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2016年春の韓国旅行 その6(3日目 ミュージカル「トゥーランドット」へ) [韓国旅行]

ロッテワールドを出たあとは、免税店やロッテマートなどでショッピング。免税店はロッテワールドモールAVENUELの中にあり、建物や内装がとても豪華でした。 広いロッテワールドの中を歩き回っている最中に何度も見かけた新規オープンのお店の看板。その中に「자연별곡/チャヨンピョルゴク/自然別曲」がありました。このお店は明洞店に行ったことがあるのですが、ビュッフェスタイルで平日のランチだと一人12,900ウォンという安さと品数の多さが魅力のお店です。その店の蚕室ウェルビン店が2月26日にオープンしたばかりというので、行ってみることにしました。
  
ところが場所がはっきりしなくて随分探し回りました。結局キッザニアを目指して進み、ハイマートを抜けて建物外に出て左に回った奥の方にありました。店内入口付近は順番待ちのお客さんでいっぱいです。番号札制になっていて、込み合う時間帯だったせいか待ち時間は30~40分と言われました。どうしようかと迷いましたが、他に食べるところもあまりないのでそのまま待つことに。でも4,5人のグループが多かったようで、空席の出た2人席から順番を飛ばして案内されたので15分程で呼ばれました。

ここの店は明洞店とはシステムが少し違っていて、何か一品を注文しなくてはいけません。私は一番安いサムギョプサルにしました。他には豆腐ポッサム、カルビなどがありましたが価格が変わってきます。

そしてあれこれ好きなものを皿に取って席に戻ってくると、既に切り分けたサムギョプサルとテーブル中央のIHヒーターの上にはテンジャンチョンゴルがテーブルに乗っていました。サムギョプサルを包む葉っぱは自分で自由にとってくるのです。
 
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飲み物コーナーでは色々なお茶のティーバックがありました。熱湯に注意!と書いてあるのにぬるいお湯しか出てこなくて、熱いお茶が好きなのに残念でした。

サムギョプサルとテンジャンチョンゴルだけでもボリュームがあるので、思ったよりも他の料理が食べられませんでしたが、お得に美味しく頂きました。

◆メモ◆
자연별곡 잠실웰빙점(自然別曲 蚕室ウェルビン店)
住所:서울특별시 송파구 올림픽로 240 롯데월드
地番住所:서울특별시 송파구 잠실동 40-1 웰빙센터
02-6426-0052 


さて、本当はこの後にコエックスの近くにある奉恩寺(ポンウンサ)に行くつもりでした。このお寺も例の「風水旅行30」の本の中で紹介されていた場所だったからです。けれども屋外はやはり寒くて~~。それに疲れも出てきたので一旦ホテルに戻って休憩しました。

次は蚕室(チャムシル)とは正反対の新道林(シンドリム)に行きます。ここも地下鉄2号線で一本です。1番出口からすぐのところにDキューブアートセンターがあり、周囲にはあちこちにミュージカル「トゥーランドット」のポスターが貼ってありました。そうです、この日の夜はミュージカル鑑賞なのです。演目は「トゥーランドット」。ちょうどチョン・ドンハさんが出演していたのでキャスティング発表後すぐにチケットを予約していたのでした。

まずはチケットを引き換えるために7階へ。この時のエレベーターが最新型なのかちょっと変わっていて、エレベーターに乗る前に行先の階のボタンを押すと迎えに来てくれる感じなのです。エレベーターの中には降りる階を押すボタンがありません。知らないまま待っていたら扉が開いたので乗り込んだら、中にボタンが無くて慌てました。

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Dキューブアートセンター7階

7階チケットセンターで予約していたチケットを受け取りました。その際にミュージカルOSTのCDもついてきました。残念ながらチョン・ドンハさんの歌ではありませんでした。入場時間になり9階へ移動すると、そこにはパネルなどがあり、グッズ販売もありました。そこでパンフレットを購入しました。

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パンフレットと
ミュージカルナンバーが収録されたCD

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パンフレットより
カラフ役のチョン・ドンハさん

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パンフレットより
トゥーランドット役のリサさんとドンハさん

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パンフレットより
ドンハさんの紹介ページ
 
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パンフレットより
トゥーランドット役のアリさんとドンハさん

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客席はほぼ満席で、夜の公演だからか男性の姿も目立ちました。
開演前に舞台にかかっている幕はよく見たら手の形がいっぱいでした。

「トゥーランドット」といえばプッチーニのオペラ作品として有名ですよね。特にテノールのアリア「誰も寝てはならぬ」は誰もが聞いたことのある有名な曲です。でもこのミュージカル「トゥーランドット」は韓国オリジナル作品です。数年前に大邱で制作されたミュージカルが昨年秋に同じく大邱で上演され、そしてソウルでも上演することになったようです。昨年の大邱公演からチョン・ドンハさんも主人公のカラフ役で参加していました。

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この日のキャスト
カラフ:チョン・ドンハさん
トゥーランドット:リサさん
侍女リュー:イ・ジョンファさん

<ストーリー>
オペラでは中国が舞台らしいのですが、ミュージカルは海底の不思議な王国「オカケオマレ」で繰り広げられる物語という設定になっています。スクリーンに映し出される水の泡や光の演出で、海の中らしくなっていますが、人々は浮かんだり、泳いだりしません。海の中なのに足が地について、呼吸も陸と同じようにできる不思議な王国が「オカケオマレ」なのです。この「オカケオマレ」って何語なのか?どういう意味を持つ言葉なのか?不思議に思ってあれこれ調べましたが、結局よく分りませんでした。

ドンハさんはどこかの国の皇太子で国王であるお父さんと侍女のリューの3人で旅をしている途中、「オカケオマレ」に迷い込みます。お父さん王はかなり衰弱しているのでカラフが一人で探索に出かけます。

カラフは「ピン」「ポン」「パン」そして「ペン」という4人の道化みたいな大臣たちに出会い「オカケオマレ」のことや「トゥーランドット」のこと、そして今この国で起こっている状況を知ることになります。

美しいトゥーランドット王女と結婚しようとこれまでも多くの人が求婚しましたが、王女の出す三つの「なぞなぞ」が答えられず死刑にされているという話に、カラフは俄然やる気満々で「なぞなぞ」にチャレンジすることにします。

途中でお父さん王と侍女のリューにも再会します。リューは秘かにカラフを恋い慕っているので危険ななぞなぞに挑戦することに反対しますが、カラフはトゥーランドットを一目みて恋に落ちた様子。

トゥーランドットの出す最初のなぞなぞは
「これは苦しみの滝、これは悲しみの湖、これは喜びの川。多くの者が溺れ死んだ所。終わりなく絶え間なく降る雨。黄金を得るためにワザと作ったおぞましい偽物。自分も騙す厚かましい心の嘘。窮地に追い込まれれば武器に変わる安っぽい本能。けれども本物に見せて世の中で最も凶悪な宝石。最高のペテン師。ありふれているが私にはないもの。これは何だ?」

→答「涙」

実は一つ目のなぞなぞですら誰も答えられなかったのに、カラフは答えられました。

引き続き二つ目のなぞなぞは
「悪魔から得たもの。恨みの宿る残忍さを含む地獄のような祈り。不幸が込められた贈り物。解けない憎悪心に満ちた世の中のすべてを破壊するトゥーランドットを生かす力。これは何だ?」

→答「呪い」

三つ目のなぞなぞ
生きている死 私は誰だ?希望もない、涙も笑いも幸せも何も知らない。本当の愛、熱い心、そんなものはない。冷酷な私は、私は誰だ?

→答「トゥーランドット」

いくら一目惚れしたからと言って、父親の命まで懸けて「なぞなぞ」に挑戦しようとするカラフの行動が、現代の視線から見つめるとちょっと理解に苦しむところですが、どうせ「なぞなぞ」が解けなければ死ぬしかない状況なので、可能性に懸けたということなのでしょう。そしてカラフは見事に三つとも正解します。

ところが、約束したのにトゥーランドットは簡単に心を開こうとしません。そこでカラフは「夜明けまでに私の名前を当てたら命を差し出す」と言います。トゥーランドットはカラフの名前を聞き出すためにリューを捕えます。しかしリューは決してカラフの名前を言うことなく自害してしまいます。この犠牲愛はトゥーランドットにとって衝撃でした。いつしか氷のように固く閉ざされた心が解け、夜明けと同時にカラフが自ら名乗るものの二人はめでたく結ばれました。めでたし、めでたし。

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 あっという間にカーテンコールの時間になりました。ダンスもコーラスも衣裳や舞台装置も見ごたえのある作品でした。もちろんドンハさんの声量あふれる歌の場面は本当によかったです~演技の方も良かったと思います。ドンハさんの時代劇風のセリフ回しが新鮮でしたし、笑いを誘う場面も自然な演技でした。感情が高揚する場面では、今、目の前の舞台にいる人はドンハさんではなくカラフだと思える程でした。ドンハさんが歌手として歌う時でも歌詞を自分のものとして客席の方へ伝えることを大切にしている話や、ミュージカルの経験がその心を伝えるのに大いに参考になったという話を思い出しました。以前同じくドンハ&リサさんの「ヨセフ・アメージング」(2013年春)を見た時からずいぶんとミュージカルの舞台経験を積んだこともあって、以前に比べて非常に安定した落ち着きを感じました。日頃から「常に最善を尽くす」ことを口癖にしているだけあって、着実に経験を自分のものにしているなと思いました。

リサさんのトゥーランドットは迫力満点で氷の王女らしい威厳にあふれていました。リュー役の女優さんの歌声は、身分の違いから思いを打ち明けることも許されないまま健気にカラフに慕い仕えてきた役柄にぴったりでした。現代ドラマならリューをヒロインとしてまた一つの物語ができそうですが、これは古典作品ですから、王子様と結ばれるのはお姫様と決まっているようです。

◆プレスコールの映像(2編)◆

부를 수 없는 나의 이름 呼べない私の名前 (歌:チョン・ドンハ)
夜明けまでにトゥーランドットが自分の名を言い当てたら命がないカラフが、トゥーランドットのことを愛するがゆえの苦悩を歌った曲。

그 빛을 따라서 あの光に沿って (歌:リサ&チョン・ドンハ)
魂まで凍りついていたトゥーランドットの心がカラフによって徐々に解きほぐれ、お互いの気持ちを通わせていく場面の曲

◆メモ◆
뮤지컬 <투란도트〉ミュージカル トゥーランドットの詳細↓
ソウル公演は3月13日で終了しています。


ところで、昨日電撃的にドンハさんのミュージカル出演情報が舞い込んできました。

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ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」に再び吟遊詩人グランゴワール役で出演するそうです。
場所はブルースクエア三星電子ホール(ソウル市龍山区漢南洞)
期間は2016年6月17日(金)~8月21日(日)
詳細はこちら↓


その7へつづく
その5はこちら



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