE-UP ソ・ウニョン< ARENA HOMME+ 2015年 8月号>

sarena201508記事その1.jpg

Q.今年の初め「お前の運命だ」のミュージックビデオがその言葉通りに「大当たり」した後、「チョビン1集瞑想ファンタジー」を出したそうで。「聞くだけでも記憶力がよくなる音楽」に出てきた電話番号を私もいつの間にか登録していたが、本当にカカオトークの友達リストに本当のチョビンが入っていてビックリした。

 A.(トークは主にチョビンだけ語った) そうだ。時間を見つけては返事を返しているところだ。高校生、大学生が特に多い。ある人はモバイルゲームの「ハート」を送るところに私の番号を書いたりもして。露骨に生活が苦しいから200万ウォンばかり貸してくれという人もいる。

Q.人知れず疲れる事だ。

A.私が返事をしなければ人々は「これもショーなんだな。どうせそうだろうと思ってた。」とだまされる感じがしそうで。人々に楽しみを与えようとしているのに、そんな感じがしたら私がこんなイベントをする意味がないではないか。スタンプ一つだけ送信してもすごく喜ぶ人もいた。私は慎重で怖がりな方だから「私が何か間違ったことを言って余計に傷付けたらどうしよう?」と考えたりする。

Q.ステージ上とは全く違う姿だ。それでも「往年は」そうでなかった?

A.20代もそうだった。つまらなく生きていた。これからどうやって生きていけばいいのかという悩みで心配ばかりしていた。

Q.けれどもNORAZOの存在理由がこれではないか。「心配なんて犬にくれてやれ(「お前の運命だ」歌詞より)!」

A.代理満足だ。我々自らに言い聞かせる言葉でもある。

Q.NORAZOというグループはチョビンとイヒョクにとって感情移入の対象になるのか?

A.明日の心配もなく気を引き締めて暮らせなかったことについて代理満足なのだ。NORAZOというキャラクターに憑りついて歌うのだ。10年やってみたらNORAZOというキャラクターがもう自分の皮膚になった。

Q.デビューの時からそうだったのか?

A.その時はそんな使命感だとか義務感よりは音楽をする人として生き残ることが先決だった。アイドルグループから我々はどうにかして飛び出して生きなければならなくて。実は最初は事務所で私を連れて「第二の(男性)チャン・ユンジョン」に育てようとした。その頃はパク・ヒョンビンが際立っていたので。私もその時は切迫していたので「私トロットを本当に上手に歌えるんです。」と言った。曲をもらって歌っていてイ・ヒョクのことが思い浮かんだ。一人で歌うのが大変なキーの曲だったがイケメンのヒョクを連れてきたらトロットをやらせずにカッコいいバラードデュオをさせてくれないかなと思って。ところがヒョクがパクッとその罠に食いついてNORAZOになり「メンタル崩壊」になったのだ。

Q.選択の余地はなかったのか?

A.選択をする位置にいなかった。弘大で自分なりに頑張って活動していたが、芸能事務所の社長が見ると、人気はなかったのだ。ヒョクはイケメンで皮膚もきれいで体格も良いが、私とくっ付けると何かバランスがよくないのだ。それで自然とヒョクと私のコンセプトが分かれるようになったのだ。私はダンスを踊り、ヒョクは真剣にギターを担いでシャウトをするということで。そしてすぐデビューの準備をしながら永登浦にあるダンス教室に2か月通った。

Q.ダンス教室に通ったと?

A.私がとても不安で耐えられそうになかったのだ。ダンスを踊らなければならないのに分らないから。放送ダンス教室に通ったのだが、その当時一番流行していたダンスを習った。それなりに隠れていた素質が出たのか、いつの間にか私が一番前の列に行っていたのだ。先生が「よろしい!みなさん、拍手してください!」と言って。主婦や会社員たちが拍手をしてくれて。

Q.NORAZOダンスの基本技が永登浦ダンス教室から誕生したわけだ。

A.難しいことはなかった。動作は大きく大きくすることだけ学んだ。それでNORAZOのダンスの動きは易しく簡単で激しいのが多い。アイドルのようにダンスを踊ったらカッコいいキャラクターへ行く可能性もあっただろう。しかし何か笑える感じがするから…我々の中ではカッコいいと思っているが、人々はそう思わない。

Q.NORAZOが真剣なキャラクターではないじゃないか。いやその反対なのか(笑)

A.我々の中では非常に真剣だ。「これがどうかした?」

Q.マインドコントロールを上手くする必要がありそうだ。

A.実は私はステージで笑う暇がない。次の動作は何だっけ?あ、これ!こんな感じでやることも多く忙しい。それで自然にそんなキャラクターができた。人々が見るとこれが笑えるのだ。「イヒョクはチョビンが横でああしてダンスしているのに笑いもしない!」幸い包装が上手くいった。

Q.「三角おにぎり」ヘアスタイルはインパクトあった。

A.梨大の美容室に行きアフロパーマをかけ自分で形を整えて三角形にしたのだった。そして番組に出たが、書き込みコメントが「三角おにぎりだ!」だった。そのようにしてヘアスタイル名が付いたのだ。2集アルバムの時だったが、曲が放送審議に引っかかった。その時残ったのは「三角おにぎり」だけだった。

Q.それでも人々に強い印象を与えたのではないか。

A.我々があまりにふざけて見えるので心配になった。ある程度の「認証」というよりは「これ何?」になってはいけないから。その時一緒に活動していたアイドルはファン達がお弁当にステッカー(*シール)を貼ってくれるが、我々はそんなのをもらったことがない。

Q.そんなのが羨ましかった?

A.やはり我々がこうして頑張って活動しているのに…必ずしも弁当が必要なのでなく「我々を見守ってくれる人が、我々と一緒にする人が、こんなにもいないのか。という気がする時もある。ファンたちの実体がないから。ところがいざ出てみると人々は皆NORAZOのファンだという。

Q.不思議な現象だ。

A.その通り。カラオケに行くとNORAZOの曲を歌っていると言っていた。我々のファンたちは皆「レジスタンス」だ。地下に隠れていた彼らがいつか地上へ出て来る時、歌謡祭がひっくり返るだろう。ところでこれを10年やってみたら、人々の目に我々がイカレている方面では「職人」のようらしい。最近はファン達の勢いがちょっと感じられる

s11731732_929304827133552_6337243862740364959_o.jpg

Q.「サウンドホリックフェスティバル」「ライブクラブデー」のステージをみるとフルバンドセットの構成にロックスターで劣らぬ公演をしたそうだが。

A.実はとてもたくさん心配した。「観客たちの前に1,2列あっても我々だけで楽しめたらいいさ」と思って上がったステージだった。「スーパーマン」「サバ」「カレー」「野生馬」「赤い日」などハードに編曲した曲で悪に捧げていた。ところが、これがどうしたことか。イエローモンスターズのファン達がサークルを作ってスラム(*モッシュ)をしたのだ。我々が予想していた変数に入っていないことだった。

Q.「安山Mバレーロックフェスティバル」では観客の中へダイビングするのを期待する。

A.私が飛び込んで人々が私を受け止めてくれる確信がない。

Q.観客たちとそんな信頼がないなら本物の「ロックスピリッツ」でない(笑)。

A.人に迷惑をかけたくない。そして観客たちが「この瞬間だけはお前のファンになりたいが、お前を受けとめるだけの力がない」と言うかもしれないのでは?私がやれば避けそうだからヒョクにやらせねば。とにかく人生初めてのフェスティバルやクラブのステージにバンドセットで立ってわかったことが多かった。こんな面白いことをどうして今までしなかったのか。もちろん、しなかったというよりはできない状況が多かったのだが。今まで我々の単独公演も録音テープを回してやっていたから…。

Q.NORAZOはこれまで粘り強くアルバムに音楽的な欲を映し出してきた。

A.タイトル曲でないのは我々の思い通りにした。我々が異端児のような存在なので「われわれもこうしているのだから、みなさんもできる!」というのを見せたかったりもしたし。ロック音楽界の役に立たなくても、他のバンド達に勇気になればいいという気持ちだと言おうか。心の片隅にいつもそんなのがあった。ロック銀行からヒョクを融資してもらって使う気分…?

Q.イヒョクの根っこがロックだとしたらチョビンの根っこは何なのか。

A.私はよくわからない。ただあれこれ少しずつ引っ張ってきて長所を生かして創業する人くらい?

Q.ペク・チョンウォン氏(*おうちごはんで今人気のシェフ)のような?

A.あれまあ、最近最高の称賛ではないか!「ただこうしたらいい、ああしたらいい」と言いながら簡単にするように見えるが、そうなるまでにどれ程長い間努力をしただろうか。

Q.デビュー10年目だ。「変わり者」にもマンネリがありそうだ。

A.本当だ。その通り。マンネリがある。「強烈なもの」ばかりやればいいだろうと思っていたが、人々がいつの間にか慣れてきた。「野生馬」で半人半馬の扮装をした時、人々が予想していたものを超えられなかったという限界を感じた。それを破ったと思ったのが「お前の運命だ」だ。

Q.話題になったミュージックビデオは暗示の非科学性を字幕で表示しなかったという理由で放送局とポータルサイトから拒否され、youtubeにだけUPしたら弾けたケースだ。それで「お前の運命だ」のミュージックビデをを見ての有料購入収益が増えたのか。

A.確かにたくさん売れた。実は暗示と言うよりは、有料購入を強調する我々に対する憐れみと、母性愛のようなのではなかっただろうか?NORAZOの音源がたくさん売れている方ではない。カラオケでよく歌われる方だ。音源を所蔵して通勤で聴きたい音楽ではないし。私が我々(NORAZO)の曲を着信音にしていたら…私は素早く電話に出る。

Q.所蔵される音楽をやりたいという欲求があるのか。

A.音源がよく売れる歌の定石に合わせたら大体うまくいきそうだが、そんなのを同じようにした瞬間、我々が自分なりに守ってきたアイデンティティが崩れるのではと思った。いつもジレンマだ。

Q.おかしいことと笑わせることは明らかに違う。NORAZOに「リスペクト」を示す人々も多い。

A.いつからか人々はNORAZOをおかしいと見ないで「あいつらも笑わせるために苦労しているのだ」と言ってくれて、曲が発表されると「こいつらも変わってるね」という表現よりは「ちょっと惜しいが、これこれこんな感じで行くといいね」とアドバイスしてくれる雰囲気が形成されてきた。デビューの時は我々の存在自体を認めることすらされなかったのに…変わってきた様子を眺めながらストレスがなくなった。今はある程度のクオリティある製品を生産する中小企業くらいになったようだ。大企業になるのは望んでいない。ただNORAZOを知る人々にセレクトされた楽しみを与えられる中身のある中小企業としてロングランしたい。

s11745579_929304813800220_5835042296359513995_n.jpg

記事原文↓

(日本語訳:花かんざし *=訳者註釈)

◆雑誌情報◆
s11218089_929332123797489_3194650153521947471_o.jpg 
既に品切れのようです。表紙や目次にはNORAZOと出ていないのですが、実際に購入された方はいらっしゃるのかしら?

◆単語ノート◆
・허니버터칩(ホニボトチプ)…ハニーバターチップ。日本のカルビーと韓国ヘテ製菓の合弁会社ヘテカルビーが生産販売しているポテトチップスで、昨年夏に発売され口コミで広まり品切れ続出のヒット商品となった。日本では「しあわせバタ~」という名前でカルビーから期間限定(?)販売。
・당체(タンチェ)…당최(タンチェ) が正しい表記(間違い易いようです) 意味:(否定語を伴って)全く、とうてい
・뭥미(ムォンミ)…何? 何だ? 뭐임(ムォイム/何のこと?)を慌てて入力ミスしたところから広がったわかもの言葉。気になるとか質問する時に使う。
・슬램(SLAM/スルレム)…スラム。ロックバンド公演中に生じる事。観客たちがロック音楽に合わせて体を押しあったりぶつけ合ったりする状態。日本では「モッシュ」という?
・실속(実-/シルソク)…実、中身
 
◆記事以外の関連画像◆
sjobininst11817031_928290330542519_4893873036838489517_n.jpg
 
sARENAINST928790_708048972672230_1655731118_n.jpg 

◆NORAZOの韓国単独公演(8/28、8/29)に向けての動画4本をご紹介!◆

NORAZO小劇場コンサート NORAZOインタビュー


NORAZO小劇場コンサート チョビンインタビュー


NORAZO小劇場コンサート イヒョクインタビュー

 
NORAZO小劇場コンサート 「みんな運命だ」TEASER 

「テープの正体は公演会場で公開します」気になる~

韓国の単独公演、そして9月の来日公演が成功しますように~!


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。